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エコアクション21導入の手順

小規模事業所がエコアクション21を取組む意義と導入するための手順

地球温暖化は、待ったなし

地球温暖化は、予想以上のスピードで進んでいる。突然ですが、3卓のクイズです。地球の平均気温は15℃ですが、約100年前と比べ、現在の地球平均気温は何℃上昇したでしょうか? 

①0.85℃ ②1.15℃ ③2.4℃ 企業内環境教育でよくクイズをします。正解率は3~7%位、小規模企業だけでなく、中堅企業でも地球温暖化に対する知識、持続可能な社会についての社内の環境研修や啓発活動が行われているが功を奏していない。

正解は①の0.85℃、②の1.15℃は日本、③の2.4℃は東京の平均気温です。

2018年10月、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)より、1.5℃特別報告書が公表された。地球温暖化が現在の度合いで続けば、2030年から2050年の間に1.5℃に達する可能性が高いという衝撃的な内容です。

2019年12月のスペインのマドリードのCOP25(国連気候変動枠組条約)では、このままではパリ協定の1.5℃~2℃未満は達成が難しい、各国の行動目標引き上げの交渉が続けられたが、合意が得られずCOP26に先送りされた。

「気候非常事態」宣言

長野県では、2019年11月、「気候非常事態」宣言し、2050年二酸化炭素排出量ゼロ目標を決めた。このようなことも含め、二酸化炭素削減にできることをしたいということで、「EA21導入支援ビジネスモデル」開発し、運用し始めている。

持続可能な社会づくりを目指すSDGs

中小規模事業所において、環境認識もあいまいな場合が多い。紙、ごみ、電気の削減は、経費節減になるので今までも改善してきたが、もうこれ以上減らない、でどうすればよいかという。

環境負荷を減らすためには、環境という言葉に惑わされず「よい会社」や「持続可能な社会」をつくる、SDGsに取り組むと考えた方がよい。

そのためには、低炭素社会、資源循環型社会、自然共生社会を切り口とし、持続可能な社会をを目指す。

マテリアルバランスで環境負荷を把握する

そして、自社のマテリアルバランスを集計してみることで何をすればよいかが解る。これが、エコアクション21の入口である。

環境負荷を減らす目標管理の「型」

どのような体制でこれらを実現すればよいか、どのようなしくみをつくればよいか、このしくみを組織の一人ひとりがどのように取り組むか。「型」をつくるために、エコアクション21の認証を目指すことが早道と考えている。

❶組織のおかれた現状の状況(企業環境)の課題とチャンスは何かを知る
❷課題とチャンスから戦略を考え、方針を決め組織目標、実行計画をつくる
❸チーム活動で計画が達成できたか、計画対実績のグラフで共有する
❹P(計画)、D(実行)、C(確認)、D(処置)サークルで継続的改善

小規模事業所のエコアクション21への取組方

エコアクション21導入支援ビジネスモデルでは、2時間位の無料事前調査で事業所の現状や要望を把握し、必須項目として、利益管理項目、環境負荷項目14項目、そして、生産性項目を決め、3年分データ集計を宿題とする。

その後、3時間、3回の訪問でエアコアクション21の申請が出せるまでの支援をする。十分な知識のない事業所でも「型」ができると意識が変わる

❶宿題のデータをもとに月次パフォーマンス表(進捗グラフ)の運用検討
❷方針、目標、計画の運用管理計画の検討と環境経営レポート作成準備
❸環境経営レポートの完成、審査資料準備、60分間の社員研修

このような進め方で昨年度4社実績、今年度は30社、目標CO2150トンーCO2お削減を目指している。ただし、コンサルティングは、長野県の東信、北信、中信地域の30名以下の製造業が対象です。

4コマレジメ



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