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飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2020/12/22~12/28)

「なかなかニュースをチェックする時間がない」といった忙しい飲食店の方に向けて、私の方で気になったものをピックアップ、コメントを付けてまとめています。
 ・外食のマーケット変化を示すようなニュース
 ・集客(販促)に関連するニュース
 ・最近のトレンド商品に関するニュース
といった視点で選んでいます。


・新たな食生活志向の定着の中でスーパーでの食品買物行動を予測 ~ニューノーマル下での食品購買行動 全3回オムニバス調査結果~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000011547.html
株式会社ショッパーインサイトが、12月4日から6日にかけて、関東・関西圏の20~60代主婦1040人を対象に、「新型コロナウイルス禍の自粛生活における食・購買行動への影響度調査」しました。その結果の一部を公表しています。下記にポイントを記載しておきます。興味ある方はリンク先へ

【調査結果のポイント】
〇ニューノーマル下で、節約・ストック志向は定着
 全3回の調査で「食品のストック」「食費の節約」は変わっておらず、ニューノーマルな食品購買行動として、定着。「免疫力アップ商品への傾注」と併せて、3大要素の定着といえそうです。

〇免疫力アップ商品への傾注は習慣化 ~「ねばねば食材」圧倒的、「ヨーグルト類」「きのこ類」上位
 免疫力アップ商品への傾注は食品買物行動で習慣化、この傾向は長期化するのではないでしょうか。12月は季節性も出てきており、「鍋物」「スープやポトフ」が大きく上昇しています。

〇非日常感は薄れつつあり、スーパーなどでの買物外出ストレスは軽減、緊張感は低下傾向
 スーパーでの注意深い買い物行動はうかがえる一方、買物に外出するストレスは大きく低下。コロナ禍を警戒するも、非日常からニューノーマルな日常、習慣が定着してきています。

〇「新しいメニュー」「手の込んだ料理」などが下降。再び自粛生活があっても、非日常的な行動は控えめ
 再び緊急事態宣言が発令されたらおこなう行動については、全体としては3回の調査で大きな差は見られませんが、「新しいメニュー」「手の込んだ料理」などが下降しており、非日常的な食生活は控えめになってきているかもしれません。

〇年末年始の「行事食を作る」志向は高いが、「高級食材を買う」、客を招くなどのハレ感は下降
 年末年始は「行事食を作る」志向は高いようです。しかし、去年と比較して、「高級食材を買う」「親、子供などを招く」などが低くなり、ハレ感が弱まっています。




・【新型コロナ】飲食店向け「補助金・助成金」まとめ第3弾。新たな支援策も!
https://www.inshokuten.com/foodist/article/5974/
様々な補助金・助成金があります。使えるものは使った方がよいので、自店舗が対象となるものがないか?チェックしておきましょう!!
 ■感染防止対策の徹底に活用できる「持続化補助金」
 ■時短要請により従業員を休ませている店舗に最適な「雇用調整助成金」
 ■月々の家賃負担を軽減してくれる「家賃支援給付金」
 ■テイクアウト・デリバリーの強化にも活用できる「IT導入補助金」
 ■12月に新創設された「事業再構築補助金」
 ■テイクアウトやテラス営業などを支援する「道路占用許可基準の緩和措置」
 ■税金を軽減できる「固定資産税・都市計画税の減免」 


・「ホットペッパーグルメ外食総研」第3回 外食実態調査(11月上旬実施)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001038.000011414.html
 ホットペッパーグルメ外食総研」は、男女1,032人を対象に外食の実態や、消費者心理について調査の結果を発表しています。
 こんな状況になってしまっているので、調査した段階よりも悪化していますが、一応参考までに
<調査結果サマリ>
●勤め先や学校など何らかの団体に所属している人の、他社との会食などオフィシャルな外食に対する制限は、「特に制限はない、指示されていない」56.3%。一方、「大人数での実施は禁止されている」28.0%、「自社で主催しているものは禁止されている」9.1%など、何らかの制限をされている人は計43.7%だった。

●現在(11月上旬時点)の外食実施意向については、「外食をしている・するつもり」(「以前と変わりなく」と「以前より頻度低く」の計)の人は計71.9%(参考:8月 50.7%、6月 54.0%)と、8月からは21.2ポイント増加。

●外食に行く頻度が減った人の理由は、「感染しないか不安だから」と回答した人が8月に続き最も多く、7割超え。次いで「まだ自粛すべきだと思うから」が33.0%だった。

・「DiDi Food」に「スシロー」が加盟
12月22日~28日まで、1000円以上のご注文で送料が無料に
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000059256.html
 フードデリバリーサービスの競争が今後激化していきそうですね。アメリカでもここ5年間でシェアが様変わりしています。日本でもwolt、Foodpanda、foodneko等々外資のサービスが入ってきており、今後の覇権をどこが取っていくのか?も注意しながら利用するサービスを選別していく事になるのでしょう。

・【代替肉に関する調査】直近1年間に食べた人は2割強。代替肉について気になることは「おいしいかどうか」が5割強、「何が入っているかわからない」「添加物が不安」が各3割
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000986.000007815.html
 今後の食材の選択肢の一つに入ってきそうな代替肉。徐々に取り扱う店舗も増えてきています。今後の広がりは、やはり美味しいかどうか?にかかっているのでしょう。あとは安全性への不安の払拭やヘルシーさが伝われば、広がっては行きそう。店舗から見た際には価格も重要な要素なのである程度の需要が見込めるようにならないと一般の店舗が手を出せる価格にはならないでしょうね。

・コロナ禍をポジティブに過ごす鍵は、生活の「メリハリ」 ニューノーマル時代の『メリハリ生活』で購入が増えたものはちょっといい「食事」「お酒」「家電」
~「お酒」では、約3人に1人が今後「プレミアムビール」を飲みたいと回答https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000017820.html
 外食も回数が減った分、ハレ感を求める度合いが大きくなっているのでしょう。下記にトピック記載します。

【トピックス】
〇新型コロナウイルス感染症の影響によって外出自粛が続く中、76.7%の人が「現在のニューノーマルな生活に対応できている」と回答しました。 その理由としては、コロナ以前の生活と比べて「家族との時間が増えた」「趣味の時間が増えた」「日常に楽しみをみつける工夫をするようになった」など良い変化が生じたとの回答が見受けられました。

〇73.6%の人が、新型コロナウィルス流行以前と比べて「自分の時間をコントロールできている」と回答しました。
 時間をコントロールできていると回答した人に「緊急事態宣言中~解除直後」と「現在」の生活を100点満点で採点してもらったところ、「緊急事態宣言中」は平均57.56点、「現在」は平均66.47点と、全体の平均を上回りました。ニューノーマル時代の生活の満足度を上げるカギは「時間のコントロール」にあるようです。

〇生活におけるオン・オフのメリハリをつけるために、ちょっと贅沢なモノとして購入が増えたものは「ちょっといい食材・外食」「ちょっといいお酒」「ちょっと高価なオーディオ・家電」がトップ3となりました。
 ニューノーマル生活を楽しくする工夫として、いつもりより少し贅沢なお酒や食事をお供に、ちょっといい時間を過ごしていることが現れた結果となりました。

〇39.1%の人が、今後、生活におけるオン・オフのメリハリをつけるために「プレミアムビールを飲みたい」と回答しました。
 「プレミアムビール」がちょっといい時間を過ごすためのアイテムとして注目されていることがわかりました。

・オンラインスナック横丁、忘年会、巣ごもり需要で予約数1.5倍増!企業オンライン忘年会の盛り上げ役、おひとりさま女性の話し相手にスナックママ活躍
オープンから7カ月で海外・国内40店舗に拡大、加盟希望問合せ数も増加
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000036096.html
 飲食店とは微妙に違いますが、オンラインスナック横丁なるものが出てきてるようですw。ちょっと面白いなと思ったのは、チケットに種類があり、その中に『フリー』といった他のお客様との相席が存在していることです。スナックならではの隣のお客さんとも仲良くなり、みんなで盛り上がる的な使い方を想定してるのがいいなと思いました。こちらは、スナックに関わらず、飲食店でもコミュニティーを形成するといった場合にはこういう形でお客様と接点を持つというのもありかと。

・Mellow、フードトラックを活用した飲食店が負担する手数料ゼロの「買取デリバリーサービス」を開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000031879.html
 まだ、飲食特化型商業施設「GEMS」に入っているテナントのみでのトライアルですが、それぞれのエリアでこういったサービスがでてきてくれると助かる店舗も多いかと思います。
 ubereats等のデリバリーアプリは、計画生産ができないのがネックですので、そこの部分が解除され、ロス0、手数料0というのは実現ができれば非常にいいシステムだと思います。

・″おうち時間”で年末年始に利用者増『フードデリバリーサービス』の利用動向調査結果を公開 オリコン顧客満足度®調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000182.000034467.html
オリコン顧客満足度®調査を展開する株式会社oricon MEがフードデリバリー』に関する利用実態調査を実施し、その結果を公開しました。TOPICを以下に記載します。興味のある方はリンク先をご確認ください。
【TOPIC】
〇「注文できるフードの豊富さ」を5割以上が重要視、年配層ほどサービスを選ぶ際に“気にする点”が多い傾向に
〇検討時には、「ネットの口コミ」など第三者によるサービスの評判を参考に
〇サービス利用の決め手は「お得に賢く」、年配層ほどその傾向が顕著
〇注文デバイスは「スマホ」が最多、Webサイトよりも専用アプリの利用が多い
〇1回あたりの平均利用額は「2000円~3000円未満」が多い 複数人での利用が多い傾向か

・【アフターコロナ】単店3坪のパン専門店が、インスタグラム活用で自社ネット販売「年商1億円(予)」を達成した秘密とは?!
1店舗3坪のパン専門店が自社サイト・インスタグラムを活用し、コロナ継続していく中、2020年で大手を凌ぐ販売量を自社サイトで達成した。ブランド力も広告費もないなかでどのようにして運営しているのか?
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000056054.html
 ちょっと題名で興味を持ってしまったので取り上げました。3坪で年商1億は凄いですね。ちょっと調べてみましたが、2014年に開業していますので、ポッと出で、年商1億達成したということではないですね。SNSを主体としながらも、コツコツと信頼を重ねながら事業拡大してきたという事が大きいです。現状の売上を達成させるようにするためには、結構費用投入しているはずです。ECサイトの読み物は明らかに外部の方が書いていますので。。。
 なので、一朝一夕で簡単にこれは実現は難しいです。きちんと信頼の積み重ねをしなくてはいけないですし、当時の競合の少ない中でSNSで勝つことと競争が激化した現在では大分環境が変わってきていますので。。

・『出前館』、新料率プランを2021年1月1日(金)より提供開始!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000218.000029254.html
『出前館』が2021年1月1日(金)から、シェアリングデリバリー®における配達代行手数料の引き下げをはじめとした、新料率プランの提供を始めます。
 配達代行手数料を30%から25%への引き下げおよび、初期制作費用を無料とする恒常的なプランを新たに設定するとの事ですが、サービス利用料10%と決済手数料3%と合わせると38%となり、相変わらず高いのは変わらないという気がしますが。。。

・飲食店の9割が売上の減少に苦悩。新型コロナに翻弄された2020年を振り返る
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000428.000001049.html
「飲食店リサーチ」を運営する株式会社シンクロ・フードが、飲食店.COM会員を対象に、飲食店における2020年についてアンケート調査を実施したようです。
<調査結果について>
■ほとんどの飲食店が売上の落ち込みを経験。約9割が「昨年より減少した」と回答
 2020年11月の経営状況について昨年同月と比較してもらったところ、「前年同月より50%以上減った」との回答が21.2%と最も多く、次いで「30%減った(18.5%)」、「20%減った(16.2%)」、「40%減った(13.5%)」と続きました。

かなり、11月から売上が30%以上ダウンしているのが、全体の半数以上となっており、12月はさらに厳しくなっていそうです。

・2020年11月度外食産業売上は前年同月比でマイナス7.8%
https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20201227-00214731/
先ほどのデータと打って変わってこちらの集計だとたったのマイナス7.8%となっています。好評している大手の数値がベースなので、ファーストフードやファミレスの比率が高いことによって、この程度の落ち込みになっていますが、実態と全然折り合わないと感じています。。。。こちらの数値を見て政府が判断をしているとしたら、やばいですね…

・ワタミ会長「後期経営者人生」懸け、焼き肉で1000店舗
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3a98646255533fdfccd4c407ab4eb953f090954?page=1
 先日も焼肉業態への参入を表明していましたが、どうやら2021年3月までに居酒屋ブランド『和民』をすべてなくすといった意思決定をしたようです。

・2020年「ヒット商品番付」…じつは「新・下流層」がキーワードになっていた!
https://news.yahoo.co.jp/articles/713e01664f92f648f6032f0b0b4b86b2b09b44b8
 年収180万円程度の層を「新下流層」と名付けているようで、今後この層の成長率が高くなるといった予想で、今年ヒットしている『UberEats』や『マック』『ストロング酎ハイ』『ネットフリックス』『業務スーパー』などはこれと関連しているといった記事です。

・土日は家族や恋人と…接待は敬遠 コロナで外食スタイル様変わり
https://news.yahoo.co.jp/articles/994460d3bfd389b5c84c55e5766744e660d2329b
 「今年はコロナ禍でも『晴れの日』の外食を楽しむ傾向が強い」だったり、常連客の比率が高い飲食店ほど、来店件数の回復も早い傾向があるといった事がデータからも出てきているようです。ハレ需要とロイヤルユーザーの獲得が重要な要素となってきています。






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