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飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2024/10/8~2024/10/14)

 10月も中旬になり、以前であれば徐々に年末に向けて需要回復してくるところではありますが、一向にそんな気配はしないです。昨年も年末の宴会需要も戻ってくると言われていましたが、今年も組人数の回復や2次会需要の伸びを期待するのは厳しそうなので、取れる時間帯できちんと競合に勝っていくといった事が重要となるでしょう。結局は需要減しているときでも人気店には影響が出ず、人気のないお店から一気にお客様が入らなくなるという事が起きます。売上の減少が大きいお店は、この事実から目を背けずにきちんと選ばれるお店にしていくことが必要でしょう。

・東京/大阪/福岡 業態系ワードのgoogleトレンド推移
 
10月中旬までの先読みだと検索ボリュームは、東京、大阪は昨年を下回り、福岡も居酒屋、焼肉は昨年を割り込んでいます。東京・大阪は微減トレンドが変わらずといった感じなので、年末にかけてどれくらい回復してくるか?といったところですが、この感じだと昨年と同レベルまで行ったらいい方ではないでしょうか?
 

【東京】

 昨年対比で全般的に5%前後ダウン。相変わらず焼肉だけ落ち込みが大きく10%位ダウン。コロナ禍で伸ばしていたものが、コロナ前と同じくらいのレベルにまで下がってきています。

【大阪】

 大阪では、居酒屋の落ち込みが大きく約15%位ダウン、次いで焼肉が10%ダウンとなっています。寿司、中華も3%前後ダウンと全体的に昨対を割っています。

【福岡】

 福岡も寿司・中華を除いて昨年対比で割っています。イタリアンはボリュームが小さいため大きく落ちているように見えますが、恐らく居酒屋や焼肉同様に10%前後のダウンだと思われます。焼肉が7%、居酒屋が5%ダウンと昨年よりも微妙に検索ボリュームは減っています。


【英語キーワード】

インバウンド系の英語ワードは高騰に伸びてきており、季節指数的にも冬場はさらに伸びますので期待が持てそうです。少ないワードでもコロナ前の130%以上になってきていますし、焼肉、udonは170%以上とかなりの伸びを示しています。日本へのリピーターの旅行者が増えてくると初回はチャレンジできなかった料理とかにも手を広げてくると思いますので、寿司、ラーメンといった超メジャーワード以外のところの伸びも期待できるのではないかと思います。


・コメ5キロ3000円高止まり 品薄解消しても「青田買い」 小売り&外食が確保前倒し

https://news.yahoo.co.jp/articles/997f3713e77859420f2ce23c5f42193738897f66?page=1

コメの品薄状態は解消されつつありますが、価格は依然として高止まりのままです。5キロ3000円を超える価格からなぜ下がっていないのか取材してきたという記事です。

■コメの価格「去年と比べ約1.5倍」
■コメ品薄解消しても「青田買い」
■来年は?「今年より悲惨な可能性」

 価格の高止まりの要因、大量の一つはにコメを必要とする小売りや外食産業がコメの確保を前倒しせざるを得ない状況もあると卸業者は指摘します。
 外食チェーンの中には、JAだけでなく全国各地のコメ卸と交渉し、調達先を増やす動きも出ています。


・ファミレス草分け「二極化」路線へ すかいらーく再上場から10年
https://news.yahoo.co.jp/articles/be7d5055a611b2ae101b3ed5cab709519131860f

 「ガスト」「バーミヤン」など約20ブランドの飲食店を展開する、すかいらーくホールディングス(HD)が10月9日、再上場から10年を迎える。日本のファミレスの草分けだが、かつて業績が悪化して投資ファンドの支援を仰いだ。新型コロナ禍の逆風を経て、ブランドの「二極化」路線で再び攻勢に出ている。

 業態転換で、ブランドは二極化が進む。従来型の「ファミリーダイニング」は、配膳ロボットや注文用のタブレット端末などを導入して省力化。一方、「カジュアルダイニング」では雰囲気やサービスにこだわり高単価メニューを採用した。高原リゾートをコンセプトにした「むさしの森珈琲」、ハワイ風の「ラ・オハナ」などがこれにあたる。今年8月には東京都小平市の「ジョナサン」を新ブランドのイタリアン「ペルティカ」に転換した。

・旅行やテーマパークへは一人では無理…? 20~30代男女が「“お一人様”でできること」【トップ3】
https://news.yahoo.co.jp/articles/99bddf54182077567e59e31d41896305cde9c0e2

 外食や旅行など、最近はお一人様をターゲットにしたプランなども増えている。ただどこへでも一人で行ける人もいれば、一人行動は「さびしい」「いたたまれない」という人もいる。そこで今回は20~30代の男女100人に「“お一人様”でできること」をリサーチ。

■「“お一人様”でできること」ランキング
1位 外食(ファーストフード、ファミレス、チェーン店)
2位 お一人様は無理
3位 スーパー銭湯、サウナなど入浴施設へ行く
4位 国内旅行   4位 カラオケ
6位 外食(居酒屋、焼き肉、寿司屋など個人店) 7位 美術館、博物館へ行く
8位 テーマパークへ行く
9位 その他

・因縁の「縦読み」、バーガーキングの勝ち? マクドナルドの投稿に返信「お手伝いさせていただきました」
https://news.goo.ne.jp/article/withnews/trend/withnews-9024101200002.html

 マクドナルドがX(旧ツイッター)に投稿した「縦読み」のメッセージ。これに対してバーガーキングが同じく縦読みでメッセージを返し、注目を集めています。過去にも何度か話題になった縦読みにまつわるエピソードについてです。

 こういったマーケティングの要素やセンスも今後必要になっていくのかもしれませんね。

・セブン&アイの新社名はセブン―イレブン コンビニ以外分離、スーパーは中間持ち株会社化
https://www.sankei.com/article/20241010-4K7PU5TYFFJRBACINTNFADE23Q/

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)は10日、社名を2025年にも「セブン―イレブン・コーポレーション(仮)」に変更すると発表した。稼ぎ頭のコンビニ事業に専念する体制に再編し、傘下のスーパーや外食事業は中間持ち株会社を設立して分離する。カナダのコンビニ大手から買収提案を受けていることを踏まえ、企業価値を早期に高めて対抗する布石とみられる。

中間持ち株会社は「ヨーク・ホールディングス」。スーパーのイトーヨーカ堂やヨークベニマルに加え、雑貨店の「ロフト」やファミリーレストランの「デニーズ」、ベビー用品店「アカチャンホンポ」などを束ねる。26年2月までに株式を一部売却し、持ち分法適用会社化を目指す。


・牛丼チェーン「深夜料金」に不満の声が続出する訳 外食チェーンのインフラ化に我々は慣れてしまった
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/toyokeizai/life/toyokeizai-832356?page=1

人件費高騰で影響もあり深夜料金を導入をしている牛丼チェーンですが、その生活に根差しインフラ化してしまった事もあり、料金のちょっとした変化に一般消費者が過剰に反応してしまうようになっている。一部の店舗にて、店内飲食でもプラスチックや紙の容器で提供し、人件費の削減や、働きやすさ向上による人材確保なども行っているが、今後も24時間営業する店舗は減っていきそうだという記事です。

■人件費高騰で行われた松屋の深夜料金
■消費者的には「なんともいえない」気持ち
■単身者の食事を支えてきた牛丼屋
■牛丼屋は生活に馴染みすぎた?
■牛丼屋24時間営業はいつまで続くのか?


・外食産業は11年周期で不況を繰り返している!
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/f4c9f2db1c7d55054011314f0988b5fcd58fe428

飲食店コンサルティング会社スリーウェルマネジメント代表コンサルタントの三ツ井創太郎さんのコラムです。

著者が「11年周期理論」に基づいて、2020年以降の外食産業の不況を予測していたことを説明しています。著者は、2018年からセミナーや報道番組で外食産業が不景気に入ると伝えていましたが、コロナ禍が発生する前でありながら、その予測は的中しました。具体的には、過去のデータから、外食産業が約11年ごとに売上低迷期を迎えるパターンを指摘し、1997年の消費増税、2008年のリーマンショックなどの出来事を例に挙げています。

さらに、2020年以降は人口減少や人材不足といった長期的な問題が外食産業に深刻な影響を与えると予測。コロナ禍がなくても飲食店にとって厳しい時代が続くとし、短期的なトレンドに頼らず、中長期的なリスク回避策が重要だと強調しています。

個人的には、外食の需要の変化を大きく変えているのは携帯電話・スマートスマートフォンの普及だと思います。コミュニケーションの変化が外食に与える影響は大きく、利用シーンやお店選びが変わってきています。需要が回復しているときも実際に伸びているのはカフェ業態やファーストフードで昔ながらのお店の需要がも戻ってきたか?というとそんなことないです。
重要なのは変わる消費者の需要に適応したお店にしていくことだと思います。

■2020年からの外食不況を予測した「11年周期理論」


・AIキャラクターが飲み会を盛り上げ!「AIたむらまろ」、飲食店向けAI接客サービス「AI幹事」とコラボ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000172.000029274.html

 株式会社Mintoは、だるまジャパン合同会社とGatebox株式会社と業務提携し、キャラクターIPを活用した「AI幹事」を共同で提供開始することをお知らせいたします。その第1弾として、当社がプロデュースするAIキャラクター「AIたむらまろ」と「AI幹事」のコラボレーションを実現いたしました。

会話がなくなったときの話の種としては、良さそうですが場合によっては邪魔になりそうな感じがするのと、逆にこういうツールがあるのであれば、宅飲みとかでよくなる気もしますが、今後どうなっていくのか?はまだ見えないですね。

■「AI幹事」とは
「AI幹事」は、だるまジャパン合同会社とGatebox株式会社が共同開発した、飲食店向けAI接客サービスです。最新の生成AI技術「GPT-4o」の画像認識技術を活用し、テーブルに設置したデバイスのカメラでグラスの空き具合を見ながらおすすめのドリンクや料理をAIが提案することで、お酒の場を楽しい時間に彩り、店舗の販売促進に繋げます。

主な特徴:
 ・グラスの空き具合を見ておかわりを提案
 ・AIが乾杯の挨拶を代行し、場を盛り上げる
 ・店舗やイベントに合わせたキャラクターのカスタマイズが可能



・【ワンコインで外食】何食べる?エリア別「1年間の外食代」ランキングもチェック
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d6961770d1fa7858788002d48a018ff94238820

 私たちにとって馴染みある飲食チェーン店が商品の値上げを続々と実施していますが、外食するたびにその影響を感じている人は多いのではないでしょうか。という事で、牛丼、豚丼…「丼もの」やイタリアン、麺類で調査しています。
 なんやかんや言っても日本の外食は、安いですね。恐らくファーストフード系のこの流れはしばらくは変わらないでしょう。ただ一般の飲食店が同じことを行うとほぼジリ貧になっていくことが予想されるので、如何に付加価値を取れるか?の方へ舵を切っていく必要があるでしょう。

・「外食するのが怖い」 韓国でビビンバ1杯平均1万1000ウォンに…サムゲタンは
https://news.yahoo.co.jp/articles/1568599662c34f9ae13d86fe5bae841da5615d9f

 隣の国のことですが、他人事にはしていられません。最近、政府が行おうとしている最低賃金を急速に上げる話ですが、先行して行った韓国で起きている事象だという事を認識する必要があるでしょう。

 韓国消費者院の価格情報総合ポータル「真の価格」が13日に発表した「9月基準の真の価格」という資料によると、外食の代表的メニューの一つであるビビンバの価格は1万1038ウォンだったことが分かった。これは8月の価格(1万962ウォン)に比べ0.65%のアップで、1年前と比べると5.12%の上昇だ。


・出前館 2024年8月期 通期 決算

決算説明会資料↓↓↓↓↓↓↓
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2484/ir_material_for_fiscal_ym/164951/00.pdf

通期の業績は、売上高504億円(昨対98%)、営業損失は60億円(昨年対比62億円改善)
来年には営業黒字化を計画しているとのこと。赤字額は大分減りましたが、それでもまだ60億円の赤字。デリバリー自体は緩やかに伸びていくのは間違いないと思いますが、燃料費や人件費の高騰が想定よりも上回っていると思われますので、このあたりの効率化が進まないとコスト構造が抜本的に変わることはないと思われるので、なかなか厳しいのではないかと思います。

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