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#5 誰かしらの役には立つ 〜が、実はたたない方が平和な場合もあるのだ〜

自分がやることは何の役にも立たない、自分がやっても誰のためにもならない。謙虚な日本人であればそう思うことが多くあるのではないだろうか。だが、私はそうではないと最近思うようになった。


誰かしらの役にはたっている

私もまさに、自分のやることについては誰も得しないことばかり、むしろ迷惑をかけることが多いと思う。リーダー的役割に立つと横暴な牽引で皆を振り回してしまう、かと思えば熱が冷めると何もしなくなり、永久に起きない冬眠に入る。事実、私が大学4年生の際、寮における役職者につかないかという話が多くあったが、趣味が出来なくなるからと全て断っていた。(仕方がなく部屋長にはついたが、そこまでである。)

では大学を通して、全ての後輩から疎まれていたかというと、ありがたいことにそうではなかった。規則が厳しい学校であったからこそ、ある意味頑なな自我を持って自由に生きていた私を見て、何人かは勝手に感化されていた。それもいい方向で。自分がやりたいと思うことを見つけ、閉鎖的な環境の中でも人生の幅を広げようとしていた。(もちろん、守るべきところは守っていたからであると思う。私は服務規律違反はバレないように上手くやっていた。)

このnoteも自分の感情を整理するためにやっている。むしろ単純に書くことが楽しくなっているだけである。ただ、これもありがたいことに読んで頂ける人々がおり、楽しいと言ってくれる人もいる。自分が良いと思ってやることは少なからず世のためになっている。(犯罪とかは良いと思ってもダメだよ。)

そう思って何かをすると気分が楽だし、そのプラスのメンタルでいい影響が伝播していくのではないだろうか。

役に立たない方が平和なこと

訓練時。衛生環境最悪だが、同期との酒は格別だった。

役に立たない方がいいことなんてない、と思うだろうが、私は違う考えを持っている。なぜなら私が元いた組織、「自衛隊」は役に立たない方がいいのだ。自衛隊は現在国民の支持が最も厚い公的機関であると思う。だがひと昔前では街中を歩けば石をぶつけられる存在であったと聞く。

いつからここまでの信頼になったか。東日本大震災である。間違いなく有事であったあの時、自衛隊は大変に役に立った。逆説的な意見ではあるが、自衛隊が活躍する時は国の危機に他ならないのである。

私の同期の多くは、今もなお自衛隊で勤務している。彼らが日の目を見ない方がいいとは言わないが、彼らが活躍せず、平穏に暮らせる日々が続いてくれることをただただ祈るのみである。

最後に 〜最も役に立たないこと〜

ここで書いた通り、何かするということは誰かの役に立っているし、実は役に立たない方がいいなんてことも世の中にはある。そう考えれば、何かやろうと思うことのハードルがだいぶ下がるのではないだろうか。心の余裕の伝播はどんどん世の中をよくすると思うよ。

ただし、唯一役に立たないこと。もうわかると思うが、それは自分を卑下し、役に立たない、意味がないと思うその瞬間である。お前が言うなと思われるであろうが、それでいい。自分がそう思うからこそ、発信し、自分の背中を押してもらうのである。

「大したことないなんて思うなよ、自分でnoteで語ってるやん」

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