飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2024/9/24~2024/9/30)
9月も終わり、以前ですとココから年末にかけて需要が伸びていくフェースに入りますが、検索ボリュームを見ると今のところは、昨年と同レベル、もしくは居酒屋や焼肉のように昨年を10%前後割り込んでいるものに分かれています。手取りが上がっていないこともあり、ファミリー需要の焼肉は利用頻度が落ちていそうです。また、居酒屋業態も全体でのお酒を飲む頻度の減少によって依然回復はしていない状況が続いています。
現状である程度の売上が取れていない業態は今後伸びる要素が少ないと思われますので、そこで利益を取れる体質にするか?業態を変えもっと売上の取れるものにするか?の2択になっていきそうです。原価高騰をかんがえても単価の取れない業態での勝負は大手以外は避けた方が良さそうですが…
いずれにしろ方針を決めて、今のうちから進めておかないと近い将来に手詰まりになることが予想されますので、早めに対策を打った方がいいでしょう。
・東京/大阪/福岡 業態系ワードのgoogleトレンド推推移
年明けからずっと減少傾向だった検索ボリュームもやっと、横ばいになってきそうな気配は見せています。10月から年末に向けての需要伸びを期待したいところですが、現状の動きを見る限り昨年と同レベルくらいまでしか回復しなさそうです。
【東京】
9月全体でみると居酒屋13%、イタリアン6%と落ち込んでいますが、その他は、昨年のほぼ横ばいに近い感じとなっています。焼肉が月半ばまで悪かったですが、最後に持ち直したといった印象です。
トレンドも先月までは微減傾向だったのですが、9月が少し上がっていますので、この後横ばいになっていけばいいのですが、まだ、見えない感じです。
【大阪】
寿司を除き、全般的に10%位の落ち込みとなっています。ここ数カ月のトレンドはまだ微減となっており、まだ、横ばいになってきている感じはしないです。
【福岡】
焼肉を除き、昨年と同レベルでとなっていました。トレンドも横ばいになってきているように見え、他エリアに比べると検索のマーケットは安定してきていそうです。
【英語ワード(全国)】
・日本フードサービス協会/8月の外食売上9.3%増、訪日客需要が好調
日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の8月度売り上げ状況は、前年同月比9.3%増となった。
外 食 産 業 市 場 動 向 調 査 2024年8月度 結果報告(詳しくは下記から)
https://www.jfnet.or.jp/files/getujidata-2024-08.pdf
昨年対比では、居酒屋も102.8%と越えてきていますが、昨年自体が2019年対比で62.9%だっという事もあり、依然2019年対比で回復がしていない状況です。
・コメ値上がり受け 大手外食チェーンなどライス値上げや減量も
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240930/k10014595641000.html
コメの価格が値上がりしていることを受けて、大手外食チェーンなどでは、店舗で提供するライスを値上げしたり、ごはんの量を減らしたりする動きが出ています。
こうした中、外食大手の「すかいらーくホールディングス」は、ガストなど5つのレストランチェーンで提供するライスの価格を9月26日から引き上げました。
新米の調達価格が上昇していることが主な要因で、単品のライスやごはんとセットの商品などを30円から55円値上げしたということです。
また、オリジン弁当などを展開する「オリジン東秀」は、10月1日から関東と近畿地方にある473店舗のうち124店舗で、おにぎりやおにぎりと総菜のセット商品の合わせて18種類について、使用するごはんの量を減らすということです。
・ホットペッパーグルメ外食総研セミナー2024開催レポート ~23年度外食市場レポート / 飲みたい街ランキングレポート~
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が、23年度外食市場レポート / 飲みたい街ランキングレポートを発表しています。
居酒屋業態の市場規模にフォーカスすると、市場規模は前年度比+18.5%となっており、2年続けて回数シェアを高めました(2021年度9.9%→2022年度13.6%→2023年度14.4%)。
一般消費者に対する調査で、年に一度実施している人気企画「飲みたい街ランキング(※)」を、今回は「実際に飲んでいる街」のほか、「初めて会う異性と」「女子会/男子会で」などいくつかのテーマ性を持ったシーンにおける飲みたい街についても聴取し、それぞれランキング形式でご紹介しています。飲みたい街と実際に飲んでいる街ではGAPがあるのも面白いですね。
詳しくはリンク先を
https://www.hotpepper.jp/ggs/wp-content/uploads/2024/09/%E5%A4%96%E9%A3%9F%E7%B7%8F%E7%A0%94%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC2024_%E5%A4%96%E9%83%A8%E5%85%B1%E6%9C%89_240925.pdf
・なぜ「そば」チェーン店は全国展開できないのか 「ゆで太郎」の挑戦にみる“西日本の壁”の正体
https://news.yahoo.co.jp/articles/f168c05e5730f4f7a9a1e5378a2cce1406e705bd
本来ならうどんやラーメンに負けないくらい日本人が大好きな“そば”の全国チェーン店がないことはあまり知られていない。首都圏在住の人ならいくつかは社名を挙げられるかもしれないが、西日本の方々は思いつかないはずだ。地域性による全国展開の壁についての話です。
・「新生・バーガーキング」がブレイクできた理由。「初上陸時の失敗」を分析し、独自のポジションを築くまで
https://news.yahoo.co.jp/articles/445ec266756b32b16981ae70e7e1a0b45d92a43f
「バーガーキング」がブレイクした理由について分析しています。
■短期間でブランドバリューを伸ばす戦略
■アメリカンスタイルを持ち込んで差別化
■「ラーメン二郎の法則」で話題性を生む
■機能的なアプリで集客導線をつくる
■「失敗の分析と研究」から始まったバーガーキングの再生
・OZmall会員680人に聞いた! “大人数宴会” の現状『幹事にはなりたくない?その理由とは』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001857.000000607.html
スターツ出版株式会社が運営する おでかけ情報サイト「OZmall(オズモール)」で、『大人数宴会の現状』についてアンケートを実施しています。
それほど、コロナ前と幹事さんの意識は変わっていないように感じます。
一方で、大型宴会自体が減っているといった事があるので、昨年よりも今年が大幅に増えていくのか?が興味のあるところですが、現状の居酒屋の検索ボリュームの推移をみていると楽観視は出来なさそうではあります。
【Q1】大人数宴会の幹事をやってみたいですか?
【A】幹事役はNO!担当したい人は少数派
【Q2】大人数宴会の幹事をやりたくない理由を教えてください(複数選択可)
【A】幹事は面倒なわりに報われない?
【Q3】幹事を引き受けたくなるサービスを教えてください(複数選択可)
【A】幹事だけのお得な特典を熱望!
・屋外の公共の場での飲酒、「反対・計」43.3%が「賛成・計」19.9%を上回る 性年代や屋外の公共の場での飲酒経験有無で意見の差が大きい結果に
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002732.000011414.html
『ホットペッパーグルメ外食総研』が首都圏・関西圏・東海圏の消費者に屋外の公共の場での飲酒について、実態と賛否やその理由について調査を行いましたので、その結果を発表しています。
<要約>
POINT1. 屋外の公共の場で飲酒したことがある47.9%。飲酒する人の約65%が経験
POINT2. 屋外の公共の場での飲酒、「反対・計」43.3%が「賛成・計」19.9%を上回る
POINT3. 賛成理由「風情」「楽しさ」等、反対理由「ゴミ」「大声」等。性年代やこれまでの屋外の公共の場での飲酒経験有無による考えの違いも目立つ
世間的な流れとしては、否定派の方が多くなってきているようです。コロナ禍もあり、表でみんなと集まってお酒を飲むといったシーンがなかった(減った)ということも影響していそうな気がします。
・デート最大のマナーはおごりでも振る舞いでもなくコミュニケーション!?飲食店デートで「マナーだと思う」「した方がよいと思う」ことランキング
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002737.000011414.html
『ホットペッパーグルメ外食総研』が「飲食店デートでのマナー」について、20代~60代の男女1,035人にアンケート調査を実施した結果をレポートしています。
■飲食店デートは男性の方が多くの項目で気を使っている結果に
■飲食店デートで「相手への気遣いできている」は全体の70.2%
Q. あなたは飲食店でデート(気心知れた、というわけではない相手と)する際に、デート相手への気遣いや振る舞いができていると思いますか?(単一回答)
・ダイニー、74.6億円のシリーズBラウンド資金調達を実施
https://foods-ch.infomart.co.jp/news/119982
株式会社ダイニーは、Bessemer Venture Partners,Hillhouse Investment Managementをリードインベスターとして、Flight Deck Capital,Eclectic Managementの計4社を中心に、シリーズB総額74.6億円の資金調達を実施しました。
2024年中にHR事業を展開し、飲食店のインフラになるべく、Tech×Fintechの力でこれからの外食産業を変えることをめざしているという事です。
■調達の目的
・アルコール業態で伸び率No.1は「アジアン料理店」!20代・60代男性で特に伸長【HPグルメ外食総研調べ】
https://foodfun.jp/archives/28715
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関であるホットペッパーグルメ外食総研が2019年から1年に1回実施している「外食市場調査」の飲酒市場の概況によると、「飲酒を伴う外食を行った業態」では、コロナ前の18年度→23年度で、タイ料理やベトナム料理といった「アジアン料理店」で飲む機会が増加していることが明らかになった。
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