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社会人でカードゲームをマジでやってる奴、凄えよ

 自分は学生時代、大半はTCGと一緒に過ごしてきた。TCGと一緒に育ったと言っても過言ではないだろう。エンジョイ勢として楽しみ方もガチ勢として一つの競技という楽しみ方もしてきた。驕りかもしれないが、粋も甘いも経験してきたつもりだ。
 社会人になってからは、時々DCGをプレイしたりYouTubeで動画を見たり、XのTLで流れてきた情報を見たり、完全に手を分かつことは無かったが、誘われてもTCGに触れる気持ちにはなれなかった。それは、拒絶的な反応に近いものだと最初思っていたが、苦しいことも楽しいことも色々な経験をさせてもらったTCGに対して憎しみと表裏である愛ゆえの感情で、とても重い想いなのかもしれないと肯定することができるようになってきた。

記事を書くキッカケ:とある動画を見て…

  一見、動画のサムネイルやタイトルを見ただけでは分からないだろう。しかし、動画の中で普通に社会人をしている自分が同意出来ることが2つ見つかった。
 

「カードゲームは他の趣味が出来た時に自然と離れる傾向がある。」
 

 自分の過去として社会人になってから今までの生活や自分を一度一新したいと思い、習慣として運動を始めた。
 自分は中学、高校と運動部に所属してきた。その中でも高校時代は新しく出来た友達と流れではあったがレスリング部に入部したが、お世辞にも良い成績や良い思い出はあまり無かった。
 しかし、スパルタ指導のおかげでマラソン大会で以前より圧倒的に速く走れるようになったり、マット運動や倒立、綱登りなど体育の授業だけではあまり取り組まず、出来なかった事が出来るようになったり、全く出来なかった鉄棒での逆上がりや懸垂が出来るようになったりと苦しい思い出の中に成功体験をすることが出来た。
 社会人になってすぐに、あの体験を味わいたくなりランニングや筋力トレーニングを仕事終わりに始めた結果、これが習慣として身につき趣味となりカードゲームに触らなくなった。自分の中からカードゲームはフェードアウトしていった。
 
 また、動画の中では今の情報社会だからこそ切っても切り離せない事にも触れている。


「カードゲームを真剣にやろうとすると、ずっと環境を追い続けることにかなりのリソースを割くことになり、他の趣味との両立が難しい。」

 
 これが本当に自分を苦しめる要因の一つである。ここまでTCGから別の趣味に触れたという側面を書き綴ってきたが他の趣味からDCGにという逆の側面も実体験としてあるのだ。
 詳しくは要約するが、ただ運動をすることから筋トレ、フィジークと興味を持ち肉体改造に励んだ日々だった。ある日、突然もう一度カードゲームに触ってみたいと思うようになった結果、DCGにのめり込んでいった。他の趣味や生活に割くリソースをDCGに持っていったら最後には色々なことが疎かになり、運動習慣も無くなり、食事にも気を配らなくなり最終的に精神と心身ともに疲れ果ててしまった。

(しかし、自分はこれだけの体力を擦り減らすが、世の中にはカードゲームも趣味や競技としても楽しみ、ショップも経営して、更にゲームの配信も出来る超人がいるのは寝耳に水である。)
 
 依存的で毒のような書き方をしているが逆に言えばそれだけ夢中に熱中出来る素晴らしいものだ。反論としてそこまで費やす必要はないと考える人間が多数派であることは間違いないと思うが、自分の楽しみ方の中ではそんな中途半端な気持ちでは出来ないと譲れない部分がある。まさに、依存である。
 今は、いざ自分がカードゲームをプレイする場合、楽しいという感情より先にまたあの苦しい生活をしなければいけないという思いがフラッシュバックする。それが肯定ではなく否定、拒絶に繋がっていると自分は考えている。

中途半端では出来ない…


 話は反れるが、近年爆発的に盛り上がったポケモンカードが一般の人々にも触れる機会が出来た結果、アイドルや声優が「私、ポケモンカードが趣味なんです〜」と言ってオタクに媚びたり、SNSが発展し有名なインフルエンサーや芸能人が公式に出演したりメディアへの露出が爆発的に増えている。
 そんな奴らに斜に構えた悪いオタクの自分がつい吐き捨てたくなることがある。
 「お前中途半端に浅瀬でピチャピチャ遊んで金もらってゲームをやっている振りをしているだけじゃないのか?そんなの司会から振られた時の発言やカードに触る手つきでバレバレやぞ?おもんなきゃおもんないのを顔に出すんじゃねえよ。真面目にやれや!」
 厄介オタクの僻みや同族嫌悪である。しかし、その中でも真剣にゲームを楽しんだりプレイする仕草から
 「この人は好感が持てる。素晴らしい!」
本当にちょろい人間である。

 それだけ真剣にやって欲しいし、真剣にならないと存分に楽しむ事が出来ないだろうと、押し付けがましいにも程があるが、架替えのないものだ。
 だからこそ、この記事のタイトルに戻る。

「社会人でカードゲームをマジでやってる奴、凄えよ」

 
 これに尽きる。自分は最早そこまでの精神力も体力もない。現在はほぼ毎日筋トレをして食事も徹底して、改めてボディメイクを始めて楽しんでいる。
 カードゲームを現在進行系で楽しんでいる社会人には理解できないかもしれないが、ほぼ毎日BIG3をするよりカードゲームを真剣に楽しむ事のほうが大変である。
 もう自分は、カードゲームを真剣に楽しむことは今後無い。ただ一つだけ自分から言えるのはカードゲームに感けて人生の短い時間を費やして熱中するのかは、一度振り返って考えても良いかもしれない。

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