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感傷的散歩

冷たい雨が 花々の
花びらを濡らす━━涙のように
私は傘の中で さまざまな
悔恨を胸に抱きながら歩く

そこかしこで 涙するように
濡れている花の悲歎ひたん
泣けていたなら きっと楽だった
私はその時歩くことしか知らなかった

感傷のさなか 歩くことは
苦痛の味を和らげてくれる
それゆえ私は歩きつづける
美しい月が あでやかに空に光るまで

冷たい雨が 花々の
花びらを濡らす━━涙のように
悔恨の火は狂ったように燃え
私の胸の中を焦がしてゆく


(2024.4.5)

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