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この医学書・看護書がすごい!2022【北大路書房】

※『この医学書・看護書がすごい!』って何?という方は、まずはこちらをお読みください。
※とにかく推し本を知って欲しい!その一心のみで作成しております。医書担当歴5年となりましたが、相変わらず専門知識に乏しいところは多々ございますので、各出版社の公式サイトにて補完をお願いします。

本日は京都にある出版社、北大路書房です。
心理学、教育、福祉、保育に関する専門書を刊行されていて、医学・看護ともに関わりがある書籍を多数刊行されています。
昨年の企画の際、触れ損ねたのですがサイトがリニューアルされて、とても見やすくなっています。スマホにも対応していますので活用しやすいです!

さて、北大路書房営業担当イチオシはこちら!

『〈ふれる〉で拓くケア タッピングタッチ』

まずは営業担当の推しポイントをどうぞ!

『心理臨床のエキスパートが<ふれる>ことに見出したホリスティックなケアとは?』
タッピングタッチはゆっくり、やさしく、ていねいに、左右相互にタッチすることを基本としたケアで、一般のご家庭での利用に加えて、心理、教育、医療・看護、福祉・介護、被災者支援など、さまざまな専門分野での応用ができます。<ふれる>ことによって人々が本来もっているケアの知恵と力に気づき、個人、家族、コミュニティの健康が促進されます。多くの専門家がタッピングタッチを使えるように、そして客観的な視点でタッピングタッチを発展させるため、エビデンスに基づいた実践が重要視された新たなケアの実践法を解説した一冊です。

『タッピングタッチ』という言葉、初めて知りました。ゆっくり、やさしく触れることで癒される。そこにはマッサージのように特別な技能も力も必要としないので、子どもでもできるそうです。
そしてこのタッピングタッチはホリスティックケアと呼ばれるもので、ホリスティックというのは全体的・全人的という意味であり、そこにはケアをする側と受ける側という区別はありません。タッピングタッチをされる側も癒され、タッピングタッチをする側も癒されるというわけです。

この本ではタッピングタッチの基本概念から、活用法まで詳しく解説されています。そして他人に触れるということで起こり得る「注意点や利用にあたっての配慮」も明記されています。

第5章では臨床・専門領域におけるケアとしてのタッピングタッチとして、各分野でのタッピングタッチが紹介されており、医療機関から介護施設、学校など多様な職種で活用できる一冊です。

そして売り場担当のイチオシはこちら!

『代替行動の臨床実践ガイド
「ついやってしまう」「やめられない」の〈やり方〉を変えるカウンセリング』

やめたいのにやってしまうこと、誰にでも一つくらいはあると思います。
私は毎年コートを買ってしまうのですが、今年も買ってしまいました。もう何着もあるというのに、新作に屈しました。次はブーツです。止まらない。仕方ない。だって、冬は一番服を買うの楽しいのです。

とまあ、これはさほどの問題ではないのですが(外食を控えればなんとかなります。その外食をやめられないのはさておき)、この本で取り上げているものは、それをやめられないことで自身の生活を脅かすだけではなく、他者に迷惑をかけてしまう、問題行動です。

でもやめたいのにやってしまうことをやめる(やめさせる)のは難しいですよね。やめたいと思っているのにまたやってしまった……と当事者も自省するのでメンタルも削られます。なのにまたやってしまう、罪悪感に襲われる、でもやめられないという悪循環からは、なかなか抜けられないと思います。

この本ではその問題行動をきっぱりやめさせるのではなく、代替行動に置き換えることで徐々に減らしていく、そのノウハウについて解説したものです。
それぞれ例を挙げて様々な工夫をはじめ、かなり具体的なアプローチが紹介されているので、活用しやすいのではないでしょうか。

しかもこちらの本、

となり、発売前に重版もかかった、まさに『すごい』本なのです。

精神科医やかかりつけ医など医療現場でも有益な一冊だと思います。悩んでいる当事者やご家族へのアドバイスに困った時、どうぞこの本を開いてみてください。

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