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この医学書・看護書がすごい!2022【へるす出版】

※『この医学書・看護書がすごい!』って何?という方は、まずはこちらをお読みください。
※とにかく推し本を知って欲しい!その一心のみで作成しております。医書担当歴5年となりましたが、相変わらず専門知識に乏しいところは多々ございますので、各出版社の公式サイトにて補完をお願いします。

本日はへるす出版です。
相変わらず『救急医学』の表紙デザインが毎月いいんですよねえ。赤と黒というシンプルなつくりですが、魅せるし強い。

バックナンバー特集一覧のところで最近の表紙が見れます。私は7月号と8月号のデザインが好きです。

さて、へるす出版営業担当のイチオシはこちら!

『実践!救急隊員が語る 救急現場のコミュニケーション』

まずは営業担当の推しポイントと言いたいところですが、関係する先生方から頂いた推薦文を紹介いたします。

読みやすくて,すぐ役立つ! わかりやすくて,納得できる!
「コミュニケーションが大事」とはよく言うものの,どうすればいいの?
その答えが欲しい人,それを教える立場の人に読んでほしい一冊です。

数々の修羅場を潜り抜け,失敗しては反省し,その経験と教訓を後進に指導・伝達する立場に立たされた老練の救急隊員だけが語ることのできるclinical pearlが随所に散りばめられた救急隊員必携の書である。

というわけでこの本、目次をみるとまず一番最初に書かれているのは『救急隊員のみだしなみ』です。
あれっ?コミュニケーションについて書かれている本なのに、身だしなみ?と思うかもしれませんが、ひとというのは見た目で判断しがちです。よくよく話をしてみれば、見た目の印象と違っていたというのはよくあることですが、救急隊員は一刻を争う現場に駆けつけるのが常です。その時、第一印象が悪かったら、真っ先に不信感を抱いてしまい、円滑なコミュニケーションどころではなくなるかもしれません。

なのでまず身だしなみを考え、そこから本題のコミュニケーションにとりかかるというわけです。この第2章ケーススタディは,音声を無料で聞くことができます。

まさに実践で活用できる一冊といえるでしょう。救急隊員必携の書です!

そして売り場担当のイチオシはこちら!

『おしゃべりアリスの物語
難病の子どもの家族と医療者が倫理的課題に向き合う』

この本は脊髄性筋萎縮症の女の子とその家族、看護師、医師が綴る
「多面的なケアの物語」です。
月刊誌『小児看護』の人気連載『今日がいちばん楽しい日~坂の上のこども病院にて~』に、医療倫理検討会の現場を記した新章を追加して、単行本化されました。

生まれてすぐに難病を告知されたアリスちゃん。リスクを減らして生きていくために提案されたのは『気管切開』。
アリスちゃんはとてもおしゃべりが大好きな女の子。気管切開をするともう二度としゃべることができなくなってしまう。
葛藤の末、両親が選んだ道は——。

果たしてどの選択が最良だったのか、正しかったのか。この本はそれを判断するものではないと、私は読んで思いました。
ただ、アリスちゃんにとっての最善を、医師も看護師も、そして両親もいろいろな形で考えていたのは紛れもない事実であり、真実です。

この本は、片方だけの視点だけで書かれてはいません。医師側とアリスちゃんのご家族側の両面から描かれているということで、多角的にケアというものを捉え、考えることができる本だと思います。

文章がとても読みやすいので、医療従事者だけではなく、一般の方にも読んで欲しい一冊です。

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