2020年10月の外食web検索マーケット(飲食店の為のwebマーケティングデータ)
10月は,GoToEatの影響もあり、ネット予約は好調に推移しています。一方で電話予約がそちらに移行したために減少。居酒屋においては、ネット予約で昨対150%でもトータルでは昨年を割りこむといった事が起きています。
一方、食事系業態はおおむね、順調に業績を伸ばしています。全体的な風潮として公に外食に行っていいといった雰囲気が出てきたことは非常に喜ばしいです。
ただ、飲みを中心とした業態に関しては、今後も大人数での宴会は期待できない為、特に宴会比率の高かった月においては以前のレベルまで戻ることは期待できそうにないでしょう。
◎まとめ
【業態系ワード(居酒屋、イタリアン、バル、焼肉、寿司)】
・9月、10月と回復してきており、居酒屋系の飲み需要を除いた食事系ワードは昨年を越える検索ボリュームとなっています。
・しかしながら、『居酒屋』においては、まだ80%前後と戻りが悪く、まだ厳しい状況が続いています。
【利用シーン系ワード(ランチ、カフェ、ごはん、レストラン、ディナー)】
・概ね全般的に昨年対比で戻してきています。
・お出かけ・買い物需要を含む『ランチ』『カフェ』が昨年を上回ってきており、繁華街への昼間の外出はかなり戻って来ていそうです。
・食事処を探す『レストラン』は好調に回復、ちょっと飲みや接待の要素のあるワードのディナーは、愛知、大阪では昨年を割っています。
【グルメ媒体系ワード】(ぐるなび、食べログ、ホットペッパー、一休)
・GoToEatのポイントキャンペーンの影響が大きく、どの媒体も大幅に昨年を上回る形で推移しています。
・掲載店舗数を考えると『一休』が1店舗当たりのアクセスは一番増えていそう。(高単価のお店が多いので、安心面とせっかくポイントバックがあるから行ってみたい&一休からGoToEatとは別に10%ポイントバックの発行が利いていそう)
・今回のGoToEatで業態ワードや利用シーンワードよりも顕著にアクセス数が伸びており、一番恩恵を受けているのが媒体といったところにちょっと違和感を感じます。。。
【SNS系ワード】(twitter、facebook、ツイッター、インスタグラム、比較の為の食べログ)
・GoToEatの影響も少なく、これまでのトレンドと変わらない動きをしています。
【テイクアウト、デリバリー系ワードの推移比較】
・検索ボリュームとしてはテイクアウトはコロナ以前の倍くらいを維持。デリバリーは、GoToEatの影響もあり、以前のレベルに戻って来ています。
【デリバリーアプリ系ワード】
・『ウーバーイーツ』や『出前館』といったアプリ名での検索ボリュームは4月と比較すると減少はしていますが、それ以前のボリュームと比較すると1.5~2倍くらいを維持しています。
・GoToEatが始まったあとも、一定量を維持していることからもマーケットは形成されては来ており、緩やかでは伸びていきそうではあります。
1.業態系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡)
Googleトレンド (期間2012/1/1~2020/10/31 2020/11/7に取得)
【業態系ワードの推移比較】(居酒屋、イタリアン、バル、焼肉、寿司)
9月、10月と回復してきており、居酒屋系の飲み需要を除いた食事系ワードは昨年を越える検索ボリュームとなっています。
しかしながら、『居酒屋』においては、まだ80%前後と戻りが悪くなっており、まだ厳しい状況が続いています。
2.利用シーン系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡)
Googleトレンド (期間2012/1/1~2020/10/31 2020/11/7に取得)
【利用シーン系ワードの推移比較】(ランチ、カフェ、ごはん、レストラン、ディナー)
食事処を探す『レストラン』は好調に回復、ちょっと飲みや接待の要素のあるワードのディナーは、愛知、大阪では昨年を割っています。
お出かけ・買い物需要を含む『ランチ』『カフェ』が昨年を上回ってきており、繁華街への昼間の外出はかなり戻って来ていそうです。
その他もおおむね昨年レベルまでは回復。一部、東京の『ごはん』や神奈川の『ランチ』だけが昨年対比で割っていますが、全般的には、昨年レベルまで戻って来ていると言っていいでしょう。
3.グルメ媒体・SNS系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡)
Googleトレンド (期間2012/1/1~2020/9/30 2020/10/7に取得)
【グルメ媒体系ワードの推移比較】(ぐるなび、食べログ、ホットペッパー、ホットペッパービューティー、一休)
GoToEatのポイントキャンペーンの影響が大きく、どの媒体も大幅に昨年を上回る形で推移しています。
特にこれまで大幅に落ちてきていた『ぐるなび』が昨年対比では400%以上と伸びています。次いでホットペッパー、一休、食べログといった順で伸びています。
実際の検索ボリュームで考えるとホットペッパー、食べログ、一休≒ぐるなびといった形になっています。掲載店舗数を考えると『一休』が1店舗当たりのアクセスは増えているかと思います。やはり、せっかくだから、高いお店を利用したいといったことや『一休』がGoToEatとは別に10%のポイントバックもしていることが大きいと思います。
今回のGoToEatで業態ワードや利用シーンワードよりも顕著にアクセス数が伸びており、一番恩恵を受けているのが媒体といったところにちょっと制度の問題を感じます。。
【SNS系ワード】(twitter、facebook、ツイッター、インスタグラム、比較の為の食べログ)
SNS系ワードは『twitter』は、情報検索ツールとして相変わらず増加傾向ですが、その他の物はほぼ横ばいとこれまでと変わらない動きになってきています。恐らく、インスタもアプリ内での検索へ移行が進んでいると思います。
特にGoToEatでの検索ボリュームへの影響は顕著に出ているといった感じはないです。
4.テイクアウト、デリバリー系ワード(東京、神奈川、大阪、福岡)
Googleトレンド (期間2019/1/1~2020/9/30 2020/10/7に取得)
【テイクアウト、デリバリー系ワードの推移比較】※週次推移です。
10月最終週とコロナ前(3/8~14)での比較は上記の表となり、テイクアウト系は、増加を維持していますが、デリバリー系のワードは以前のレベルに戻って来ています。
GoToEatで外食の機会が増えてきているので、全体としてのボリュームダウンは自然な流れかと思います。一方でデリバリーのハードユーザーはアプリへの移行は進んでいるということもあり、一定ボリュームでのマーケットは確立はされてきています。ただ全般的には、一時期ほどのボリュームがなくなってきている為、都心部ではtwitterでドライバーが仕事が減ったということをつぶやいているのがかなりみられるようになりました。
【デリバリーアプリ系ワード】
こちらは、デリバリーアプリ名での検索ボリュームの推移です。『ウーバーイーツ』や『出前館』といったアプリ名での検索ボリュームは4月と比較すると減少はしていますが、それ以前のボリュームと比較すると1.5~2倍くらいに伸びてきていることが、見て取れますので徐々にではありますがマーケットは形成されつつあると思います。
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