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100年の孤独/放哉に想う〈Vol.35〉

酔がさめ行く虫の音の一人となりて

尾崎放哉全句集より

種田山頭火の句に「酔うてこほろぎと寝てゐたよ」があります。風に揺れる秋草に耳を撫でられながら聞く虫の音もまた友の如く……そんな対象に肉薄したような一句です。一方、放哉の句は虫の音がひときわ淋しさを際立たせているように感じます。




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