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國學院久我山を中退した思い出

※個人の特定を避けるために一部ダミーをいれてます

私(アラサー)が今よりもっと若かったとき、杉並のチベットの、井の頭公園がほど近い緑が豊かな環境で、囚人に等しいような生活を送っていました。

それは國學院久我山という学校です。
サッカーとラグビーが強い中高一貫校です。

私は中学校受験に失敗して2月5日に滑り込みで合格をもらい、特段思い入れも何もないこの学校に通い始めることを決めました。恥ずかしながら、それ以外の学校は全滅だったからです。

※注)中学校受験というのは、2月1日に一斉スタートする。2月1日~2月3日の3日間に有名学校の募集は締め切られ、そこに落ちた人は2月4日~2月7日までの追加募集を受験する「敗者復活戦」のようなことになる。

中間一貫校に通うメリットは、高校受験をしなくていいことです。なんなら付属校の國學院大學があるので、大学までエスカレーターで進学することができます。(中学受験の段階で偏差値が高い学生が國學院大學に進学することはやや疑問に感じますが)

多感な中学2~3年生を受験勉強をせずにのびのびと部活動や趣味に打ち込むことができるという環境でしたが、私はこのクッッッッッ○な学校をなじむことが出来ず、中退し、別途高校受験をすることになりました。
結果として國學院久我山よりも偏差値が高い高校に入学したのでロンダリングを果たせましたが、そこから卒業してもう10年以上が経つのに、未だにあの環境には恨み、憎しみ、、、、etcが籠もっています。

「中高一貫校を中退?もったいない!」

という声を当時は良く聞きましたが、そんなに珍しい話でもなかったのです。
私が通っていた時代、1年に女子部だけでも3人ほど中退者がでていました。

それは私が辞めた後も同様で、高校に進学してからも続いたようです。
中学時代に中退をするならば公立中学校などの受け皿が多くありますが、高校での中退の大半はフリースクールに通うことになり、人生もめちゃめちゃになっているという何人かの話も聞きました。

別に私は、このnoteで学校に対して誹謗中傷したい訳ではないのです。そこまで人の心に暗い影を落とすような環境であることを、なんでだろうと、今一度考えてみたいのです。

○男女別学ってなんだ?

私が卒業してみて一番困っていることが、男性に対しての感覚がバグっていることです。
完全なる女子校であれば、「男性に頼ることなく生きる時代の最先端女性」を育てるための学校として有用かと思います。実際、女子校出身でもサバサバしててみんな男兄弟みたいな環境の学校もあるらしいです。

なぜ私が通っていたとき、あそこまでドロドロしていたんだろうと思うと、
「男性と隔離されているが、通学路や校舎内で出会いの機会があるから」
なのかなと思います。

今でも覚えているのが、校舎に入ると、女子校者が奥側にあるので、男子校舎の横を通り過ぎながら歩いて行くんです。すると、男子校者の男子がベランダに立ち、「あの女子は可愛い、あの女子は可愛くない」みたいな採点をするんです。
男子から隔離された環境でありながら、常に男子からの視線に晒されているような気がしました。

美人な先輩は井の頭線の電車で携帯のメアドを渡されているし(携帯持ち込みNGなので、紙に書いたものでした)、同級生の中でも顔が可愛い子は男子部の彼氏がいました。
特に、年次が上がるとそれが顕著になり、男子部のスポーツクラスの子と付き合うのが美人of美人の称号みたいになるんですよね。

ということで、女子校のカーストって、声が大きいボスザルみたいな子がトップで、その下が取り巻き、地味で普通、オタクという「女子校カースト」みたいなものがあるんですが、久我山の場合は「男子校目線カースト(顔が可愛い順)」も適応されるので、オタクでも顔が可愛い子が男子部の彼氏がいると一気にカーストのトップになるみたいな下剋上があったんですよね。
外見が可愛くなくてもクラスの女子の人気者のカーストトップの子も男子から全然話しかけられないから凹んでいたり、美人すぎてクラスでいじめを受けている子が男子部の生徒会長と付き合って「ざまあ」みたいな顔をしていたり、、、
健全な環境ではなかったと思います。

昔、オモコロで「美人ってどんな気分?美人に人生観を聞いた!(小山健)」って企画をやったとき、國學院久我山出身の美人がインタビューを受けていたんですよ。

この記事はすっごく炎上してもう公式HPからは見れませんが魚拓がありました。

高校の時は別学(男子と女子が別々の棟に別れて授業をする)で、
わたし少し変人なところがあるんですけど、その性格がバレなくてちょっとモテ期でしたね。
ラグビーの強い高校だったんですけど、
そこの有名なキャプテンといい感じになったというのもあって、
同級生に一目置かれてたかもしれません。

https://megalodon.jp/2016-0404-1325-49/omocoro.jp/kiji/78338/

この方も高校中退されてるらしいし、闇が、深い・・・・

○ブラック校則ってなんだ?

最近はブラック校則問題で有名ですが、久我山はどブラックでした。
どこかの北九州のヤンキー校と同じくらい頭髪検査・服装検査が厳しかったのではないのでしょうか。
靴下も指定、コートを羽織るなら冬用セーターを着なければならない、鞄もサブバックまで指定
女子は肩についたらひとつ結びか二つ結び、二つ結びでもセーラーの線から出たら三つ編み、天然茶髪や天然パーマの子は申請、髪の毛のゴムは黒
爪は白いところが見えていたらアウト、スカート丈は膝下
など、いろいろな校則があり、それ以外にも鞄の持ち方や靴など、少しでも周りから外れたことをやっていたら注意を受けました。

融通が効かない学校なんですよね。
私がこの学校を辞めようと思ったのは、いろいろなことが重なったのもあるのですが、ひとつ大きなエピソードがあります。
突然の大雨になった日、久我山は生徒手帳を見せたら傘を貸してもらえるというシステムがあるのですが、その日に生徒手帳を忘れてしまったんです。
「生徒手帳を忘れたんですけど・・・」
と言いながら、窓口に傘を借りれるか交渉をしようとしました。
正直、私の目からも貸し出しの傘はまだまだたくさん余っていましたし、生徒手帳がなかったとしても服装からこの学校の学生であることは証明できると思ったし、
【クラスと名前を言って担任の先生に連絡をとって証明】みたいなやり方で代替してもらえるもんだと思っていました。

しかし、久我山は傘を貸してくれなかった。
「ダメなものはだめ」の一点ばり。
めちゃめちゃ雨が降っていてザーザーぶりの中、学校から駅までの徒歩20分程度の道を歩かなければならないと??
雨に濡れながら本当に悲しくなって、途中から泣いてしまいました。
なんでこんなことができるんだろうって。
久我山は途中でコンビニに寄ることも禁止なので、傘を買うこともできない。
もう、学校辞めようと心が折れました。

○いじめってなんだ?

校則が厳しく、教師も厳しく、すごくヒエラルキー的なものに晒されている生活なのでいじめが多かったと記憶しています。
謎の競争社会という感じでした。
声が大きい子が強いという生態系でしたので、先生もいじめっ子を愛するような雰囲気にあり(これはどこの学校も一緒ですかね)文化女子には肩身が狭い・自尊心が削られる環境でした。

月に一回程度いじめの矛先が変わったり、いじめまでとは言わないものの悪口や無視などが頻発していた。それは本当に嫌だった。

○あの頃を振り返ると

教師が凄く偉そうだったなという記憶があります。一度、教育実習の学生が来ていたことがありますが、ふんぞり返りながら模擬授業をしていたことを覚えています。普通の大学生の人が、國學院久我山で教鞭をとるとハーバード監獄実験のように「偉そうに」「ハラスメント気質に」なってしまうんだということを感じました。

指導科目は数学でしたが、彼が採点したノートには「ダメ!」「字が汚い!」「回答写さないで考えろ!」などの言葉がならんでいました。

中学時代の女の子も男の子も、まだ未熟な存在だったなと思い出します。人間的に未熟な者が集団になることは危険だとも思いますが、その上で、あの学校は先生の指導が行き届いていなかったなと思います。これは私があの学校に合わなかった一つの理由ですが、先生と(お気に入りの)生徒が距離が近いんですよね。それぞれの教師がプロフェッショナルとしての仕事を果たすと言うより、お父さん・お母さんのようなアットホームな環境で熱血指導をしたいという思いが強すぎて、私のようにただ勉強をして単位をとって休み時間は図書室に籠もりたいと思っている人には合わなかった。

○ここが良かった

国語教育は本当に良かったと思います。辞めてからも国語で困ったことはないです。

傾斜配点が凄い早稲田の教育の国語学科や、早稲田の文学部・文化構想学部はだいぶ受かりやすいと思います。

久我山100選という一覧があり、それに沿って読書をしていました。中学時代に「二十四の瞳」や「にんじん」などを読めたのは本当に良かったなと思います。

図書館が本当に綺麗で、「新しい本が欲しい」希望書を書いたら100%の確率で次の月には本棚にあったのも覚えています。

私は不真面目な生徒で、忘れ物も多く、

「朝読書の本を家から持ってくるのを忘れた!」→
クラスの本棚から適当な一冊をとる→
読んでみたら面白い 

という幸か不幸か良い環境だったと思います。

逆に、隣の学生は毎日家からラノベを持ってきてにやにやしていたので彼女も同様の国語教育を享受できていたかというと疑問です。

○國學院久我山を辞めたいと思っている人へ

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