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Canon T80(1985年〜)

キャノンで最初のオートフォーカス⼀眼


1年ほど前の2022年1月、父が85歳で死去し、遺品整理というほどの話ではないのですが、普段使用していないサイドボードの奥の棚を整理していたら、このカメラが出てきました。
家族全員どころか購入したと思われる父本人もおそらく購入してすぐに使わなくなったようですが、私の記憶を辿ってみると、確かに高専に入学してしばらく経った2年生のとき?に、父が一眼レフカメラを買ったような記憶がありました。というか、少し変わった形のレンズが付いているなあ。という記憶と、この2年後?に、自分のカメラとしてEOS850を購入したとき、そういえば後付けのストロボが家のどこかあったような気がしていたのですが、それがこのカメラだったようです。

このカメラ、変わった形状のレンズが付いていますが、これはFDマウントの35-70mmのズームレンズですがT80専用レンズです。
このあと何年か後に登場するFE35-70mmレンズと同様のf=3.5~4.5ですがレンズ枚数は1枚少ない仕様となっています。

キャノンのFDマウントはEOSシリーズのFEマウントが出るまでわりと長い歴史を持つマウントで当時としてはかなりの数のレンズがリリースされ続けましたが、T80のオートフォーカス機能を生かすためには専用レンズが必要だったようです。(と、キャノンミュージアムに書いてありました)

それまでのキャノンの電子一眼レフのA-1に比べ、かなり今風のトップになっており、その後のEOSシリーズに繋がるデザインであることが伺えます。

シャッター幕はいたってきれいです。このカメラ、単三電池4本で動くのでさっそく電池を入れてシャッターを押してみましたが、いまでもしっかり動作します。
このあと、EOSシリーズで量販路線のためシャッター幕周辺の部品をコストダウンした結果、経年変化で液化した樹脂部品のせいでシャッター幕が動かなくなるという感じはしないです。

結局、このカメラでどれだけの写真を撮ったかもわかりませんが、見つけたとき、全然撮影していないフジカラー400が入っていました。
このさき、このカメラでフィルム写真を撮ることはないと思いますが、記念に取っておこうと思います。

キャノンの35年ほど前の一眼レフカメラの話でした。