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チェコ買い付け日記⑳「エレベーターの多様性」

ブルノ到着の日に予約していたホテルは、ホテルというよりアパートメントでした。
フロントも何もなく、予約の時点で建物と部屋の入り口のパスコードを知らされるだけです。
エレベーターは二人乗れば満員の小さなもの。
家のトイレよりも小さいかもしれません。
特大スーツケース、ドラムバッグ、人間二人の私たちはパズルのようにきっちりと納まりましたが、身体の大きなヨーロッパの人は多分一人しか乗れません。車椅子も無理でしょう。
扉は自分で閉めるのですが、映画のような蛇腹のものではなく白い外開きのドア。
上下の矢印ボタンが付いていなければ、本当にトイレの入り口のよう。
雑居ビルやスーパーマーケットのトイレの入り口です。
エレベーターにも多様性があることを知りました。
古い建物をどうにか使いやすく、というチェコのDIY精神を見た気がします。

部屋は5階。
エレベーターは4階までで、荷物を抱えて上ります。
パスコードを入れてドアを開けると屋根裏部屋でした。
広いのですが天井が斜めになっていて、端の方は立つことができません。
天窓が2つ付いています。
バスタブはなく、シャワーブースのみ。
バスルームの中をガラスで囲っただけのもので、シャンプーを置く棚やタオルを掛けるフックもありません。
こんな書き方をすると最悪な部屋のようですが、建物も部屋も階段もエレベーターもかわいい、すてきなアパートメントです。

ブルノ アパートメント1

ブルノにはあと2泊する予定で延泊しても良いのですが、レセプションも連絡先もないので延泊したいというところがない。
予約サイトで予約し直すと部屋を移動しなくてはいけなくなりそうです。
それだったら、もう少し使いやすい、朝ごはんも付いているホテルに泊まろうということになりました。
プラハのホテルもシャワーだけだったので、久しぶりにお湯に浸かりたい。
バスタブがあるホテルを探します。

せっかくチェコに来ているので、旅行だったらもう少し予算を多くしてすてきなホテルに泊まりたいところ。
でも、ただでさえ売れるかわからないのに、そんなことをすると大変なことになってしまいます。
ここは予算とバスタブを注意深く確認しながら妥協点を探ります。

ブルノ2日目は日曜日でした。
早めに出て周辺を散歩しましたが、日曜日はあまり店が開いていません。
朝ごはんはマクドナルドです。
せっかくなので日本にないメニューを食べてみようと思ったら、ベーグルにフレッシュチーズ、チェダーチーズ、ルッコラ、トマトという超ヘルシー&おしゃれなものがありました。
しかも美味しい。
朝だけの限定メニューのようです。
ドリンクとセットで99czk、560円くらい。

朝ごはんを済ませてホテルを移動し、本格的にブルノの街を歩き始めます。
今日の予定は土日に開催されているというフリーマーケットに行くことと、スーパーやホームセンターなど日曜日でも開いている店を回ることです。


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