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チェコ買い付け日記2023④「I ♡ Brno」

ブルノに到着した翌日から買い付けが始まりました。
今回の日程はブルノの買い付けが丸1日しかありません。なぜこんな日程にしてしまったのか、すでに後悔しています。

ブルノの店はほとんどが朝9時から営業しています。
パン屋やスーパーなどの朝から開いていそうなところだけではなく、ファッションの店やアンティークショップなども9時開店というところが多く、お店によっては朝8時から営業しているところもあります。
だいたい夕方5時か6時には閉まってしまいますが、メインストリートに面したファストファッションや雑貨店、コスメショップなど大手のチェーン店は夜8時まで営業しています。

街の規模として考えると愛知県の岡崎市と同じくらいの人口。人口密度は神奈川県小田原市ぐらい。分かるような分からないような例えですが、ゆったりした雰囲気で、でもZARAやH&M、FlyingTigerなどがあって、それに加えて小さい店もたくさんある。大学がいくつかあり、企業も進出していて、若い人も多くどこか垢抜けています。暮らしやすい街だろうなと想像します。

1軒目の古本屋を目指して散歩がてら歩いていると、迷彩服を着た若者たちがぱらぱらと集まって私の前方を歩いて行きます。わいわいグループになったり、一人でぶらぶらと歩いたり、登校しているような雰囲気。みんな同じ方向へ歩いていったので、訓練の施設があるのでしょう。

古本屋に到着したのは8時半ごろでした。9時オープンなので少し時間があります。パン屋でサンドウィッチを買い、スタンドのコーヒー屋で紅茶を買って朝ごはんにしました。
このコーヒー屋はブルノの至る所で店を出している自転車移動のコーヒースタンド。ドリップコーヒーではなく、エスプレッソマシンを積んだ自転車です。ブルノ発祥のフランチャイズのようですがプラハでも見かけました。さすが自転車大国チェコ。朝や夕方にはこの自転車で「通勤」する人と何度かすれ違いました。

買い付け1軒目は初めて行く古本屋でした。均一コーナーがあったり、無造作に本が積み上げてあったり、街の普通の古本屋という感じ。
レジのおばさんがおちゃめな人で、私がたくさん買ったからか随分と値引きしてくれました。鉛筆で書いてある値段を消しゴムで消して書き換えたり、複数買ったものは1つおまけしてくれたり、やりたい放題。店主ではなく従業員のようですが、本の値付けもしていたのでだいぶベテランなのでしょう。
私がお礼を言うと、芝居がかった仕草で「しー、監視カメラがあるからね」と何度もウィンクしていました。

幸先の良い始まりです。



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