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【毎週ショートショートnote】忍者ラブレター

 今週もやってまいります!ショートショート!
お題は「忍者ラブレター」。さてどう見せたものかな……。


「ニンジャラブレター・サービス」。

 広告がうっかり目に留まってしまったものだから、私はこのサービスを使ってAくんに手紙を書くことにする。

 「ニンジャラブレター・サービス」は、匿名で相手にこっそりラブレターを送るサービス。送る手紙はラブレターに限定されており、他の手紙、例えばイヤガラセの手紙なんかは受け付けない。預かったラブレターは正社員のニンジャが確かに預かって、相手先まで届ける。なお、匿名性は完璧に保たれている。

 ふむ。

 私はAくんに丹精込めたラブレターを書く。そして指定の時間に来てくれたニンジャさんに、そうっと手紙を渡した。

「おねがいします」
「はい、確かに承ったでござる」

 ニンジャさんは男性だった。私からは目元だけが見えた。キリッとした眉と、二重の瞼。そして深みのある声。

「あっ……」

 途端に私のAくんへの恋心はギュンと消え去る。

「あ、この手紙、なしで……」

 驚くニンジャさん。私は小さな声で尋ねた。

「連絡先を、教えてください」

(420字)


【感想という名の反省】

 意外とお話はするんと出てきたんですけど、10文字!10文字もオーバーしてしまったでござるよ! でも忍者は「ニンジャ」の表記の方が良かったのでこれでヨシとするでござる。

【宣伝】
 普段はこんな話を書くでござる! 

 気になったらぜひ足を運んでいただきたいでござるよ!

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