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この医学書・看護書がすごい!2022【医歯薬出版】

※『この医学書・看護書がすごい!』って何?という方は、まずはこちらをお読みください。
※とにかく推し本を知って欲しい!その一心のみで作成しております。医書担当歴5年となりましたが、相変わらず専門知識に乏しいところは多々ございますので、各出版社の公式サイトにて補完をお願いします。

本日は医歯薬出版です。
医歯薬出版といえば『週刊 医学のあゆみ』ですね。この企画をやるたびに毎回触れてますが、週刊で医学雑誌出しているのって本当にすごいと思うんですよ。
しかも第1土曜特集、第5土曜特集と厚めの特集号も出していて、この特集がなかなかに面白い。最近では『細胞死のすべて―そのメカニズムと,生命現象・疾患との関わり』がむちゃくちゃ気になりました。別冊「医学のあゆみ」の『ユニークな実験動物を用いた医学研究』もですね。
バックナンバーのページで一覧が表示されるので、どうぞ気になるテーマを探して欲しいです。

さて医歯薬出版、営業担当イチオシはこちら!

『裁判例から学ぶ看護ケアと看護記録
看護師から弁護士になった私がもっと早く知っておきたかったこと』

ますは営業担当の推しポイントをどうぞ!

・著者の友納先生が、「看護師 兼 弁護士」という希有な肩書きの持ち主
 であること
・患者さんはもちろんのこと「“医療者も”守るための看護ケア・看護記録」
 という切り口
・この本を通じて、「いかに看護記録が重要か」ということがわかる

サブタイトルの『看護師から弁護士になった私がもっと早く知っておきたかったこと』
思わず二度見してしまいましたね。看護師から弁護士……?すごいジョブチェンジでは?そもそもどうして?

そんな私の疑問は序文で氷解しました。『医療事故を起こしてしまったらどうしよう』という不安。それを起点として『医療事故が発生し、その責任が看護師に向けられた時、最後までよりそう存在でありたい』と弁護士を志した。
ここまで読んで、感じたのはすごいなという月並みな感想なんですが、並大抵の覚悟と使命感ではできないことだったと思います。

そしてこの本のメインとなるのはタイトルにあるように看護ケアと看護記録。
弁護士という視点から、看護師であった時の経験を元に、起こりがちな医療事故に対して裁判がどう行われたのかという事実と、事故を防ぐにはどうすればいいのかという適切な看護ケアと、看護記録の重要性を解説。

法的知識が看護師にもあれば、医療事故に関する日頃の不安は解消できるかもしれません。患者さんとそして患者さんのために尽くす看護師を守るために書かれた本なのです。

そして売り場担当のイチオシはこちら!

『ママ&パパの疑問にこたえる 乳幼児の摂食支援』

医歯薬出版から刊行されているロングセラーに『ママ&パパにつたえたい 子どもの病気ホームケアガイド 第5版』という本があります。もちろん、みなさんご存じですよね。『ママ&パパにつたえたい』とタイトルにあるように医療従事者ではないご家族の方が読んでもわかりやすい名著です。

そしてこの本も『ママ&パパの疑問に答える』とタイトルにあります。基本はお子さんのご家族の方から悩みを寄せられた場合にどうアドバイスすればいいのかというスタンスではあると思うのですが、難しい専門用語が並んでいるわけではないので一般の方が読んでも理解できるつくりです。

悩みもなく子育てができるというひとは、ほとんどいないと思います。果たしてこれでいいのか、どうしたらいいのかわからないという毎日が疑問の連続です。
特に食事は子どもが生きていくことに直結します。ちょっとしたことでも神経質になってしまうし、子どもによっては摂食させることが困難な場合もあります。でも誰に聞いたらいいのかわからない、聞いても欲しい答えをもらえないと、ひとりで悩んでいる方もいるかもしれません、

この本は妊娠期・哺乳期の支援から幼児期後半の支援まで、Q&A形式で構成されています。食べることに関する機能発達はどういう経緯を辿るのか、起こりがちな疑問にも具体的な例があげられているのでとてもわかりやすく活用できると思います。

育児にかかわる全てのひとに、ぜひ手にとって欲しい一冊です。


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