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[聲の形]硝子が拭いた将也の机と、将也が拭いた中学校時代の落書き

[前段]この質問を受けての妄想考察です

5話の机の落書き、あれは現実だとなんかしっくりこないんですよね
例えば4話の回想「チョークで書かれたそれは毎日続いた律儀に…卒業するその日まで…」なので中学時代には落書きされていないでしょ??ってなるし、仮にされてるならその回想じゃなかろ?中学卒業まで続いたでよくね?って
でもその5話の回想みると中学の制服着てるので、それ中学校時代の話なんですよね
なので解釈を変えると、いやまあ「妄想」ってまとめられると、いやちょっとまって、確かに妄想ではあるけど!!妄想ではあるけどそんな簡単にまとめないで!!!少し僕の妄想を語らせてwwww
まず聲の形の基本構成は「硝子と将也は基本的に同じ事を考えている」です。

では以下100%信者の妄想語ります。


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このコマはおそらく、時間軸的には一つ前の回、でも第一回では書かれず6巻52話「静寂」でやっと描かれた硝子が未来を「諦めた」瞬間
それと同じ、未来を「諦めた」コマなんですよね、よく見ると名古屋に行ったときの恰好です。
岐阜から名古屋に制服で行くなよみたいな突っ込みもあるんだけどそこは置いといて
彼が「めちゃくちゃ緊張」して名古屋までいくのって
すごい遠くに有る、手の届かないものを手に入れる旅だったんですよね
砂漠を自分の足で踏破して、愛と海のあるところへ行く旅
14歳の(14歳!思春期まっさかり)将也はそれに物理的には成功することで成功体験を積んだわけです

ちなみに硝子にとっての成功体験ってなんだったのかなー?って考えると、多分美也子に髪型の希望を聞いてもらえたことだと私は思っています。

硝子も「ヘアカタログ」という「紙媒体」を通じることで健聴者との対話に成功し、「八重子」の希望ではなく「自分の希望」が通ったっていう成功体験が一つあったことで、ノートを使って友達と仲良くなるってこと、自分が遠くにあると思っていたものを手にすることは可能なんじゃ?って思ったんですね。元のアイディアはずっとあったと思いますが、やってみようって出してみたのは水門小がはじめてなわけです

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「俺が勝手に遠くにあると思っていたものは案外手の届くところにあるかもしれない」
成功体験を積んだ将也と硝子はそう思い、実際に声をかけるんですよね、精一杯の声を
「俺は、このCDを通して皆と仲良くなりたいと思います」
「私はこのノートを通して皆と仲良くなりたいと思います」

でもそんな自分たちの思いは届かない事を思い知る
「世の中には届かないものもあるらしい」
「それに気がついた瞬間、未来が見えた」
将也がCDを割った瞬間、硝子が池にノートを沈めた瞬間
二人は自分の未来を幻視しました。
卒業写真の片隅に映り、普通に恋愛している人たちを素通りして、仕事でも皆に混じれず一人でできる作業を行い、トイレで一人飯して、薄くなった髪の毛の増毛を悩んで、先だった親を想い、ヨボヨボになって誰にも気が付かれずゴミ捨て場で息を引き取る

まで硝子が思ったかは知らないけど、未来を見限った硝子と将也は
「自分はこれから一生一人寂しく死ぬ」って思ったんですね。

あとこれ書くとファンに怒られるの必至だけど
将也には姉がいますが、その姉の事は将来図になんもでてこない、多分硝子の未来図にも結弦のことは出てこなかったでしょうね。結弦は硝子の死に何の影響も与えられない程度の扱いなので

「いや、だって家出した結弦を追いかけてきたじゃん、大事にしてるからでしょ」
って思う人いるよね?ちゃうねん、結弦は普段から家出しまくってます。

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もし毎回家出のたびに硝子が追いかけてきてくれるなら結弦は硝子が追いかけて家を出てしまっていることに驚かない、硝子が追いかけてきてた事を驚くのは普段なら心配はしてくれるけど、追いかけてまではこないからです。

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あれが結弦と八重子との諍いなら、心配だけど、いつものことだしな、ってほっとくんですよ硝子。つまりあれは自分のせい(加害)で結弦が出て行っちゃったから追いかけてる

それはさておき話を戻して、「どーせ死ぬんだ、死ぬならさっさとやり残したことを片付けよう」
と「落書きを消す=やり残しの片付け」をするんですが、実はここ、硝子が小学校時代になんで机ふいてんの?きもくね?に繋がる話で、あれは硝子にとってやり残しだったって示唆です
恋心じゃないことはみんなも知ってる、けどじゃあなんで消してたの?って単体で考えると答えが見つからないんですよ、でも基本構成が将也と同じである、そして将也が中学校で島田と広瀬に拒否されるエピソードは、硝子の小学校時代の内面を示唆するためのエピソードなわけです、だから最後のコマで将也を通して小学校の落書き消してる硝子を描いている
そこから導くと見えてきますね、「死にたい」と結弦に言った硝子は未来を諦めて、自ら(硝子)の加害性が引き起こした破綻の後片付けをしていつ死んでもいいように、せめて「身ぎれいにしよう」から机の落書きを消していた。
そういう示唆なんですよね、あのまあこれが正しい場合、将也が虐められ続けてることで硝子は「死ぬに死ねない」のかもしれませんけどね。

えー最後になりましたが、今回は1mmも公式情報使ってないあくまでも信者の妄想爆発考察なので、半分くらいにとるように!!!!!!!



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