障害者雇用の初日に怒られた話
当日は春ではありましたが、雪が降り積もり、職場に間に合うか合わないか…とドキドキしながら向かいました。
やっとのことで到着し、部長室にいくと、私の直属の上司がいました、怒った顔で。
「出勤というのは何十分も前に到着していなければなりません」
はい、すみません…
いつもなら速攻で落ち込んで、抑うつ状態になる私です。
しかし緊張のせいか、あいすいません…という気持ちがすんなりと出てきました。
わたしの部署は、総勢5人ほどの小さなもの。
挨拶すると、みんな笑顔で迎え入れてくれました。
上司が私を紹介し、去ると、みんな
「あの上司は怖いから、出ていってくれてよかったぁ」などと言っていました。
わたしは当時、20代半ばでしたが、先輩たちはずっとずっと年上でした。
みんな知ってるのかな、と思っていたので
「わたしは精神の病気がありますが、少しずつ頑張らせてください」と挨拶すると、みんな知らなかった様子。
でもプロの看護師ですから、そうなんだ、と対応してくれました。
今思えば、上司や部長に、私が障害者ということを話していいか確認してからがよかったと思います。
なぜなら、受け入れてくれる皆さんに迷惑をかけないように。
初日はほとんど業務の見学で終わりました。
そんな緩い職場でありがたかったです。
きっと、管理者も、緩い職場においてくれたのでしょう。
半日終わり、真昼間の明るい時間に帰宅。
明日からも頑張れそう。
朝は怒られたのに。前向きな気持ちになれた職場は初めてでした。
障害者を雇う側も、本人も、両方が勇気や準備を必要とします。
わたしは先輩たちに、常に「~してくれてありがとうございました」と言うようにしました。
のちのち慣れてくると、一般のサラリーマンのように、「今日は行きたくねえなぁ」「やな病院だなぁ」なんて思うようになりましたが…
そこまで継続できるということは、職場との長い付き合いができたからこそでしょう。
その話は追々…。
障害者雇用してくれる会社は神のように思います。ただし、ハロワのおじさんも言っていたけれど、「障害を理解して、環境を整えてくれる職場」が大事。
障害者雇用の人は、短期間でやめる人も多いとのこと。
もし、気が向きましたらサポートしてください。今後も前向きに執筆する励みになります。読んでくれてありがとうございます。