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ひとり日和 | 青山七恵 | ☆☆☆☆

図書館でジャケ借りしました。

途中、半分くらいまで、「退屈な話だなぁ、最後まで読みきれるだろうか」と思ってました。

が、この人が切り取る空気とか、音とか、ざらっと残る会話の傷とか、目線とか、そういうものが魅力になって、後半はイッキ読みしてしまいました。

両方のファンからは、もしかしたら一緒にすんなボケ、って思われるかも知れませんが、浅野いにおが切り取る風景と、すごく似ている気がしました。風景の角度なのかな、庭先の雑草、縁側から見えるホーム、隣に座ってる人の視線とか、
いや風景だけじゃないな、感情の角度って面でも、あ、これ、恋が終わるな、みたいな瞬間とか、良くそこに宿す感情を言葉で表せますね、っていうのが本当に多くて、とにかく、感激し続けました。

最初、退屈だなぁと思ったのは、きっとこの人が描く世界に入り込めていなかったからなんだろうな。ちょっと違うのも読んでみたい。

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