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飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2023/2/20~2024/2/26)

 日本フードサービス協会からの1月の外食産業市場動向調査の結果が発表されていたが、『パプ・居酒屋』を除くと2019年対比でほぼ100%に近い、もしくはファーストフードのように128.6%と大幅に上回ってる状態。一方で『パプ・居酒屋』は2019年対比で65.7%と他と比較すると大幅に回復できていない状態ということが分かる。ここにきて厚生省からの飲酒ガイドラインなども出て来て、アルコールの出数がさらに抑制されそうな流れも出て来ています。従来の居酒屋業態おいては、競争がさらに激化することが見込まれるでしょう。他店と比較して本当に選ばれるのか?といったところに焦点を持って戦略を考えないと長期的に勝てる道筋はなくなりつつあります。
 集客においても、そのポイントがないと何を行っても効果が出なくなりつつあります。再度自店舗と競合との位置づけを明確にし、差別化していく必要があるでしょう。


・東京/大阪/福岡 業態系ワードのgoogleトレンド推移
 検索ボリュームはかろうじて「居酒屋」が昨年レベルとなりそうだが、全般的に昨年を割り込んでい来ている。うるう年で1日多いので、恐らく月間ではもう少し回復すると思うが、同日数で見たら、80~90%くらいになりそうだ。

【東京】

都内の検索ボリュームは月初の雪の影響をとりもどせず、全般的に昨年対比80%前半くらいで着地しそうです。(イタリアンはボリュームが小さいため誤差が大きく出やすいの実態としては80%台だと思われます。)

【大阪】

大阪も昨年同レベルのものは、「居酒屋」「イタリアン」くらいでその他のワードは、90%弱といったところ。「寿司」が大幅に落ちており、80%を割り込んでいます。

【福岡】

居酒屋は昨年どうレベル位で推移していますが、その他のワードは90%前後といったところ。こちらは「焼肉」だけが昨対80%を割っている状態。

・日本フードサービス協会、1月の外食産業市場動向調査結果を発表
https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP668748_W4A220C2000000/

一般社団法人日本フードサービス協会(略称 : JF=ジェフ 本部 : 東京都港区 会長 : 近藤 正樹)は協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2024年1月度の集計結果をまとめています。
※1月の結果です。
■ファーストフード業態(FF)
・FFは好調が継続し、売上108.9%、19年比売上は128.6%となった。

■ファミリーレストラン業態(FR)
・FRは全体売上110.7%、19年比では売上103.2%となった。

■パブ・居酒屋業態
・「パブ・居酒屋」は、忘年会需要が大きく伸びた前月の反動と、能登半島地震に衝撃を受けた消費者マインドにより、成人の日以降の平日は集客に苦戦したところもあったが、月末にかけてオフィス街立地の店を中心に中小規模の法人宴会が戻り、売上は110.1%、19年比で65.7%となった。

■ディナーレストラン業態
・関西では能登半島地震の影響で宴会のキャンセルが一部で見られたが、他の地域ではインバウンド需要が堅調に推移し、売上112.0%、19年比98.4%となった。

■喫茶業態
・エネルギーコストや原材料高などコストアップへの懸念は消えないが、都心部のオフィス、商店街、観光地などでは集客堅調、売上は110.5%、19年比99.8%となった。

・訪日外客数(2024年1月推計値) 日本政府観光局
1月:2,688,100人、10市場において1月として過去最高を記録

https://www.jnto.go.jp/statistics/data/20240221_monthly.pdf

【Topic】
◇1 月︓2,688,100 人、10 市場において 1 月として過去最高を記録
■1 月の訪⽇外客数は、2,688,100 人となった。令和 6 年能登半島地震発⽣後、東アジアを中心に訪⽇旅⾏への影響が⼀部⾒られたものの、前年同月比では 79.5%増となり、また 2019年同月との比較ではほぼ同数を記録した。
■東アジアでは台湾、東南アジアではフィリピン、欧米豪・中東地域においては米国などで訪⽇外客数が増加したことが、今月の押し上げ要因となった。
■23 市場のうち 10 市場(韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、フィリピン、豪州、米国、カナダ、メキシコ、中東地域)において 1 月として過去最高を記録したほか、韓国、台湾、豪州では単月過去最高を更新した。
■昨年 3 月に策定された第 4 次観光⽴国推進基本計画では 3 つの柱「持続可能な観光」「消費額拡大」「地方誘客促進」が示されるとともに、旅⾏消費額・地方部宿泊数等に関する新たな政府目標が掲げられているところ、これらの実現に向けて、市場動向を綿密に分析しながら、戦略的な訪⽇旅⾏プロモーションに取り組んでいく。

2019年対比では、ほぼ同レベル。以前と比較すると中国が大幅に減少、韓国、台湾、香港、シンガポール、インドネシア、豪州、米国、カナダといったあたりが伸びてきており、それを補っていたという構造。インバウンドも構造変化が起こってきており、これらも加味して集客を考えていく必要がありそうです。

・最近の物価高で節約志向が高まった人は46.1%と前年比微減 「内食」「光熱・水道費」「外食」等が節約対象 一方、“たまの贅沢(ぜいたく)”では「外食」が55.2%と圧倒的支持
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002426.000011414.html

『ホットペッパーグルメ外食総研』が、物価高で高まる節約志向の実態と外食での節約行動について消費者アンケートを実施しましたので、その結果を発表しています。

<要約>
POINT1. 最近の物価高で節約志向が高まった人は46.1%。前年比では微減

POINT2. 外食で実施したことがある節約方法は、「クーポン」「スマホやカード支払いでポイント取得」「インターネット予約でポイント取得」

POINT3. たまの贅沢は「外食」が最多の55.2%。30・40代女性では「中食」も贅沢の対象「夕食」で回数や単価を上げる等

・若者のあいだで外食格差が広がっている…ついに、その全貌が見えてきた
https://news.yahoo.co.jp/articles/e13bd22827205dac7bc3f53e59aadf483319b7dd

Z世代は外食へのスタンスが二極化しているのだ。安かろう悪かろうでもいいから、できるだけお金をかけずにコスパ良く済ませたい派と、多少高くても特別な体験ができる店に行きたい派に分かれている。外食に「お金を使いたい人」と「安く済ませたい人」の差が際立っているといった記事の内容。

・2023年の外食業界の振り返りと2024年の展望
https://www.nihon-ma.co.jp/columns/2024/x20240221-1/

日本М&Aセンター食品業界支援グループの食品専門チームのメンバーが業界の最新情報を執筆しています。詳細はリンク先を参照ください。

■2023年外食業界:業態別の市場動向
外食業界における売上高の回復度合いは業種ごとに明暗が分かれました。

■過去最高最高の倒産件数
■外食企業の動向・大手各社の決算状況

■外食業界におけるトレンドと2024年度の展望
外食業界のトレンドとして消費者の機会食化があげられます。会員制や招待制といった来店そのものに付加価値をつけていくという手法です。


・SNSで話題!ブーム到来の「ライスペーパー」を分析! 万能食材となったライスペーパーが新たな具材を巻き込む?!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000004624.html

株式会社リサーチ・アンド・イノベーションは、運営する「レシートがお金にかわるアプリCODE(コード)」で収集した購買データから、昨年SNSで話題となりブーム到来となった「ライスペーパー」について分析をしました。

話題だけでなく、ライスペーパー市場も大きく伸長!

「万能食材」となったことで、様々な具材を“巻き込んで”ブームを拡大!

・Uber Eats、三菱電機、CartkenがAI活用の自律走行ロボットデリバリーサービスで業務提携
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000127691.html

Uber Eats Japan合同会社、三菱電機株式会社、Cartken Inc.は本日2024年2月21日(水)、自律走行ロボットを使用したオンラインデリバリーサービス(以下、ロボットデリバリーサービス)提供に向けて業務提携いたしました。ロボットデリバリーサービスは2024年3月中に東京都内の一部地域で開始する予定です。
Uber Eatsがロボットデリバリーサービスを提供するのは、米国に続き世界2カ国目となります。Cartkenが設計し、AI技術を駆使したデリバリーロボットが、三菱電機による日本仕様への適合と導入・運用により、Uber Eatsアプリ上で展開されます。
高度なAIモデルやアルゴリズムを活用した物体検知技術や自律走行性能、遠隔操作機能を備えたCartken製デリバリーロボットは、三菱電機による日本仕様への適合により、道路交通法に定める遠隔操作型小型車として最高時速5.4kmで歩道等を走行します。カメラを通じて取得される映像では、人物は個人を特定できないようマスク処理を行い、通行人のプライバシーに配慮された仕組みとなっています。ロボット内部には断熱性のある約27リットルの積載スペースが備わっており、配達中も料理などを適切な温度に保ちます


・最短15分!「タイパ宴会プラン」登場!上司の挨拶・説教・自慢話禁止!料理を一気に出す!兵庫・大阪の和食レストラン「ごちそう村」が3月1日(金)よりスタート
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000124158.html


株式会社入船が展開する、和食ダイニング「ごちそう村」は、2024年3月1日(金)~4月30日(火) の2カ月間、最短15分で宴会が終わる「タイパ宴会プラン」をご提供するようです。ちょっと面白かったので、取り上げてみました。

■最短15分!お料理を一気に提供!「タイパ宴会プラン」ご提供の背景
「倍速視聴」「倍速美容」と、時間当たりの効果「タイムパフォーマンス」を上げる「タイパ」が注目されています。

 和食レストラン「ごちそう村」では、例年3月~4月にかけて、歓送迎会などの宴会が多数開催されていたのですが、コロナ以降宴会が激減。その後、働き方やライフスタイルが変わり、時間に対する意識も変わりはじめ、「宴会が長い」、「料理が順番に出てくるため最後の方は手つかず」といった声を聞きます。そこで、宴会時間を「短く」(最短15分、最高60分)、料理提供は宴会スタートと同時に「一気」に提供する「タイパ宴会プラン」を考案し、「有意義な会話」と「食」を同時に楽しんでいただければと思っております。

■「タイパ宴会プラン」は、15分・30分・45分・60分の4コースをご用意。最長でも1時間で宴会が終了
※なお、この「タイパ宴会プラン」では、時間の延長が予測される以下のルールを順守していただきます。
 ・上司の挨拶・説教・自慢話禁止(60分コースのみOK) 
 ・お酌禁止/一気飲み禁止/割り勘禁止/延長禁止
 ・スマホいじり禁止(15分コースのみ)/二次会禁止


・ホットリンク、X(旧Twitter)に投稿されたバレンタインに関するUGCを調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000332.000002235.html

SNSマーケティング支援サービスを提供する株式会社ホットリンクは、X(旧Twitter)のデータを分析し、Xに投稿されたバレンタインに関するUGCを調査しました。詳細はこちらをご覧ください。
https://www.hottolink.co.jp/column/20240221_114955/

言及数は増えていますが、オーガニックのUGC投稿は以前よりも減っており、企業のキャンペーン投稿が増え、恋人たちのイベントから宣伝色の強いイベントになってしまった感じがします。


【調査結果サマリー】

■「バレンタイン」を含む言及数について。
 バレンタイン当日は約291万件、1月15日~2月15日は約1,336万件で、いずれも直近4年間で最多となった。
■「バレンタイン」を含むUGC数について。
 バレンタイン当日は約53万件、1月15日~2月15日は約163万件で、いずれも直近4年間で最少となった。
■「バレンタイン」を含む投稿のリポストについて。
 2024年はリポスト数のTOP30が、すべて企業によるキャンペーン投稿となった。
■「バレンタイン」を含むUGCのうち、「もらった」「あげた」の相手を分析すると、いずれも「自分」の割合がもっとも高かった。

・日清オイリオ生活科学研究レポートNo.49 ’23 健康と食に関する調査  日常の食生活習慣につながる健康づくりへ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000118.000076174.html

日清オイリオグループ株式会社生活科学研究課では、健康に関する調査を継続的に実施し、分析結果を発信しています。この度、「健康と食に関する意識調査」を実施し、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた2020年(10月)と、5類に引き下げされた後の2023年(9月)の変化等に着目して、分析した結果をレポートにまとめています。
 ・生活科学サイト: https://www.nisshin-oillio.com/report/
 ・日清オイリオ生活科学研究レポート No.49(PDF):
  https://www.nisshin-oillio.com/report/report/images/no49/no49.pdf

素材よりも食事の仕方へのこだわりを気にする人が多く、全般的に健康志向は高まっている。また、その中でも夕食においてタンパク質を多く摂ることを心掛けている人が増えてきているようだ。確かにコンビニにおいてもタンパク質表示が大きくされているものが増えているように見えます。このあたりの意識に働きかけるメニューの打ち出しはありかもしれません。

■“よく噛んで/時間をかけて”を意識する人が大幅に増加

■「オリーブオイル」「ごま油」使用者は“食事そのもの”、「こめ油」使用者は“素材”にこだわりたい傾向

■「たんぱく質を多く摂る」が、「食物繊維を多く摂る」と同等レベルまで増加

その他調査結果のポイント
○ “最近1~2年間で心がけてきたこと”について、「規則正しい生活を心がけている」は20代が減少、40代が増加
○ “1年以上続けている健康に良いと紹介されたもの”について、「健康に良いと紹介された食品やメニュー」は3割で、その情報源は「ソーシャルメディア」が増加
○ “最近1~2年間でのダイエット”は、「考えたことがない」が10ポイント以上減少
○ “最近1~2年間で感じたストレス”は、理由は「仕事」「人付き合い」「自分の体調」が増加
○ “食用油に対する考え”は「料理をおいしく仕上げるために必要」「酸化が気になる」がトップ2
○ 「健康に良い食事をするためには、多少味が落ちても仕方がないと思う」は、他の年代と比較して、男女ともに20、70代が多い傾向


・フライパンを持っている20代~40代の男女600名を対象に『フライパンと調理に関する調査』を実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000179.000053758.html

魔法びんのグローバル企業として、人と社会に快適で環境にもやさしいライフスタイルを提案するサーモス株式会社は、コーティングフライパンを持っている20代~40代の男女600名を対象に『フライパンと調理に関する調査』を実施しています。

■フライパンのコーティングの劣化(こびりつきやすくなる原因の一つ)につながる加熱調理後の“急冷”「急冷しない」を実施できているのは 30%以下
■「フライパンを洗うのが面倒」と感じている人が 49%!洗う手間を減らすために調理手順を工夫している人は 50%以上
■フライパンを買い替えるきっかけ第 1 位は「料理がこびりつきやすくなった」

Q. フライパンを長持ちさせるために、実施していることを教えてください。(複数回答/n=600)

コーティングの劣化の原因になる「急冷しない」を行っている人の割合は30%未満に、「特に何もしていない」は23%、それ以外の項目も9~25%に留まっており、フライパンを長持ちさせるため意識されている行為が少ないようです。飲食店の厨房を見ていても調理後すぐに水かけているシーンは多いのではないでしょうか?


・グループ月商2億突破の人気鰻専門店 長崎県初出店!鰻の成瀬 島原店2月24日オープン
〜ブランド発足から16ヶ月で99店舗目 メディアも注目する急拡大チェーン〜
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000114.000107560.html

フランチャイズ本部や加盟店への支援を行うフランチャイズビジネスインキュベーション株式会社がオーナー制に基づき運営する「うまい鰻を腹いっぱい!」をコンセプトにした鰻専門店「鰻の成瀬 島原店」を2月24日オープンいたします。今回の出店は長崎県初、九州地域でも2店舗目となるようです。なかなかのいいペース店舗展開されているようです。

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