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【コラム】エビデンスを使ってOTC医薬品の副作用をどう評価する?

 前回のコラムでは、コホート研究に関する論文の読み方を解説しました。

  薬の副作用に関するリスクを評価する上で、コホート研究の論文はとても有用な情報源になり得ます。ただし、副作用の全てについて、をエビデンスをを参照しなくてはいけないという意味ではありません。
 
 今回のコラムでは、どのような副作用において、エビデンスの活用が最も効果的なのかについて、副作用の代表的な分類法に基づいて解説します。
 少しだけ難解な記事かもしれませんが、副作用分類を理解することで、なぜコホート研究の結果が副作用リスクの評価に有用なのかーについて、より深く理解できるかと思います。
 なお、以前の【コラム】でも言及した、副作用評価における効果量危険因子の関係性を復習しておくと、本記事の理解が進みやすくなると思います。今一度、ご参照いただけると嬉しいです。

有害事象と副作用の違い

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