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この医学書・看護書がすごい!2022【羊土社】

※『この医学書・看護書がすごい!』って何?という方は、まずはこちらをお読みください。
※とにかく推し本を知って欲しい!その一心のみで作成しております。医書担当歴5年となりましたが、相変わらず専門知識に乏しいところは多々ございますので、各出版社の公式サイトにて補完をお願いします。

本日はひつじ社員でおなじみの羊土社です。

SNS、そしてYoutubeを思い切り駆使しているのは羊土社でしょう。
羊土社 営業部(@Yodosha_eigyo)では主に新刊情報とフェアの情報、羊土社 臨床医学編集部(@Yodosha_med)では主に新刊・既刊の編集部視点でのご紹介、各学術集会やセミナーの情報共有を発信しているのですが、フォローしておくとそれだけでためになります。特にここしばらく続いていた『今宵の他社本紹介』が動画つきですごかったのはみなさんご存じでしょう。
あっ、ひつじ社員が新刊情報をお知らせするひつじ社員【羊土社】
@Yodosha_sheep)もお忘れなく。中のひとは一体何人いるんでしょうね。

さて、羊土社営業担当のイチオシはこちら!

『改訂第7版がん化学療法レジメンハンドブック』

まずは営業担当の推しポイントをどうぞ!

もう何と言っても「厚さ」です。脅威の1,176頁。
しかも判型がB6変版ですんで 煉瓦です。
制作段階で編集部からは「厚い」 とは聞いていたのですが実物を見た際に思わず「マジかよ…」と声が洩れました。
店頭では ご迷惑をお掛けしているかもしれません。すみません。
写真を添付いたしましたが 第6版からの増量っぷりがエグいです。
とは言うものの 本書「ヨシ!第7版は 限界まで分厚くしようぜ!」と悪ノリしたワケではございません。
第6版が2019年3月に発行でしたので 僅か3年でがん化学療法が如何に進化(深化?)したかの結果でもあります。
新薬を大幅追加しております。全234レジメンは伊達じゃありません。
厚さばかりを推しておりますが 内容に関しても激推しです。
支持療法や投与速度を含めた投与スケジュールのほか奏効率,副作用対策,服薬指導,減量・休薬基準も掲載しております。
おかげさまで レジメンごとに必須情報が一目でわかるとがん化学療法の定番書としてご好評いただいております。

本が厚ければ営業担当の思いも熱いし長い!
ちなみに添付されてきた写真はこちらです。

いやー確かに厚い。ファイル名が『ぶ厚い.jpg』でふふっと笑ってしまいましたが、煉瓦本だけのことはあります。6版も自立しましたが、7版のこの安定感さすがです。棚で倒れてしまうこともありません。むしろ隣の本を支えてくれる頼もしささえあります。分厚い本好きには堪りません。

>店頭ではご迷惑をおかけしているかもしれません。

これですが、平台に置いた時に棚近くに置くと積み上げるのは二冊が限界です。それ以上積むと、本が出せなくなるくらいですね。大丈夫!

厚さはさておき、内容ですが今回の改訂のポイントはなんといっても『免疫チェックポイント阻害薬』のレジメンが多数追加されたことですね。抗がん剤とは全く違うメカニズムで働く免疫チェックポイント阻害薬。今まで、副作用の強い抗がん剤に頼るしかなかった患者さんにとって、新たな道が開かれようとしています。

がんと診断された患者さんは不安だらけです。その患者さんに安全に化学療法、薬物療法を受けてもらうためにどう説明すればいいのか。説明ひとつでその不安は軽減され、実際に効果が出れば安心に変わります。

がんの治療は標準治療がなにより基本です。そのためにこの本をどうぞご活用ください。厚くて頼りになる一冊です!


そして売り場担当のイチオシはこちら!

『ドラッグストアで買えるあなたに合った薬の選び方を頼れる薬剤師が教えます』

この本、医学書担当の方はご承知かと思いますが、ジャンルは実用なんです。なので厳密に言えば医学書じゃない。

でも、すごい!と言ったら今年はこの本でした。それもそのはず、執筆しているのがあの『薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100』の児島先生です。いやーこの本、むちゃくちゃ売れましたね。私が医書担当になった前の年に刊行されていたんですが、とにかく棚に置くといつの間にかなくなっている。えっ、じゃあちょっと多めに入れてみようかなとドキドキしながらいれてもすぐなくなるという本なので永遠に面陳してます。

という児島先生の書かれた本なのでもうそれだけで、売れる要素もすごい要素も満載です。しかもターゲットは一般の方に向けたものなので、当たり前ですが読みやすい。目次を見るだけで知りたかったことばかり書いてあります。私は頭痛持ちで頭痛薬が年中手放せないんですが、

『痛み止めを使っているとクセになるので、できるだけ使わない方がいい?

頭痛の章のQ6、まさにこれがずっと心配だったのです。
これ以外にも「あーそれそれ!気になってた」ということが『ここが知りたい!』に集められているので、助かる!
なによりこちらの本は『セルフメディケーションのやり方』が学べます。果たして市販薬で済ませていいのかどうなのか。病院に行くべきなのか。
ただ、市販薬の使い方を示した本ではなく、見極めどころもしっかり解説されています。

病院に行くよりも、つい市販薬に手を出してしまう人、ドラッグストアに行って、いつもどの薬がいいのか迷ってしまう人、市販薬を使うことにモヤモヤとした疑問を持っている人は是非、読んで欲しい一冊です。

羊土社の『今、話題の書籍を紹介します』でも紹介されていますのでこちらもお読みください。

それにしても表紙や章の冒頭、そして随所に登場するカプセルのマスコット。かわいいにも程があるんですが、これLINEのスタンプとかになりませんか?
私は口内炎の子が好きです。




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