想起される過去、そして情報
広島の平和記念公園に行くと、僕は『日本人である』というアイデンティティーを意識せざるを得なくなる。もちろん人にもよるだろうし、広島県内に住んでいる人と、そうでない人でも感じ方は異なるのかもしれない。ただ、平和記念公園の慰霊碑の前で、僕は日本人として広島の歴史を捉え、その風景から日本を「被爆国」として捉えていく。
1945年8月6日、午前8時15分、エノラ・ゲイ号から投下された原子爆弾は広島市上空で炸裂した。時間の経過とともに、それは過去に起きた出来事として、人々の『経験