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飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2024/8/6~2024/8/12)

 8月に入り、かなり猛暑日が続いていますが、検索ボリュームの推移は今のところ思ったほど落ち込んでいないです。東京だけが全般的に微減傾向が続いていますが、その他のエリアは横ばいになってきています。
国内需要でのマーケットは直近では安定してきていますが、将来を考えると人口減の影響を受け、徐々に減少していくことは見えているので、競争環境は悪化していくと考えた方がいいでしょう。
 人件費や減価の高騰で経費削減といった面でDX化が進んではいますが、自店舗がその方向性で将来的に勝てるか?の視点も忘れてはいけない気がします。目先の人件費や原価の削減でお店の強みを消し去ることになっていないか?は再度検討した方がいいでしょう。一時的には利益が出るかもしれませんが、将来の売上を削っているだけかもしれません。


・東京/大阪/福岡 業態系ワードのgoogleトレンド推移
エリア間での差が出て来ています。東京が一番悪く、全般的に10%前後ダウン。大阪、福岡は昨年を上回る業態も出て来ています。
ここ数カ月間、全国共通で悪いのは焼肉。東京、大阪に関してはそこに居酒屋が追加されるといった状態です。
直近半年のトレンドを見ると東京だけが、まだ微減状態ですが、その他のエリアに関しては、焼肉を除くとほぼ横ばいな動きになってきており、ほぼマーケットは安定してきていると言えるでしょう。

【東京】

全般的に昨対を割っている状態。寿司で4%、その他は10%前後ダウンといった感じで推移。他エリアに比べると落ち込んでいる。

【大阪】

居酒屋、焼肉を除くと昨年と同レベル。月初に比べると回復してきている感じが見受けられます。


【福岡】

焼肉を除き、全般的には昨年よりもいい水準で推移。観光客が増えていそうです。まだ月半ばなので、この後どうなるか?は見えませんが、居酒屋に関しては昨年12月レベルと同じくらいと好調に見えます。



【英語ワード(全国)】

2019年では8月が一番落ち込みが大きかったがですが、今年は7月よりかsushiやramenといったワードは上がってきている。もしかすると観光客自体が7月よりか増えてきているのかもしれないです。


・6月の外食売上は前年比112.4%。雨天日減少により冷たい商品が好調
https://www.inshokuten.com/foodist/article/7361/

日本フードサービス協会がまとめた「外食産業市場動向調査」の2024年6月度集計結果によると、6月の外食全体の売上は前年比112.4%となった。新型コロナウイルス感染症の5類移行から1年が経ったこともあり、今回からは前年同月比のみ掲載されている

■売上は前年比よりも増えたものの、物価高騰によって実質消費は減少傾向

■ファーストフード
 
ファーストフード業態の全体売上は、前年比111.9%と好調が続いている。


■ファミリーレストラン
ファミリーレストラン業態の全体売上は前年比114.7%。どのジャンルも前年比115%前後となっており、全体的に好調だったことがうかがえる。

■パブ・居酒屋
 
パブ・居酒屋業態の全体売上は、前年比106.1%となった。「パブ・ビアホール」は前年比108.0%と好調で、雨天日の少なさによるものと見られる。「居酒屋」は先月に続き外国人観光客の需要によって前年比106.8%となった。
検索ボリュームの推移をみていると日本語での居酒屋検索は減少していることもあり、インバウンドの取れていないところでは客数の減少が懸念される。単価のアップで売上は昨対を越えているが、客数の実態としてはコロナ前を上回れていない店舗が多いだろう。

■ディナーレストラン
ディナーレストラン業態は前年比111.2%。

■喫茶
喫茶業態の全体売上は、前年比109.8%となった。

・業務用卸売市場、コロナ前への回復目前 23年度規模は14.2%増の3兆9507億円に
https://news.yahoo.co.jp/articles/76908526c95239e60b90ea2294d9ac9c0f8b22ce

23年度の業務用食品卸売市場規模は前年比14.2%増の3兆9507億円で着地した。移行に伴う外食市場の活性化とコスト上昇による食材価格の引き上げで2年連続の2桁増を達成したようです。

コロナ前の19年度の水準(3兆9670億円)にはわずかに届かなかったが、値上げとコロナ禍での物流を中心とする構造改革効果で大手を中心に収益力も大きく持ち直した。  エリア別は北海道・東北6.4%増(2954億円)、関東・甲信11.9%増(1兆7163億円)、東海・北陸11.7%増(6246億円)、近畿22.4%増(6692億円)、中国・四国8.9%増(2601億円)、九州・沖縄26.9%増(3851億円)で、西日本の回復ぶりが目立つ。近畿6府県と九州7県はいずれも20%台の高い伸びを示した。

一方で、5月以降需要減も24年度は業務用卸業界にとっても“19年超え”に向けた正念場になりそうだ。とのこと。

・大阪駅西に飲食100店増 関西外食業界さらに活況へ
https://news.livedoor.com/article/detail/26944435/

JR大阪駅西側地区に二つの大型商業施設が7月31日に同時オープンし、同地区に飲食店が一気に100店舗強増えた。とのこと。
需要が大幅に増えていない状況の中だと人の流れが変わるだけで、別エリアでは売上が減少しそうだが、このあたりは実態としてはどうなっていくのでしょうか?

・【特集】人手不足極まる外食産業の救世主、「飲食店DX」関連に株高の宴 <株探トップ特集>
https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202408081472

コロナ禍明け以降、快走を続けているようにみえる外食産業だが、一方で倒産件数が増加するなど業界を取り巻く環境に変化が起こり始めている。食材価格の高騰や人手不足、賃上げなどの課題が噴出しており、収益を確保するのが難しくなっているといわれているが、一方でこれらを解消するためにロボットやDXを導入するケースも加速している。業界の危機を救うこれらに関連した企業のビジネスチャンスは今後盛り上がりをみせそうだ。との記事です。

人件費や原価の高騰が続く中、コストダウンの方向性に行くとこちらの道すじになっていくと思うのですが、果たしてすべてのお店がそれでいいのか?といった疑問は生じます。インバウンドのお客様はDX化されたお店を望んでいるのか?日本らしさとはなんなのか?であったり、高騰する人件費や減価を賄えるお店にしようと思ったら、単価の取れる業態を目指さなくてはいけないですが、その方向性を目指した場合に配膳ロボットやモバイルオーダーや一時的な労働者の確保なのか?と。自店舗の目指すべきお店がどういうものなのか?という事を再度明確にしないでこれらを導入してしまうと価格競争に巻き込まれ、取り返しのつかないことになりそうな面もあるのではないでしょうか?


・クックビズが飲食業界の共同雇用で実証実験 繁閑に応じ人材融通、大阪なんばエリアで
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ebbe19a1045e7c94816e7ac78785f3455aa0a4a

飲食・フード産業への人材サービスを手がけるクックビズは、大阪外食産業協会とともに、外食産業の共同雇用(PEO)の実現に向けた実証実験を大阪なんばエリアで9月2日から2カ月間、実施する。とのこと。
今回、実証実験に参加する飲食企業は、ORA会員の中の5社で、なんばエリアでの店舗数は10店舗、流動可能性がある人員は約100人の予定。繁閑に応じて、参加企業間で人材を融通し合う。という事だが、基本飲食店の人のいない時期は重なるものなので、本当にうまくいくのか?が疑問ではあるのと、既存のタイミー等との人材の違いが、それほど顕著に出るのか?効果検証の結果が楽しみです。


・アルバイト先とのSNS交換に抵抗感42% アルバイト従業員の「つながらない権利の侵害」へ不安も
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000475.000011255.html

株式会社アイリッジ)とディップ総合研究所は、15歳から49歳の男女約14,000名を対象に「コミュニケーションにまつわるアルバイトのEX(Employee Experience)に関する調査」を実施し、調査結果をまとめて発表しています。
今後、店舗スタッフ間での個人アカウントでのSNSのやり取りが、問題になる可能性はありそうですね。


【調査結果ダイジェスト】
・学費や貯金のため、44%の学生が夏休みにアルバイトを増やす可能性があると回答
・アルバイトで働く4割の方が個人SNSでの業務コミュニケーションを問題視。理由1位はつながらない権利への不安、3割が個人SNSの望まぬ交換を強いられた経験あり
・管理者側への調査では個人SNSでのやり取りへの問題意識と実情が噛み合わない現状がうかがえる
・アルバイトコミュニケーションのEXが向上しない理由は「合意に関する認識のズレ」と「コスト」

■アルバイト従業員の42%が個人SNSでの業務コミュニケーションを問題視

■3割が望まぬ交換を強いられるなど、多くの人が個人SNSだからこその「つながらない権利侵害への不安」を経験

■管理者側への調査では個人SNSやり取りへの問題意識と実情が噛み合わない事態に




・ネイルや髪色条件をレベル別で検索可能に!ショート動画求人「グルメバイトちゃん」Webサイトを本日リニューアル~無料キャンペーンも開始~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000618.000001049.html

「グルメバイトちゃん」を運営する株式会社シンクロ・フードは、Webサイトを本日リニューアルし、アルバイト募集条件におけるネイルや髪色の条件をレベル別で表示・検索できる新機能をリリースしました。

働く側と募集する側のニーズが多様化しており、これまでとは違った情報が必要になってきていることを痛感します。それぞれのニーズのミスマッチをなくすためにはこういった情報も必要ですね。

■リニューアルの背景
グルメバイトちゃんの利用者は98%がZ世代であり、86%が女性です。利用者の調査結果から、「ネイルOKと書いてあってもどこまでOKなのかわからない」「髪色が何色でもいいのかわからない」など、飲食店におけるネイルや髪色の許容範囲について知りたいというニーズがあることがわかりました。そこで、求人情報でのネイルや髪色の条件をレベル別で表示し、レベル別で検索可能な機能の開発に至りました。

・「楽天ぐるなびレポート」Vol.5 納涼ビアガーデンで記録的酷暑を乗り切る!東京都内で楽しめるビアガーデン5選
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001387.000001511.html

ぐるなびが今年、ユーザー向けに実施した調査によると約8割が「ビアガーデンに行きたい」と回答しています。今回は、大人数で盛り上がれる飲食店から女子会やデートにおすすめの飲食店まで、5つのビアガーデンをご紹介しています。
今年は気温が高すぎて、このあたりの入りがどうなっているのか?気になるところです。

【大人数で盛り上がるビアガーデン】
■日本サッカー協会公式ビアガーデン「BEER PITCH」(東京都文京区)
■昼から飲めるビアガーデン&BBQ WAIKIKI(東京都新宿区)

【女子会・デートにおすすめのビアガーデン/ビアテラス】
■BLT STEAK ROPPONGI(東京都港区)
■BOSQUE (東京都品川区)
■青空と夜景のBBQビアガーデン新大久保 terrace(東京都新宿区)

・【調査レポート】美味しいけど食べにくい食べ物は何?アンケート結果1位は「かに」でした!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000895.000093294.html


「さぶろぐ」が、日本全国の20代以上の方を対象に「美味しいけど食べにくい食べ物」についてのアンケート調査を実施しています。
このあたりは、何かいい食べ方を提案出来たらブレークスルーするかもしれませんね。

【調査結果サマリー】
美味しいけど食べにくい食べ物をアンケートにて調査したところ、1位は「かに」でした。

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