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飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2023/2/13~2024/2/19)

 先週は、バレンタインデーもありましたが、昔と比べるとお祭り感は全然少なく外食への影響も小さくなってきていると感じています。全体的にどのイベントにおいても以前ほどの需要がなくなってきており、より競争が激しくなってきていると思います。
 各エリアの業態ワードでの検索ボリュームも頭打ちしてきており、コロナ後回復してきていたマーケットもこれ以上は望めなくなってきています。先ほどのイベント時だけでなく、通常時のマーケットの伸びが見えない今、その中できちんと選ばれるお店になっていく必要が出て来ています。また、SNSの普及によって、よりリアルな店舗の情報がお客様からも発信されるようになっていることもあり、お店の本当の実力なくして勝つことが難しい時代になっています。再度、集客戦略を見直す前に自店舗の実力や強みについて分析をする必要がありそうです。


・東京/大阪/福岡 業態系ワードのgoogleトレンド推移
■3エリアとも検索ボリュームの回復はひと段落している
■昨年、昨対では回復してきていた「居酒屋」も頭打ちになってきている
■「焼肉」「寿司」といったコロナ禍で調子のよかったワードは昨対を大幅に割っている

【東京】
先週同様、月初の雪の影響が残っていることもあり、全般的に昨対を割っている状態。他エリアと比較すると「居酒屋」「中華」のワードの回復は悪いが、「焼肉」「寿司」は他エリアの落ち込みが激しいこともあり、同程度の80%台となっている。

【大阪】
「居酒屋」「イタリアン」「中華」は昨年同レベルでの推移となっているが、「焼肉」「寿司」といったコロナ禍で好調だったワードは、コロナ明けから減少している。恐らく選択肢が増えたことによるワードの分散が影響していると思われる。

【福岡】
こちらも「居酒屋」「中華」は昨年同レベルでの推移をしているが、その他のワードは80%台での推移。他のエリア同様「焼肉」「寿司」は減少している。

・食べログ(カカク.com)第3四半期決算発表
 前回のニュースに入れ忘れてしましましたので、こちらで取り上げます。

食べログの業績は、第3Qまでの累積で昨年対比19.5%増と伸びてきています。

第3Qはコロナ直前の業績を上回る売上が出ています。

 一方でその内訳をみるとPRサービス(掲載料)に関してはコロナ前の77%に減っているのにも関わらずネット予約サービスが大幅に増加(コロナ前の2.3倍3倍よって売上が伸びていることが分かります。
 媒体の集客力というよりもネット予約文化の浸透によって伸びていると言ってもいいでしょう。あとは、口コミの重要性が高まっていることもあり、googleでお店を見つけたとしても、ハレのシーンで使うとなると普段は食べログの得点なんて当てにしないといった人でも誘った人が食べログの得点を見る可能性があるのでチェックしてしまい、その流れで予約をここでするといった流れも予約数の増加に寄与していると思われます。

 いずれにしろ、ネット予約の文化の浸透は避けられませんので、店舗側ではネット予約ができるページを持つことはマストになってきていると思います。また、店舗のホームページがなく、予約サイトを持っていないからグルメ媒体でしか予約できないといった面もありますので、このあたりもネット予約数の多いお店は考えた方がいいでしょう。


・なぜ地味な家庭料理「豚汁」が外食でブームに…「令和の価値観」にマッチしている“納得の理由”
https://news.yahoo.co.jp/articles/22798083f3ca551c9de9c31e642b77ead10a305d

最近、「豚汁」が流行している。2019年秋、東京・大手町に1号店を開業し、今は東京・横浜・大阪の5店を展開する豚汁専門店「ごちとん」は、しばしば行列ができる。また、大阪・本町で2021年にハイボールスタンドがランチタイムを豚汁専門店にし、東京・神楽坂でも同じ年に不動産屋が豚汁定食専門店を開業するなど、続々と豚汁の店がオープンしているようだ。そちらについての記事です。

・コロナ後の客足回復続く 外食の業績好調、値上げ効果も
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024021401115&g=eco

ファストフードやファミリーレストランなど外食大手8社が14日までに発表した決算は、新型コロナの「5類」移行に伴う客足の回復に加え、値上げ効果もあり、軒並み好調だったようだ。
昨年12月までのところは、どの業態もほぼ昨年を上回っている状態であったので、回復は進んでいると言えたのでしょうが、回復が一週回り始める今年は、去年のようにはいかなさそうな気がしています。特にお酒周りに関わる企業は、そのままでは頭打ちになると思われ、今後どうしていくか?が問われそうな気がします。

・リンガーハット 主力商品ちゃんぽんなど全商品の8割値上げへ
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20240216/5030020145.html

エネルギー価格や原材料などの高騰を受けて長崎発祥で外食チェーンの「リンガーハット」は主力商品のちゃんぽんなど全商品の8割を来月1日から値上げすると発表しました。原材料の値上げはいったん落ち着き始めてはいますが、これまで無理して抑えてきた原材料や人件費の価格転嫁をしていかないとかなり厳しい状態になってきています。
コロナ後の回復が頭打ちになってきている今早めに対応をしておく必要があるでしょう。


・ロイヤルHDが2期連続の黒字…外出機会の増加で外食、店舗運営事業が好調

https://news.yahoo.co.jp/articles/973119ef01ef82fa9b0f1f91ffb189357a433ccb

ロイヤルホールディングス(HD)が14日発表した2023年12月期連結決算は、最終利益が前期比46・5%増の40億円と、2期連続の黒字だった。新型コロナウイルスの「5類」移行による外出機会の増加で、主力の外食事業や、高速道路のサービスエリアなどの店舗運営事業が好調だった。

・「木曽路」で163人が集団食中毒 ノロウイルス検出
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000336986.html

 東京・足立区にある和食レストラン「木曽路」で、160人以上が食中毒の症状を訴え、患者からノロウイルスが検出されていたことが分かりました。
足立区などによりますと、「木曽路」西新井店で、先月30日から3日にかけて刺身定食や恵方巻きなどを食べた6歳から88歳までの客163人が、下痢や嘔吐(おうと)の症状を訴えました。
この他にも
■和歌山の飲食店で食中毒 飲食店を3日間の営業停止処分
■宅配ずしを食べた男女11人が食中毒 13~69歳、ノロウイルス検出 芦屋のすし店を2日間の営業停止
■上越市本町5丁目の飲食店で食中毒 9人に下痢や発熱などの症状
といった事故が起きています。

この時期のノロは非常に怖いです。他店のことではなく、自店にも起こる可能性のあるものとして、再度衛生管理を見直していった方がいいでしょう。

・社員に違法な長時間労働 労働局が「木曽路」と部長を書類送検
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagoya/20240216/3000034246.html

全国でしゃぶしゃぶ料理店を展開する外食チェーン「木曽路」が社員に違法な長時間労働をさせていたとして、愛知労働局は16日、労働基準法違反の疑いで本社と部長職の男性を書類送検しました。
食中毒だけでなく、労働問題も起きているようです。

・「いきなり!ステーキ」株主優待再開で復活の兆し 出遅れた海外展開が伸びしろになる可能性
https://news.yahoo.co.jp/articles/219311612446b4c03afae27e8a88b2ce20ac19be

ステーキチェーン「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスが14日、通期決算を発表した。2023年12月期は売上高145.8億円、本業の儲けを示す営業利益は4億9000万円の赤字と、売上高は前期比1.4%マイナスに対して営業赤字は前期の15.5億円の赤字から大幅に縮小しているようだ。

相次ぐ値上げで客離れが進んでいましたが、12月は前期比で客数114%、売上高127.5%と復活の兆しが見られているとのこと。


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