【毎日更新11】若き昇咲、50m走に命をかける。
2024年5月17日(金)
深く後悔していることがあります。
小学1年生、6歳の段階で人間としての人格形成が早くも全て完成された私は、「12歳あたりまでは、足が速い奴が1番モテる」と誰よりも早く気づきました。
その日から、体育の授業で測る「50m走のタイム」に人生の全てを注ぎ込む毎日が始まります。
タイムを計測する日は、まわりのクラスメイトを威圧するところから始まります。
「ハッ!ハッ!ハーッ!」などと強く短い声を出して「俺に近づくな」オーラを醸し出し、授業のウォーミングアップのランニングでは、周りから1人離れて「シャー!シャーオラー!」などと叫びながら走る。
そんな、50m走タイム測定の日だけ人格が変わる私にも、クラスのみんなは「昇咲くんは、足早くてすごいねぇー」と優しく接してくれました。
今、家から激走したにも関わらず、電車を乗り過ごし、落語会に間に合うかどうか分からない地下鉄のホームで、ふとそんな事を思い出しました。
1年うめ組のみんな、ごめんね。
そして、ありがとう。