30年前の少年院(2)

わたしが行ったのは2箇所の少年院

有料記事では中で出会った友達の事なども含め少し詳しく書いていきます


わたしがこれを書くきっかけになった友人の話を先にします
古い友人である彼と小さなきっかけで再会しました
面白いと思う物が似ていた事などもあり、そこから仲良くなりました
中学時代はほぼ絡みもなく、彼の記憶の中のわたしの印象も最悪でした
その友人は好きな事を続けながら大学まで進み、今は傍から見たら羨ましくも見える仕事に就いています(聞いてる限りかなり泥臭くて大変そうな仕事でもあります)
そしてある日一緒に飲んだ時の事です

俺にはない経験をしているのにそれを使わずに生きているお前はバカだ、と
まぁ実際はもう少し優しい言い方だった気もするけど要約するとそういうことです
妬ましいくらいだ、と
友人にはできない経験だったけど、わたしも友人の経験はできません
でも大多数はお前の経験をできないんだ、と
したいわけもないとは思いますが笑
でも、できないからこそ読みたい人間が必ずいるからと飲んでる間ずっと言われました

正直、特異な経験はしていなくて
家族に問題を抱える子供も
犯罪を犯してしまう子供も
自分の周りにはいつも当たり前にいたので、どれが特別な事でどれがどこにでもある話なのかの区別がつかないです
人と比べてしまうことなどもあまりない性格だったのもあって、普通が何かはわからなくなる事もあります
なので、友人に言われた事をきっかけのひとつとして書いてみようかなと思った次第です

公開している他の記事にも書いたように、担当だった刑事に自伝を書けと言われたのが初めてだったけど、それから今まで何人にもそう言われてきました
文字に起こしたら面白いのかはわかりません
友人と話す時とは違うので深刻な空気が出るかも知れません
でも実は全然そんな事もないし、悲壮感は皆無なので気軽に読んでみてください


時々ドキュメンタリーなどでもやる少年院の実態などでどんな生活をしているか知ってる人も多いと思います
ただ、わたしが書くのは30年前の少年院であり、今とは違う事もあると思います
そんな時代の流れも含めて楽しんでもらえたら嬉しいです


逮捕されてからのこと


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