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第115回 餓島(がとう)

ガダルカナルの戦いで、日本は兵糧攻めにされたので食べる物が全くなく、「餓島」とまで皮肉られました。
ガ島ではこんな例えが話されました。
「まっすぐに立って歩ける者は1か月の寿命。身体を起こして座れる者は3週間。寝たきりで起きれない者は1週間。寝たまま小便をする者は3日間。もの言わなくなった者は2日間。まばたきしなくなった者は明日・・・」

アメリカの日本に対する憎悪は激しく、日本の負傷兵を捕まえると一列に寝させ、戦車のキャタピラでその上を轢かせました。
「いいのだ。日本兵は我が国や中国の捕虜にもっと残酷な事をしていたからな!」
「だいたい我々白人と猿の間のようなものだから、同じ人間じゃないよ」
アメリカ兵はお互いに言い合いました。アメリカ軍は海岸で生き残っていた日本兵を同様に戦車で轢き殺しました。海岸に多くの若い日本兵の遺体が転がったのでした。(続く)

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