【中学受験の失敗学 志望校全滅には理由がある】を知っていますか?

光文社新書から発売されている瀬川松子さんの本です。

中学校受験の体験談には、失敗談と言うものに ほとんど出会うことができません。

当たり前ですよね。あれやこれやと対策をした塾や家庭教師にとって結果、『落ちた』生徒がいるということは、不名誉なことですし、子供が不合格になった家庭にとっても振り返りたくない過去となります。

もっと言えば、今まで応援してきてくれたお友達や親せきはどのような距離で接することがよいのかもわからない状況になります。


『頑張れば必ず目標に到達できる』という根拠のない信仰、『塾や家庭教師にかけた時間』=『子供ががんばった時間』という勘違い。


だから、少し偏差値が下がっただけで、個別指導や家庭教師のコマ数を増やしてみるのです。

そして子供はぎゅうぎゅうのスケジュールで朝から晩まで塾や宿題に追われていきます。

もはや勉強をしているのではなく、やっつけ仕事のようにひたすら出される課題を処理することになっていくのです。

そうなると、もうどれだけコマ数を増やしても、消化不良を起こしているのと同じです。

あなたは、それに気付けますか?

大人にとって、子供の勉強時間を増やすことはそんなに難しいことではありません。スケジュールを確認してお金を払えばいいのですから。

でも、こなしている子供の精神力や体力はどんな状況なのでしょうか?

それに気付けているのかどうかが、中学受験の結果を左右する大きなターニングポイントになるのだと思います。

〇高校受験や大学受験と中学受験の違い
子供が中学生や高校生なら親の暴走に対して、『勝手に一人で決めんなよ!うぜえ!』なんて、言うことができるでしょう。しかし、まだ小学生である子供となると、親の判断を信じている部分がありますし、親以上の情報力もありません。                            例えば、親が、この学校がすばらしい!この学校に行こう!と言えば、その学校が、『子供が行きたい学校になる』ことがあるのです。親の判断は小学生の子供にとって、とても重要な意味をもつのです。


私がこの本に出合ったのは、娘が第一志望の中学校で入学試験を受けている真最中の時でした。
入学試験中は学校が親の控室を用意してくれているのですが、私はなんとなく近くの図書館で時間をつぶすことにしました。

当然娘の事が頭から離れない緊張した時間です。

今日の結果つまり、合格発表の時のことをずっと考えていました。

不合格だった場合、私は、娘にどのように親としたふるまいをすればよいのか、そればかり考えていた時に読んだものでした。

それから約1年半たち、今度は自宅近くの図書館でこの本に再会したのです。とても懐かしい気持ちでいっぱいになりました。

そして、自分が体験した娘との中学受験、またそれを乗り越えてわかったこと。今にどうつながっているのか。そんな事を、色々な本やエッセイを参考にしながら伝えていけたらなと思っております。

#中学受験 #失敗談 #塾 #家庭教師

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?