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最近の妻の様子

助けてという記事を書いたのが6月27日。
それから3ヶ月半ほど経った。

まず、個人的に僕に声をかけてくれた友人たちに心から感謝する。


妻の病状は、格段に良くなった。

7月の頭に入院(一日で退院)したタイミングで薬の量を増やし、その効果があったのか、解離が起きて記憶をなくすことや、「悪い人の仲間になった」とか「万引きをしなきゃ」などの思いにとらわれ外に出ようとすることは徐々に少なくなっていった。

ただ、不安や恐怖の感覚に陥るのは変わらず続いた。その辛さのため、死にたいと言って外に出ようとすることも少なくなかった。
この時期、「助けて」と妻はよく言っていた気がする。「助けて、助けて、助けて」と大声で言い続けた日もあった。

8月10日で僕が仕事を辞め、丸一日妻と一緒にいられるようになったことで、病状はそれまでと比べればかなり速いペースで良くなっていった。

僕が仕事を辞めて1ヶ月経った9月半ばには、「悪い人の仲間になった」「万引きしなきゃ」などの思いにとらわれることや記憶をなくすことは、ほぼなくなった。
時折不安や恐怖や落ち着かない気持ちを抱くことはあるが、「死にたい」と言って外に出ようとするなどの行動はなくなった。

そのあたりの期間で一度、お芝居のオーディションに行くことができたし、合格もできた。
ただ、オーディションをした日の疲労や対人コミュニケーションでのストレスの大きさから、稽古に出続けることや本番をやり切ることは難しいと判断し、オーディションをした日の夜に出演辞退の連絡をした(と冷静に書いているが、妻はとても辛かっただろうし、僕も辛かった)。

一度ディズニーシーにも行けた。暑かったこともあって具合が悪くなり救護室にお世話にはなったが、少し寝ていたら回復し、概ね楽しい一日を過ごすことができた。

ともかく、病状は良くなっていった。

現時点での妻の様子は以下のような感じだ。

・時折、特別な理由なく不安や落ち着かない気分に見舞われ動けなくなる
・電車内のような人の密集した空間にいると吐き気をもよおしたりなど具合が悪くなる
・薬の副作用(眼球上転)が少しある
・体力や集中力を多く要する行動は難しい(お芝居など)
・僕以外の人と会うことに大きなストレスを感じる
・外に出て一人で行動することができない
・家の中で一人で長時間過ごすことに不安を感じる(3、4時間ほどの短い時間なら可能)
・寝る前の行動にかなり体力を使う(シャワーを浴びる、髪を乾かす、歯を磨く等。髪を乾かしたり歯を磨いたりは僕が手伝っている)。
・睡眠時間が長い(1日12〜15時間ほど)
・動画やSNSなどを見て笑っている
・僕のことをくすぐって遊んでいる
・太ったと言って落ち込んでいる
・ときどき映画を観る(だいたいディズニー)
・テレビも観られるようになってきた(この前はキングオブコントを観た)
・ときどきドライブをする(助手席)
・ときどき一緒におでかけをする(ショッピングモール、公園など)
・好きなものの情報をチェックして新商品が出ると買いに行く

主治医によれば、今はストレスを少なくして安心できる環境でたくさん休むことが一番大事だ。
とりあえず、それはできていると思う。
これからどうなっていくのかは分からないけれど、とりあえず今は、穏やかに過ごせている。


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