0.○○円?
税込100円のものを2つレジへ持っていった。
並んでいる時、財布から100円玉2枚を取り出し、自分の番になったとき商品と200円をトレーに置いた。
「お会計201円です。」
え?
慌てて財布から1円を取り出した。
この1円はどこから現れたのだ。
どうやら、0.5円が隠れていたらしい。
小数点以下の金額って一体なんなのだ。
この商品を1回づつ買えば200円なのにまとめて買うと201円だ。
お金とは本当に観念的なものだなあと思った。
小数点以下の貨幣は存在しないのに「観念」は存在している。
この「観念」こそが貨幣に価値を与えている。価値がなければ、紙幣はメモか折り紙かケツをふく紙くらいにしか使えないし、硬貨はただの丸くて薄い鉄の塊である。
そのお金「そのもの」が欲しいというのは、どういうことなのだろう。欲しいものがあるからお金が必要ではなく、お金という観念で満たされたいということだ。だから泡銭はすぐに無くなるのである。
もし宝くじ当たったらという質問にすぐ答えるのが難しいのは順番が逆だからである。
無心にお金を求めそうになったときは、一度ここに立ち帰り、お金とは何かということを思い出そう。
むろん、お金は必要だから欲しい。
ただオレの場合は少しの生活とうまいウイスキーと楽しい居酒屋に行ければよい。
これはこれで欲まみれなのだが。
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