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最近気になった本#15

書店員ではなくなって二週間が経ちました。

お店の中はすっかり空っぽです。当たり前のように毎日本に囲まれていた生活が一変してさみしさを覚えるかと思いきや、私を襲ったのは飢えでした。
いやーさみしいより書店行きたい!っていうか書店がこい。

考えてみたら、書店で働いている時でも休みの日にはちょくちょく書店に行ってました。遠出をした時も書店を見つければ、とりあえず中に入るくらい書店ホイホイな私です。

書店に行きたい。
っていうか、大型書店を吸いたい。
完全に禁断症状です。

ということで別件でちょっと遠出した時に某所の大型書店に寄ってきました。今回はそこで気になった医学書を紹介します。面陳したかったなあと思った本たちです。
相変わらず専門知識は乏しいので、直感で選んでます。
ちゃんとした解説は出版社のサイトをみてください。

『医療現場の共感力』(金芳堂)

こちらの本、新刊で紹介されてからずっと気になっていたんですよ。やっと実物を確かめることができました!
表紙のタイトルフォントがまずいい。帯はこれ、クラフト紙?と思っていたら、やはりクラフト紙でした。フォントの雰囲気と合っててとても好みです。

そして肝心の内容。編著が石井均先生。名前をみた覚えがあるなあと思っていたら『実践! 病を引き受けられない糖尿病患者さんのケア』(医学書院)を編著されていた方です。
こちらの本も糖尿病の事例が多めですが、腎不全や認知症、がん症例についても取り上げられています。

そしてタイトルにもあるようにこの本のテーマは『共感』。

患者さんに対して共感ができない。
できていると思っているけれど、手応えを感じない。実際の診療に生かせていない気がする。
どうしても共感ができない患者さんに対して、どうすればいいのかわからない。
共感できすぎてつらい。
そもそも共感は必要なのか。

このような疑問、悩みを抱えている医療従事者の方々。
共感の有用性、実際の医療的効果について説かれたこちらの本、手助けになるのではないでしょうか。


『臨床力を評価する リアルな内科診療の問題集』(南江堂)

https://www.nankodo.co.jp/g/g9784524232284/

こちらは書店で見かけて気になる!となった一冊。
目次を見てびっくりしました。
普通は症例別とか領域別に並んでますよね?
でも違うんです、この本。
なんと『予想正答率』順です。お、おもしろい……!!
予想正答率90%から予想正答率30%まで全部で132問。
内科診療のおさらいに使えるのでは?と思いました。

『先生、病棟で急変です!当直コールの対応、おまかせください!』(羊土社)

https://www.yodosha.co.jp/yodobook/book/9784758123983/index.html

もうこの本は表紙が目立つ。黄色強い。
面陳したくなるやつですよ、これ。羊土社は手に取りたくなるような表紙がうまいなあ。
だって「当直コールの対応、おまかせください!」
自信もって言いたいですよね。この表紙の先生みたいに。

緊急性によって「ダッシュ!」「小走り」「歩いて」の三つの章に分かれているのもわかりやすいです。


立ち寄った時間が30分ほどだったので、今回はこちらの三冊のみです。

何度も言ってますが、リアル書店のよさって、買おうとしていた目的の本ではなく、目に留まった本をうっかり買ってしまうところにあると思うんです。
このうっかりっていうのはAmazonとかのオススメとか、この本を買った人はこちらの本も買ってます、とかでは多分、出逢えない本です。

ああ、書店はいいなあ。
書店でしか得られない栄養があるんですわ。満足。




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