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飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2023/1/23~2024/1/29)

昨年末は、宴会などが戻り、売上がコロナ前を上回ったといったような報道をよく見かけましたが、日本フードサービス協会の12月の結果を見ると実態としてはファーストフードだけが大幅に19年比123%となっていますが、「パブ・居酒屋」は69.1%、「ディナーレストラン業態」は95%と夜の需要は以前のレベルに戻っていないかったというのが実態です。「パブ・居酒屋」「ディナーレストラン業態」の方は特にこのことを踏まえて今後戦略を考えていく必要があるでしょう。

松屋が新しいパスタ業態をリリースしました。一番下のパスタが880円とこれまでの牛丼と比べると倍くらいの価格設定にしています。客数の増加が見込めない中で売上アップのトライアルなのかと思います。どの飲食店も今後のマーケットにどれだけ早くアジャストしていけるか?がポイントとなりそうですね。


・東京都内業態系ワードのgoogleトレンド推移

現状の1月(一番右)の検索ボリュームを昨年(丸い点がついている所)と比較すると全般的に昨年よりもボリュームが減少しているようです。コロナ期間中に好調だった寿司や焼肉も減少しており、コロナ明け後から行けるお店の選択肢が増えているといった事も関係していそうです。全般的に回復は頭打ちした感じがします。これまでは、昨対で大きく上回ってきた業態も今後は横ばいになっていきそうな感じがします。


・23年の外食売上高が前年比14%増でコロナ前上回る! 客数は19年比の9割に【日本フードサービス協会調べ】
https://foodfun.jp/archives/26302

日本フードサービス協会(JF)は、会員社を対象とした2023年(1~12月)がまとめた外食産業市場動向調査(下図参照)によると、23年の全店ベースの全業態合計売上高は前年比14.1%増となり、コロナ前の19年比でも7.7%増になった。
「パブ/居酒屋」はコロナの5類移行などで、忘年会など宴会需要も回復しつつあるが、店舗数自体が19年比69.0%と減少しており、かつての水準には未だ遠い状況となっている。

・外食産業市場動向調査 2023年12月度 結果報告
https://www.jfnet.or.jp/files/getujidata-2023-12.pdf

こちらは、2023年12月単月での結果です。忘年会需要は回復しているといわれていますが、パブ/居酒屋の2019年対比では68.5%とこれまでと変わらず70%を越えませんでした。

<外食市場12月の動向>
 5類移行後初の年末は、法人の忘年会なども回復傾向

<全体概況>
 12月は、コロナの「5類」移行後初めての年末となり、天候にも恵まれ、忘年会やクリスマス、帰省などで外食需要が好調に推移し、インバウンド需要も引き続き好調で、外食全体の売上は前年比111.0%、19年比111.2%となった。特に、4年ぶりにコロナによる行動制限のない忘年会シーズンを迎え、飲酒業態では法人宴会の回復が見られた。

<業態別概況>
■ファーストフード業態(FF)
・FFは好調が継続し、売上109.5%、19年比では123.0%となった。

■ファミリーレストラン業態(FR)
・FRの全体売上は112.4%、19年比では103.7%となった。

■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態は、4年ぶりにコロナによる行動制限がない忘年会シーズンとなり、大規模な宴会は少ないものの、中小規模宴会が増え、これまで戻りが鈍かった法人の忘年会も回復傾向となり、「パブ・居酒屋」の売上は118.2%、19年比で69.1%となった。

■ディナーレストラン業態
・引き続きインバウンドの需要が旺盛で、法人宴会の回復もあり、売上113.9%、19年比95.0%となった。

■喫茶業態
・オフィス街、商店街、および観光地の店舗が比較的好調で、アルコール類を提供する一部業態では、忘年会需要を取り込んで好調、客単価の上昇とも相まって売上113.3%、19年比100.9%となった。


・物価高の一年を乗り越えて。飲食店経営者たちが振り返る2023年のリアルと2024年の目標
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000589.000001049.html

株式会社シンクロ・フードが、飲食店ドットコム会員を対象に、2023年の飲食店経営の振り返りと2024年の目標についてアンケート調査をしています。
「飲食店リサーチ」(https://www.inshokuten.com/research/company/

【調査結果について】
■2023年の総売上、前年より「増えた」飲食店は64.4%

■コロナ禍は明けたが、原価率調整や売上減少に苦労

■2023年はコスト増や人材確保に苦労も、2024年に向けて前向きな姿勢
・売上が回復、順調に経営できた
・インバウンド需要の復活を実感した
・集客や売上の確保に苦労した
・食材費や人件費などコストの増加に悩まされた
・コロナ禍を経て客足の変化を感じた
・人材の確保に苦戦した

【目標やスローガン】
・人手不足解消に向けて取り組む
・集客に力を入れる

・テイクアウトの注文と会計が、来店前にオンラインで完了 『Airレジ オーダー』、モバイルオーダー 店外版を提供開始 受取時間の指定も可能、店舗では電話受け付けが不要に
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002379.000011414.html

オーダーシステム『Airレジ オーダー』は、来店客のデバイスを用いて、テイクアウトの注文と会計をオンラインで完了できる新プラン「モバイルオーダー 店外版」の提供を1月26日(金)より開始したようです。
こちらにより、来店客は受取時間を指定できるため、待ち時間を短縮できます。店舗にとってもスタッフが店頭でのテイクアクトの注文・会計に対応したり、電話受け付けしたりする必要がなくなるため、業務効率化を期待できるようです。

・外食コロナ前超えに 23年、百貨店の免税売上高は最高

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC24AL30U4A120C2000000/

外食や百貨店など消費関連4業種の2023年の売上高が25日、出そろった。外食は全店ベースで19年比7.7%増となり、通年では初めて新型コロナウイルス禍前の実績を上回った。コロナの5類移行に伴う客数回復に加え、値上げによる客単価上昇が寄与した。百貨店は地方の回復遅れで全体ではコロナ前に届かなかったものの、インバウンド(訪日外国人)客の回復で免税売上高は過去最高となった。

・関西四国新春特集:関西生活者アンケート 1000人に聞く「食」スタイル=外食
https://news.nissyoku.co.jp/news/okum20240126013524916

24年の外食の利用意向は「積極的に利用したい」29.8%(前年28.9%)、「昼食時のみ利用したい(テークアウト(TO)やデリバリーを除く)」22.1%(同12.4%)となり、全体の半数以上が前向きだった。コロナ禍を経て、外食の利用意欲が完全復活したことがわかった。


・食べ終わったお皿は重ねる? 料理の写真撮影に店員さんの許可は必要?SNSで話題の「飲食店でのマナーだと思うこと」ランキング発表

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002378.000011414.html

『ホットペッパーグルメ外食総研』は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しています。今回は「飲食店でのマナー」について、20代~60代の男女1,035人にアンケート調査を実施した結果をレポートしています。

■自身の飲食店でのふるまいが「良いと思う」87.0%、最も高いのは60代で92.9%

■『ホットペッパーグルメ外食総研』研究員からの解説

「飲食店でのマナー」は一律じゃない! 大事なのは「良いふるまいをしよう」と思うこと

■飲食店で「した方が良いと思うこと」ランキング1位は「残さずきれいに食べる」

■飲食店で「したほうが良いと思うものの、省略してしまう」1位は「写真を撮るときに店員の許可を取る」


・飲む前に飲む!?1次会前の「0次会」の経験がある人は22.8% 実施理由・目的は「時間の余裕があった」68.7%と計画性はなし 平均予算は2,403円
~夕方以降の外食における「0次会」についての調査(2023年12月実施)~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002381.000011414.html

『ホットペッパーグルメ外食総研』(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、首都圏・関西圏・東海圏での「0次会」の経験についてアンケートを実施しています。
最近の若い子たちはこの『0次会』の意味自体も分からなさそうですね。そうなると当然ながら『0次会』を行おうとする人も減っていくんでしょう。

<要約>
POINT1. 2017年3月以降で「0次会」の経験がある人は22.8%。圏域による差が大きく、首都圏で経験割合が高い
■POINT2. 「0次会」実施の理由・目的は「時間の余裕があった」68.7%と計画性はなし
POINT3. 「0次会」の平均予算は2,403円。60代は3,000円台。20・30代女性は2,000円未満


・需要予測や納品情報からAIが飲食店の発注をアシストする新サービス開始~在庫の確認だけで適正な発注を可能にする「HANZO 発注AIアシスト」~

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000083706.html

株式会社Goalsは、飲食店の業務効率化を支援するHANZOシリーズより、新たに日々の発注作業をAIがサポートする「HANZO 発注AIアシスト」の提供を2024年1月から開始するようです。これまでもいろいろと発注アシストのツールが出てきたかと思いますが、いまいち浸透していないなと感じます。やはりコロナ後の売上が安定しない中だと売上予測の精度が悪く、結果発注数もブレるといった事が起きているのではないかと思いますが、このあたりをどれくらい解除できるか?がポイントとなりそうです。


・マチルダが三菱地所との共創で「大手町駅」に家庭料理のテイクアウトステーションを設置。オフィス帰りに夜ごはんが受け取れる体験を
https://foods-ch.infomart.co.jp/news/64742

株式会社マチルダは、三菱地所株式会社と協業し、2024年2月5日より大手町ビル地下2階の大手町駅改札前で、家庭料理のテイクアウトステーションを設置します。オフィス帰り、電車に乗る前に今日の夜ごはんをスムーズに受け取ることができる体験を作ります。とのこと。日替わりで手作りの夜ご飯を持って帰れるといった仕組みのようです。帰り際で立ち寄りやすい場所でのこういったサービスは需要はありそうですね。


・松屋フーズに“パスタ業態”が初開業!生パスタ専門店「麦のトリコ」1号店オープン
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000572.000047538.html

松屋フーズでは、創業以来初となるパスタ業態「麦のトリコ」1号店を、2024年1月31日(水)11時、神奈川県川崎市に開業するようです。
■ソース作りが得意な松屋フーズだからこそ、お客様に「米」以外のご提案を ~日常的にご利用いただける「自家製生パスタ専門店」を目標に、神奈川県に初開業~


・【ワインに関する調査】直近1年間にワインを購入した場所は「スーパーマーケット」が飲用者の6割強、「ディスカウントストア」が2割強。よく購入する容量は「フルボトル」が7割弱、「ハーフボトル」が2割弱
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001423.000007815.html

マイボイスコム株式会社は、10回目となる『ワイン』に関するインターネット調査を2023年12月1日~5日に実施しています。(ワインの飲用状況や購入場所、購入するワインについて)
以前のワインブームの時ほど飲まなくなってきており、全体的なアルコール離れはここでも進んでいます。

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■ワインの飲用者は5割強。そのうち、週1回以上飲む人は2割弱
■ワイン飲用者が、直近1年間にワインを購入した場所は「スーパーマーケット」が6割強、「ディスカウントストア」が2割強。よく購入する容量は「フルボトル」が7割弱、「ハーフボトル」が2割弱

・港区女子の投稿で波紋「高級すし店」どんな場所か ~身だしなみや注文の仕方など気を付けたい点~
https://toyokeizai.net/articles/-/729901

ここ数日、東京・南麻布にある客単価5万円のすし店で起きた騒動が、X(旧Twitter)上で大きな話題となっていました。こちらの記事はそのトラブルについてではなく、高級すし店がどんな場所なのかについてです。

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