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46.「知ったところでどうなるものでもない……

知ったところで
どうなるものでもない……

日々の研鑽と
踏み抜いた場数だけが
その条件を埋めてゆく

知識だけではハエも殺せぬ……

ワシにしてからが
生涯の課題じゃ………

出典

板垣恵介『グラップラー刃牙』
第71話「見よ、剛体術!!」より。

ひとこと

紐切り空手こと鎬流空手の遣い手、鎬 昂昇(しのぎ こうしょう)と
その師匠の会話のシーン。

空手家の理想である「一撃必殺」は実現しうるのか、
というテーマに対し、
「極めて高度のレベルではあるが、その条件さえ満たされたなら必ずしも不可能ではない」と説く師匠に対して
その条件とは?
と問うた昂昇に向けて、師匠が言った言葉です。

一撃必殺に限らず、空手に限らず、
およそ何かを学んで身に付けていく物事すべてに当てはまりそうな、
含蓄のある言葉だと思います。

余談

ところで、この鎬 昂昇の師匠、
名前も明かされておらず、
長い「刃牙」シリーズのなかでも
わずか12ページしか出番がないのですが、
妙に印象に残る人物です。

作中では
微妙に噛ませ役となることが多いとは言え、
昂昇ほどの空手家を育て上げたのですから、
実力も人格もひとかどの人物だと思われます。

余談2

さらにところでですが
この「鎬流空手」という流派。

使い手が「鎬 昂昇」ということから、
最初は彼のオリジナル武術かと思いきや、
師匠がいたことが判明し、
ちゃんと伝承されてきたものであると想像されます。

ということは、
師匠の姓も「鎬」なのでしょうか?

昂昇には「鎬 紅葉」という医者の兄がいることから、
「鎬」姓は襲名ではなく、彼のもともとの苗字だと考えられます。

ひょっとして、鎬家に代々伝わる武術で、
師匠と呼んでるけど実は父あるいは祖父だったとか??

きっと作中で今後明かされることはないであろう設定だけに、
なんだか妙に気になるのでした(笑)

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