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「ジャムの旅」〜番外編〜

岩手県への「ジャムの旅」。東京から岩手への道中で感じたことがありました。

首都高を抜けて常磐自動車道に入ると、車の数も少なく、道もほぼまっすぐで快適なドライブでした。初夏の新緑の中を走るのは気持ちがいいもんです。

東京を出て4時間ほど経った時、通り過ぎる街の景色にふと気づいたことがありました。

「なんか人の気配がないな…。」

そこは双葉町、浪江町などの帰還困難区域でした。
ニュースでは何度も目にしたことはあったのですが、自分の目では初めて見ました。
家や道路はきれいなんですが、田んぼや畑は雑草が伸びっぱなしで、人の気配はまるでない。
数年前、宮城県を自転車で旅した時に目にした、津波被害の跡を見たときと同じ感情になりました。

「まだまだ復興途中だ。」

コロナ禍やオリンピック開催の話題で、復興への関心が薄れてしまっていると思います。自分もそうだ。ニュースで見るのと、実際に見るのとでは感じ方が全然違う。

車を走らせていると、何台もの除去土壌運搬車とすれ違いました。
20〜30台はあったかな。
等間隔で放射線量の電光掲示板もありました。

原発事故の影響はこの先もずっと続く。
福島県の人たちは、どういう思いで今を過ごしているのか。
自分には簡単に想像できることではありません。

自分に何ができる?
はっきり言って分かりません。

食に携わる人間として、何から始めようと考えた時、
やはり

魅力豊かな福島の素材を使っていこう、伝えていこう

ということです。

安全と認められている食材でも、福島県産だからと避ける飲食店、ホテルは少なくありません。風評被害は結構やっかいです。

まだ福島県とは深い付き合いはありませんが、これから福島県の素材や土地の魅力を自身で感じ、少しずつ伝えていけたらと考えています。

桃や葡萄、りんごや苺など、美味しい果物がいっぱいありますからね!

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