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お金は使うものではなく“かける”もの

夢はお金がないと達成できない

「夢か金か」はもう古い

「お金は欲しいものを買うために使う」
こうした考え方はもはや古い。

お金というものに『実体』がなくなってからというもの、お金はただの手段となった。
『稼ぐもの』ではなく、『共有するもの』に切り替え
『占有するもの』ではなく、『共有するもの』に切り替え
『貯めるもの』ではなく、『共有するもの』に切り替えるべきなのだ。

今の時代、「お金がなければ何もできない」と言われている。
一方で『無料のサブスク』もコンテンツとして溢れている。

YouTubeも、このnoteも、漫画や音楽まで、どんなものでも無料で楽しめる。
『無料提供』していることで、シンガーソングライターの方が苦言を呈したことで炎上したことは記憶に新しい。

なぜ、『無料』で提供しているのか。
『無料』なのに、なぜ提供している側が儲かっているように見えるのか。
不思議に感じていたのは、私だけではないはずだ。

単純である。
『お金を共有しているから』に他ならない。
時代が『一人勝ち』ではなく、『チームで勝つ』という形になってきたことは多くの作品でも表されている。

例えば『半沢直樹』である。
第一シリーズがテレビで放送された頃、2013年の7月から9月。
この作品の原作「オレたちバブル入行組」単行本の初版に至っては2004年である。
この頃の日本はまだまだ『現金』に価値があった。
『現金』に価値がある以上、「俺は金しか信用しない」という人間も多くいた。いや、当時のほとんどの金持ちというのは、こうした思考だったのだ。それでも、お金儲けはできた。
半沢直樹第一シリーズでも、半沢は一人で孤軍奮闘し、企業や社会の悪と戦っている。
その姿に皆が息を呑み、「俺も社会で正義を貫きたい」と半沢に憧れた。

2020年、第二シリーズ。
原作「ロスジェネの逆襲」の初版は2015年。
明らかに変わった。
半沢は、単独行動ではなく、いつもチームで行動するようになる。
チームも一つではない。時には賀来賢人さんと、時には石黒賢さんと、いくつもチームを持ち、時と場合に合わせ、チームを組み換えて、時の権力者と戦っている。

単独では勝てない、チームで勝利を目指す時代の幕開けを、池井戸潤さんは書いているのだ。
時代は個人プレイではなく、チームプレイにもう数年前から変化している。

ここで本題に戻そう。
「夢か金か」という問題について考えたい。
西野亮廣さんが「夢と金」でも語られているように、金がないと夢というものは叶えられない。

前述したように、お金は実体というものがなくなってきたため『共有するもの』として考えなくてはいけない。
占有してもいけないし、独占なんてもっての外だ。
チームで活動し、チームで夢をシェアし、チームで利益も共有する。
チームで成功を目指し、チームで価値を提供する。

個人では戦えない時代になったということは、個人的にも嫌というほど実感している。
実店舗でも、バーチャルの世界でも同じことだが、一人ではあまりにも発信力が弱い。
それというのも、SNSなどで多くの人が発信力を持ったことが理由として挙げられるだろう。ただ、何も考えずに発信しているだけでは、自分の声など誰にも届かない。

「お金を稼ぎたい」
という発想は、あまりにも昭和になってしまった。
お金を稼いで、良い暮らしをしたい。

今の時代、誰しも『良い暮らし』をしているのだ。

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