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飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2023/4/30~2024/5/6)

 先週はGWということもあり、あまりニュースはありませんでした。外食全体としてはコロナ後に以前のレベル以上まで回復してきていますが、居酒屋系に関しては、団体需要、飲み需要の回復が悪く、他業態に比べて著しく悪いです。宴会時期に団体客で一気に売上を立てるといったモデルは厳しい状況となっており、また、依然低価格を謳う業態も増えてきていることから、コスト競争力のないお店はそちらでの戦いは厳しくなっています。付加価値をしっかりとつけ価格の取れる業態にしていかないといずれ価格競争に巻き込まれる未来が待っているでしょう。
 居酒屋の検索ボリュームの推移を見て来ても頭打ちになっており、より詳細な商品や料理ジャンル、利用シーン軸での検索に移行してきていると思われます。自店のウリを明確にし、訴求していくことが重要になってきています。

・東京/大阪/福岡 業態系ワードのgoogleトレンド推移

GW期間中も含み、かつ6日分のデータなのでかなり先読みはブレますので、信頼度は低いので、参考程度に見ていただければと思います。

【東京】
GW期間中は都心部は需要が落ち込むのですが、居酒屋以外は昨年と同レベルの先読みとなっており、旅行に行かなかった人が外食に流れていたという事なのかもしれません。

【大阪】
GW期間中で府内の中心部の人が減るという事もあり、全般的に昨年を下回っていますが、通常の動きといった感じです。

【福岡】
福岡は、観光目的が多いので落ち込みが小さく、この時点での先読みでも昨年と同レベルで推移。


・ステーキ店の倒産、過去最多 円安で苦境 米国産、5年で価格1.4倍に サラダ野菜の高値も響く
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000859.000043465.html

帝国データバンクは、「ステーキ店」の倒産発生状況について調査・分析を行っています。

世界的な牛需要の増加、牛の餌の価格、燃料費、円安といった様々な要素によって肉の仕入れ価格が高騰しており、それをうまく価格転嫁できていない店舗はかなり厳しい状況になっていそうです。

<調査結果(要旨)>
ステーキ店の倒産、過去最多 円安で苦境 米国産、5年で価格1.4倍に サラダ野菜の高値も響く

2023年度に判明したステーキ店の倒産は10件で、前年度の5倍にのぼり、2010年度以降で初めて2桁となり過去最多を更新した。

ステーキ店の倒産が増加した背景には、円安の影響などで輸入牛肉の仕入れ価格が急上昇するなど、経営環境の急激な悪化が挙げられる。財務省の貿易統計によると、ステーキ店などで使用が多いサーロインなどの米国産牛肉(ロイン)価格は、2023年度平均で100グラムあたり200円を超え5年間で1.4倍に、米国産より安価な豪州産も5年間で1.3倍と急上昇した。米国産では、ウクライナ紛争や干ばつなど異常気象の影響で飼料となる穀物や乾牧草の高騰により生産コストが急騰した。


・5月の食品値上げ417品目 「原材料高」が再燃 「円安」値上げ、秋以降広がる可能性 ~定期調査:「食品主要195社」価格改定動向調査―2024年5月~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000857.000043465.html

帝国データバンクは、2024年5月以降における食品の値上げ動向と展望・見通しについて、分析を行っています。
34年ぶりの安値で推移する円ドル為替相場は、2022年半ば~23年前半の値上げラッシュを引き起こした当時の円安水準を超えており、原材料を海外からの輸入に頼る企業では一層のコスト増が見込まれる。賃上げによる人件費や、物流費でもコストアップが続いており、飲食料品への値上げ圧力は今後も相当に高まることが予想されている。

<調査結果(要旨)>
■5月の食品値上げは417品目、年間は7千品目突破 「原材料高」値上げ再燃
■5月の値上げ、酒類・飲料が最多253品目 オリーブオイルで大幅値上げ
■急速に進む「円安」が懸念材料、値上げ圧力は高止まり続く

5月の食品値上げは417品目、年間は7千品目突破 「原材料高」値上げ再燃

猛暑や干ばつなど天候不順による不作で、カカオ豆やインスタントコーヒー製品の原料となるロブスタ豆、オリーブなどの原材料価格が高騰し、23年後半にかけて沈静化していた「原材料高」値上げが一部食品で再燃した。原油高などを背景にプラ製容器などの価格が上昇した「包装・資材」(66.5%)、2024年問題などで輸送コスト上昇が続く「物流費」(60.1%)、輸入コスト増となる「円安」(28.9%)、賃上げによる影響が出始めた「人件費」(28.2%)による値上げも、それぞれ23年同期を上回る水準で推移した。特に「人件費」は、前年同期(8.8%)から3倍の水準で推移した。


5月の値上げ、酒類・飲料が最多253品目 オリーブオイルで大幅値上げ




・【独自調査】外国人に人気の飲食店ランキング【お台場編】1位は「牛カツ京都勝牛 ダイバーシティ東京プラザ店」:インバウンド人気飲食店ランキング

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000530.000024246.html

株式会社movが、各地の飲食店に寄せられた最新の口コミデータから、独自の『インバウンド人気飲食店ランキング』を発表しています。今回はお台場のランキングです。
意外なのは、あまり日本らしい業態が上位に来ていないことです。これはそういった店舗がお台場には少ないからでしょうか?

■ インバウンド人気飲食店ランキング [お台場編]

・【独自調査】外国人に人気の飲食店ランキング【博多・天神編】1位は「もつ鍋 二代目 楽天地 博多駅 博多口店」:インバウンド人気飲食店ランキング
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000528.000024246.html

今回の[博多・天神編]のランキングです。
もつ鍋がやはり強いですね。こちらにも牛カツが入っていて、外国人には牛カの認知が高そうですね。

・【食べ放題】好きな料理”人気1位のジャンル”は2位の3倍!1回の平均額は「3千〜4千円」食べ放題の頻度や好きなところも調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000106.000135215.html

株式会社しんげんが運営する主婦向けの情報メディア「SHUFUFU」は、「食べ放題」に関するアンケート調査を実施し、発表しています。

【調査結果まとめ】
男女200人に「食べ放題」に関するアンケート調査を行った所、
食べ放題に行く頻度では「6ヶ月〜1年に1回」と答える方が1番多かったです。食べ放題に行く頻度はみなさんそこまで高くないようです。食べ放題に行ったあとは食べすぎてしばらく行かなくていいかも…なんて思うこともありますよね。

食べ放題で最も好きなジャンルに関しては、「焼肉食べ放題」が1位でした。好きなだけお肉を食べれるのはとても贅沢感がありますよね。

利用する食べ放題の1回の平均金額では「3千〜4千円」が最多でした。3千〜4千円を大人一人当たりの価格設定としているお店が多いようです。

食べ放題の好きなところでは「好きなものだけ食べられる」が多数派でした。食べ放題ではなんでも好きなものを選んでいいというのが魅力的ですよね。

・いったいなぜ…大量CM「出前館」がユーザー数激減&6年連続赤字の「意外すぎる実態」
https://news.yahoo.co.jp/articles/81283bf57afb2fbeec4ca47e0d326e4232fa9c81

コロナ禍前の2019年8月期に67億円だった売上高が、2023年8月期に500億円超とわずか4年で7倍以上の成長を果たしている出前館ですが、一方で同社が4月15日に発表した2024年8月期の第2四半期決算は、やや厳しい内容でした。まず売上高は、前年同期比0.7%増加の255億円。成長が鈍化している中営業赤字も続いています。今回発表の上期の営業利益は44億円の赤字でした。昨年同期の84億円の赤字から半分近くまで下がったとはいえ、同期間では6年連続のマイナス。2024年8月期通期決算でも80億円の営業赤字が見込まれています。
このコスト行動について説明している記事です。

・「金の蔵」大量閉店で100店が1店に…社長「毎月5億円失った」“お魚新業態”で再起へ
https://news.goo.ne.jp/article/tvasahinews/business/tvasahinews-900002444.html#google_vignette

“全品270円居酒屋”として、全国に100店舗近くあった「金の蔵」が現在は1店舗だけとなっています。運営会社の社長が大量閉店の裏側を明かしています。

■「毎月5億円失う」…人気絶頂からの転落
■「東京チカラめし」も…大阪市に1店舗のみ
■“お魚新業態”3度目の挑戦 元店長たちも
■“山手線の外側”に小さな店を…方針転換


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