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ボーイミーツガールの極端なもの | 山崎ナオコーラ | ☆☆☆

群像劇っていいよね。大好き。
それぞれの世界があって、少しだけリンクする感じ。

もともと多肉植物が好きということもあって、この表紙には惹かれてたんですけど、そして最近は山崎ナオコーラさんがマイブームになっているということもあり、とても楽しく読みました。

展開が強引だと思う違和感

何度か今までも感じてきたことだけど、多分、私自身が思い描く現実とギャップがあるからだろうな。今回で言うと、京都で服をデザインしている人と、結婚しちゃうところ。すげーな!と思いました。
なんだろうね、そういう、ババっと感じるインスピレーションの赴くままに行動して、自分の人生を変えてしまう軽やかさ、それがすげーなと思いました。私には到底できそうもありません。
だからこそ、小説を読んで、その人の気分を味わうことで現実逃避になり、リフレッシュできるのかなとか思ったりしますよね。
私自身はもう凝り固まった価値観があるはずで、それに従って生きるからこそそういう大それたことができず、きっと、そんなことをしたくもないと思ってるんだろうけど、だからそういうのに憧れてる部分があるのかもねぇ。

知りませんけど。

恋はどんな形でも面白い

性別がストレートだろうがなんだろうがどうだって良いんですけど、人を好きになるっていう行為は、これは自分にも思い描くことのできることだから、いいですよね。想像できるもんな。
出てくる人たちはみんなそれぞれに恋に焦がれていて、やきもきして疲れたりしてて、けど、いろんなことを考えながら恋を成就させようと頑張ってたりして、ちょっと応援したくなるシーンがたくさんありました。

成就って相手の気持ちもあるから簡単ではないのは確かなんですけど、いわゆる両想いにならない成就、というかやりきった感というか、そういうのもありますよね。とりあえず告白して、失敗して、私の恋は終わった、みたいな。それも人生のイベントだもんな。とか。

小さなお店をやりたい

小説とはあんま関係ないんですけど、自分の好きなものだけを集めた、小さなお店をやりたいなと思いました。時折、誰かに見つかるようなお店。
インターネットでやろうと思えばわりと簡単に始められるような気がするよね。

大学の時、Tシャツにアイロンプリントで私がデザインしたものを売ってたなぁ。2枚だけ売れたんだよなぁあれ。懐かしい。半年くらいやって2枚。

きっと昔から、そういうの、好きだったんだと思う、私。

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