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担当としての仕事が絶好調で昇格して課長になったけど、力の使い所が変わりすぎて、完璧主義を捨てた話

お嬢です。去年昇格して課長になりました。

去年の夏に昇格試験を受け、課長になって10ヶ月が経とうとしていますが、なんでもだいたい順調だった担当のときとは違って、驚くほどつまづきながら試行錯誤しながらの日々を送っていました。

プレイングマネージャーをやりながらメンバーのマネジメントをすることになり、業務の幅と判断しないといけないことの幅が広がり、担当のときの勝ち筋が通用せずに戸惑っていました。

今回のnoteでは何が変化したか、どう改善してきたかについて書きたいと思います。担当から管理職になったばかりの方に読んでもらいたいです。

担当としての仕事は絶好調だった

お嬢は2019年2月にディップに情シスとして入社しましたが、のちに社内DX企画へ転身します。課長になるまでの2年半、メンバーとしての私が関わったのは下記のような仕事です。()の中に領域を示しています。

(経理・購買・総務・法務)ICカード経費精算導入・稟議システムリプレイスPM
(RPA)RPAディレクター・クリエイター
(人事)人事DB・連携再構築PM/人事システムリプレイスPJ PM
(売上集計)社内売上集計DBリプレイスPJ PM
(全社DX)カケザンプロジェクトPM/Slack導入・Slack関係の開発PM/DX magazine powered by dip 編集長/DX認定取得/社内ポータルリプレイスPM

部門のMVP賞を2回、全社のVP賞を1回受賞。仕事をひたすらに頑張っていたし、順調に評価もされてきたと思います。お嬢は評価されることが大好きな自分が主役の人間です。

マネージャー・課長になってから半年の仕事は下記でした。

(メンバーマネジメント)課長
(営業)社内CRMシステムの企画開発プロダクトオーナー
(営業・管理)特定事業部向けの業務最適化プロダクトオーナー
(全社DX)Slack系の開発PMとかいろいろもろもろやるPM

経理・購買・総務・法務・人事・売上集計・RPA・全社・営業・営業管理の領域に対するIT・DX支援をやってきました。
メンバー時代は与えられる仕事をこなせばこなすだけ目線が広がり、とっても楽しい日々を過ごしていました。

課長になって暗雲が立ち込め、のたうち回る羽目に

しかし昇格し、絶好調の日々は終わりを迎えました。プロジェクトを回すだけでよかったところから、メンバーのマネジメントが仕事として追加になったためです。
プロジェクト内ではPMとして仲間と働いてきたけど、違うプロジェクトをやっている人のマネジメント!?どうしよう…やったことないよ…という状態です。

プロジェクトマネジメントとメンバーマネジメントの違いは自分がどれだけそのプロジェクトに詳しいかだと思います。今までは、自分の知識や実働でなんとかなっていたのが、自分が知識がないし実働もできないのでなんとかならない。自分ではできないのでメンバーの人に動いてもらわないといけない、ということです。

私はこのスイッチがなかなか切り替えられず苦労しました。正直課長になって3ヶ月くらいのたうち回っていました。とにかく、時間がない、時間がないと思っていました。

  1. 管理職になったら見る範囲が増え、会議が増えて、時間がない

  2. 人のサポートのために時間を使う必要があり、時間がない

  3. 自分のプロジェクトもあるが、その仕事を十分にする時間がない

なんで課長になったんだろう、自分でプロジェクト回してるほうが楽しいんじゃないか、やりがいがわからないと思った時もありました。

今思うと、課長になったばっかりで全部できるわけがないのに完璧主義だし、自分が持ってるプロジェクトは成功させたくて必死だし、変なプレッシャーがあってちゃんとしなきゃ!と思いながら、弱みを見せたくなくてメンバーには何も言えないし、部長には愚痴るしで良くなかったです。

定期的に爆発し、定期的に「完璧じゃなくていい」と言われる

人事本部長にも言われたし、部長にも言われたし、執行役員にも言われました。

課長になって1ヶ月、変化についていくのに必死で何もできない時期

完璧にやりたいって思うかもしれないけど、それってほんとに完璧である必要があるの?ある程度までできればいいんじゃないの?

課長になって3ヶ月、新しい仕事でリクエストが寄せられすぎてイライラしてた時期

僕だって完璧じゃないし、完璧じゃなくていいよ。

課長になって8ヶ月、メンバーマネジメントちゃんとやりたい!と思い、持ち仕事を全部をそのままのペースでやりながら、追加でメンバーへ関わる時間を増やしてタスクが崩壊して疲れ果てた時期

全部完璧にやりたいんでしょ?お嬢はカッコつけだからね。でも、無理だから!失敗していいから!このプロジェクトとこのプロジェクトはまあ、コケても挽回できるからさ。

本当に助けられました。

完璧主義を捨て、メンバーを信じて任せ、サポートにまわるようになった

お嬢は完璧主義をすてました。カッコつけの自分も、今は落ち着いています。自分が全てを完璧にすること、自分だけが何かをできても意味がない、メンバーに成功してもらい、課でより大きな成果をあげる必要があるんだ。3回も言われてようやくそこに落ち着いたんです。

なので、ここ1ヶ月でタスクの整理をして、メンバーの方に仕事をお任せし、サポートの比重を増やすことにしました。整理後の担当業務は下記のとおりです。

増(メンバーマネジメント)課長としてのサポート
増(育成)課の課題を解決できる施策の実施
増(自身の成長)マネージャーとして成長すべきこと、メンバーの方への向き合い方や、話し方、その他諸々

減(営業)社内CRMシステムの企画開発プロダクトオーナー
→メンバーの方を主担当へできるよう、育成途中
減(営業・管理)特定事業部向けの業務最適化プロダクトオーナー
 →メンバーの方を主担当へ、引き継ぎ中
減(全社DX)Slack系の開発PMとかいろいろもろもろやるPM
 →メンバーの方を主担当へ、引き継ぎ中

メンバーから課長になって変わったこと

仕事の種類と時間の使い方が変わる

自分のプロジェクトのためだけに時間を使えていたメンバーの頃と違い、課長になってから課のために時間を使わなくてはいけなくなるので、自分のプロジェクトのためだけの仕事をする時間が圧倒的に減りました。
管理職はメンバーのために7、8割時間を割くべきという方もいたりして、自分の仕事は2割程度の力でこなすことになります。そのため、自分の仕事を減らし、かつ生産性をあげないといけなくなります。

人への気の遣い方や思いが変わる

自部署のメンバーに対しては、昔から仲間だという気持ちはありました。けれど、どこか「違うプロジェクトの担当者」という思いがあったような気がします。
課長になってからは、メンバーはより大切な仲間であり、仕事がうまくいってほしい、やりたいことをやってほしい、楽しい人生を送ってもらいたい。
自分が成功するというよりは、メンバーに成功してもらいたい、そのサポートをできるようになりたい、と思うようになりました。
(ただし、根底には、自分がマネージャーとして成長できている!という成功体験がほしいという気持ちもあります。なにしろ人生の主役は自分なので)

会社への興味関心の度合いが変わる

正直会社への興味は自分のプロジェクトの範囲でしかありませんでした。
でも、より全体を見なくてはいけなくなった結果、会社はこういう動きをしていて、こういうことを気にしている、だからうちの本部や部、課にはこういうことが降りてくるんだ、というつながりをかなり感じるようになりました。

まだまだ道半ば

まだ課長になって1年も経っていないので、道半ばです。
1年前は、管理職になっても自分が主役のプレイングマネージャーやるんだろうな〜人のサポートなんて向いてないし〜、と思っていましたが、人って変わるものですね。役割が人を作るってこういうことなんだなって思いました。

今は、完璧主義を捨てて、人を信じて、任せるようになったこと。そして、それをサポートできる自分になる!と頑張っている自分を誇りに思っています。

担当から管理職になって悩んでこの記事を読んでくださった方、ほんとうに変化は大変だと思いますし、応援しています。お互い頑張りましょう。

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