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雲がボロボロ。


夏の終わりが近づいてきた今日この頃。
その日は雲が青空の大部分を覆っていた。

ひつじ雲かなぁ…と空を見上げていたら
近くにいた3歳くらいの男の子が
その雲を見てこう言った。
「見て!あの雲ボロボロになってる!」

あまりの表現力の豊かさに
目を丸くしてしまった。
なんだかとても心に響いて
数日経っても忘れられず覚えている。

その子にとって雲は大きな一枚の
布のような物だという認識があったのだろうか。
ひつじ雲もとい、ボロボロ雲である。

その子にはいつまでもその豊かな表現力を
持ち続けて欲しいと願うのと同時に、
少し、いやだいぶ羨ましくなった瞬間だった。

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