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飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2024/5/28~2024/6/3)

 5月の検索ボリュームは、全般的に昨年と比較すると落ちているものが多かったです。『居酒屋』『焼肉』は数%~10%前後落ち込んでおり、昨年よりもマーケット全体としては若干悪いところで推移していきそうです。
その中での競走となるので、より繁盛店とそうでないお店の差が開いていきそうです。
 帝国データバンクが発表している6月の食材値上げの調査でも円安の影響が広がって来ており、1ドル150円台後半の円安水準が長期化、または円安が一段と進行した場合、今後さらに増えていく可能性があると言っています。
マーケットの縮小と原価、人件費の高騰、このあたりを見据えたビジネスモデルへの転換が必要になってきそうです。


・東京/大阪/福岡 業態系ワードのgoogleトレンド推移
全国的に昨年のレベルを大きく超えるワードは無く、どちらかと言うと数%~10%の減少しているものが多かったです。恐らく、都心部の検索ボリュームは落ちているエリアが多かったと思われます。また、特に業態ワードで落ち込みが大きいのは全国的に見ても『焼肉』と『居酒屋』でこのあたりの目的来店が昨年と比較すると大きくなっています。

【東京】
3都市の中では一番東京が悪く、全体的に10%前後落ちている。落ち込みの小さい『寿司』『中華』でも8~9%昨対でダウン。『居酒屋』『焼肉』『イタリアン』で10%強となっており、月中よりも『居酒屋』が落ち込んできていた一番悪かった『焼肉』と同レベルになっている。

【大阪】
大阪は『中華』『寿司』はほぼ昨年と同レベル。『焼肉』『居酒屋』『イタリアンが』7%前後ダウンといった感じ。こちらも東京同様に、月中よりも『居酒屋』が落ちこんできて、一番悪い『焼肉』と同レベルまで落ち込んできている。

【福岡】
『寿司』だけだ昨年同レベル。『焼肉』は月初からずっと悪いままで、昨対75.6%と25%と大幅に落ち込んでいる。その他は7%前後のダウンといった感じでした。

・6月の食品値上げ614品目 「円安値上げ」全品目の3割に拡大 海苔製品で一斉値上げ 定期調査:「食品主要195社」価格改定動向調査―2024年6月

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000872.000043465.html

帝国データバンクは、2024年6月以降における食品の値上げ動向と展望・見通しについて、分析を行っています。
1ドル150円台後半の円安水準が長期化、または円安が一段と進行した場合、当初予想の品目数から上振れすることも想定される。と分析しています。

<調査結果(要旨)>

  1. 6月の食品値上げは614品目 「円安値上げ」全品目の3割に拡大

  2. 6月の値上げ、加工食品が最多329品目 海苔製品で一斉値上げ

  3. 「円安値上げ」が顕在化 年後半にかけてさらに拡大する可能性


値上げ要因として円安、人件費の割合が過去と比べて大幅に増えている


・初めて利用する飲食店への期待は「味」「居心地」「特定メニュー」利用後の満足度は「事前の期待相当」以上が87.0% リピート客を獲得するには「期待を超えて満足」が重要
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002547.000011414.html

『ホットペッパーグルメ外食総研』が、首都圏・関西圏・東海圏の消費者に初めて利用する飲食店への期待と満足度、リピート意向について調査を行いましたので、その結果を発表しています。
※詳細はリンク先をチェックしてください。

<要約>
POINT1. 初利用時の事前期待内容は「味」「雰囲気・空間・居心地」「特定のメニュー」
POINT2. 「事前の期待相当」以上は87.0%と当たり前基準。差別化には「期待を超える満足」が必要
POINT3. 初来店で「強いリピート意向」を持った人は27.0%

結果としては、ごく当たり前といった感じですが、年齢・性別で分けていくと色々と差はありそうです。
このあたりを細かく見ていくと色々と見えてきそうです。



・【独自調査】外国人に人気の飲食店ランキング【仙台編】1位は「たんや善治郎 駅前本店」:インバウンド人気飲食店ランキング 
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000557.000024246.html

当然ながら仙台なのでぎゅたんが人気ですね。

インバウンド人気飲食店ランキング [仙台編]


・神戸物産-3日続伸 26年に外食中食200店 業務スーパー以外に柱=日経
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/fdca77c0863912141fc44bc5e03fab5ee57385af

神戸物産<3038>が3日続伸。日本経済新聞電子版は3日5時に、同社が外食・中食事業を拡大すると報じた。
 
 記事によると、FC展開する「業務スーパー」の運営ノウハウをいかし、外食・中食店の総店舗数を2026年10月期までに計200店舗と、現状より3割増やすという。業務スーパー以外に収益源を広げるほか、外食・中食のFC加盟店を増やして食材の販路を拡大するとしている。
様々な業種間での範囲の拡大が起きており、競争は今後も激化しそうです。特にこの手の大量販売をベースにしたところに個店は、コスト競争で勝てる見込みはありませんので、それなりの付加価値をつけて単価を上げていかないとジリ貧になっていくでしょう。

・Googleビジネスプロフィール「チャット機能(メッセージ)」終了、7月末で:最新の「Googleマップ・MEO」情報レポート【2024年5月版】を口コミコムが公開
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000561.000024246.html

株式会社movは、Googleマップ・Googleビジネスプロフィールの更新情報や、口コミマーケティングノウハウなどの最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEOまとめ【2024年5月版】」を公開しました。

レポートを詳しく見る(無料)→ https://academy.kutikomi.com/whitepapers/202405_meo/?utm_source=pressrelease&utm_medium=prtimes&utm_campaign=202405_meo

店舗側でうまく活用されない為、お客様にメリットが出ていない機能は、閉鎖していっている感じがします。あとは、実態の伴っていないプロフィールの締め出しもしている感じがしますので、きちんと正しい情報を反映させていくことが重要でしょう。

2024年5月のMEOトピック】
 ■Googleビジネスプロフィール「チャット機能(メッセージ)」終了、7月末で

 ■Googleビジネスプロフィール、決済方法にPayPayなど設定可能に

 ■ビジネス情報の停止報告相次ぐ、「非店舗型」ビジネスでは要注意


・「幹事ボーナスポイントで応援!幹事ガンバレキャンペーン」スタート
大人数でリピートするほど「楽天ポイント」がもらえる!幹事必見の新キャンペーン
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001364.000001511.html

対象の飲食店で1名あたり税込4,000円以上のコースをネット予約・来店すると、ひと月に来店した累計人数に応じてユーザーの幹事ランクが決まり、幹事ランクに応じて幹事ボーナスポイントとして「楽天ポイント」を進呈するという、キャンペーンのようです。ぐるなびは、かなり集客力が落ちてきていることもあり楽天会員からの送客を狙っていると思いますが、これが需要喚起につながるとは思えないですね。。。
結局お客様は、行きたいお店でなければ行かないので、一部のお店に効果が集中し、加盟店の全体の満足度にはつながらなさそうです。

・訪日外国人向け飲食店予約サイト「LASTMINUTE」が、縦型ショート動画制作サービスを開始!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000136991.html

株式会社Yummy Guideが、飲食店向けに縦型ショート動画制作サービスを開始しています。徹底気に手間を減らしてコストカットしているようです。
ただ、この手のものは大元の企画が重要となりますので、バズるか?はまた、別問題ですね。決まった定型のものを代行してくれるサービスといった位置づけといった感じです。

・デジタルツール導入率は58.3%で2年連続の増加 コロナ禍からの回復に伴い、飲食店経営者の課題感が売上・顧客満足からオペレーションやコストの最適化にシフト
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002553.000011414.html

飲食店でのキャッシュレス決済比率は43.3%と過去最高 飲食店経営者のDXに対する興味・関心と導入状況の実態調査(2024年3月調査)です。
このあたりのDXをどう活用していくのか?の部分とお店の強みは何なのか?を平行して考えていかないとややもするとお店の強みをそいでしまうことがあるかと思います。効率だけを突き詰めていくと自販機に近づいていきますので、きちんと近隣との競争に勝てるといったところをベースに考えないと危ないでしょう。

<要約>
■飲食店経営において、デジタルツール導入率が58.3%と、連続して増加。過去最高を更新

店内オペレーション管理による業務効率化など、コントロール可能な領域でのデジタルツール活用が、経営課題の解決に向けてより重要になっていくのでは


・「外食予算は1000円~3000円未満」「月に数回」が最多…人気ジャンル・よく利用する店は 鹿児島の外食アンケート
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1205823?display=1

予算、よく利用する店、頻度…鹿児島の外食事情を探ってみた
MBCアプリで5月23日から27日にかけて実施した「外食について」のアンケート調査では、10代から70代まで552件の回答が寄せられました。頻度や予算、よく利用する店のジャンルなどを聞いています。
ちょっとローカルな鹿児島での調査です。地方のマーケット変化を見ることができるかもしれません。
※詳細を見たい方はリンク先をご確認ください。

■頻度は「月に数回」が最多 土日祝に行く人が多い

■外食の予算は1000円~3000円未満がボリュームゾーン

■よく利用したお店のジャンル 

・【速報】「餃子の王将」でまた値上げ 2年間で4回目 看板メニューの餃子は+20円 13商品が対象
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca4bdb6c51f4f5505a70f1c0e9ebd979ec341cc8

外食チェーン「餃子の王将」は、6月21日から一部商品の値上げをすると発表しました。看板メニューの「餃子」は税抜き価格で20円値上がります。

王将での値上げは、2022年5月以降、これで4回目となります。2022年4月時点の餃子の価格は西日本で224円(税込み242円)で、餃子は約2年間で77円値上がりしたことになります。

大手は、早めに早めに原価高騰の対策を打ってきている感じがします。


・【エナジードリンクに関する調査】エナジードリンクの飲用者は4割強。そのうち、週1回以上飲む人は約16%。飲用理由は「味が好き」が飲用者の3割強、「炭酸系の飲料が好き」が2割強
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001471.000007815.html

この調査を見る限り、エナジードリンクのマーケットは広がってはいないことが伺えます。「飲みたい」、「まあ飲みたい」といった意向は若干増えているようですが、飲みたくないといった層は逆に増えてきており、マイナス部分の方が認知されてしまっているのではないかと思います。

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■エナジードリンクの飲用者は4割強。そのうち、週1回以上飲む人は約16%、男性若年層ほど高い傾向。飲用理由は「味が好き」が飲用者の3割強、「炭酸系の飲料が好き」が2割強。「味が好き」は若年層で比率高い

■エナジードリンクの飲用意向者は3割、男性10~40代で高い。月に数回以上飲む人では8~9割


・食べる仕事から見た【外食】に何が起きているのか【5月】アルコール広告への抗議に見る分断と今月の27店
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d52665da46c052901f641b1881ba0e55d11cae86

『京急蒲タコハイ駅』にNPO法人が「公共性を完全に無視」と抗議 サントリーは「真摯に受け止め対応」と装飾撤去を認めて駅広告を縮小

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