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むずかしいぞっ!暗号の手紙をもらったけれども…

子どもたちはわたしによくお手紙をくれる。それはもう日課のようになっていて、文章の場合は、定型フォーマットのように毎度、決まった文言が書かれている。

きっと、齢(よわい)8つか6つにして『単語登録』という知恵を手に入れているに違いない。

今日、息子から受け取った手紙はちょっと凝っていた。

なんと、秘密の暗号で書かれている!!

おおっ!!これは!

「じっちゃんの名にかけて」とか「犯人はこの中にいる!」と探偵気取りな心持ちで、暗号の手紙にいざのぞんだが…

よくよく見ると、…汚い字ながら、暗号の上に答えが書かれてある

さ・し・み・が・た・べ・た・い

「刺身が食べたい!」

まさか、暗号にはそんな重大なメッセージが!!

だが、すまない、息子よ。もう間に合わない。本日の夕ご飯は餃子なのだ。

そういえば、手紙をくれる直前に、

「かつおってお刺身だよね??」とまったくわけがわからない質問をしてきてた。

しかし、暗号にまで託してくるメッセージ。息子のメッセージを真摯に受け止め、明日の夕ご飯にはお刺身を用意するべきなのか?

そして、暗号のルールを考えてみる。

推測するにこの暗号のルールはこうだ。

△ さんかく→さ

□ しかく →し

  見る→ み

イラストの名前の最初の一文字をつなげて読めばいいのだ。ふむふむ、わが息子ながら、よく考えたものだ。

しかし、このいかにも工作用紙のきれっぱしの紙に書いてくるのはどうかと思うぞ。しかも、答えが書いてあるというのがなんともわが子らしい。

などと一人で回想にふけっていたら、矢継ぎ早に、暗号第2弾の紙をもらった。

さっきの暗号のルールを解読し、さすが自分!なんて内心思っていたが、

今度の暗号には「さいしょの一もじを読んでね。」

とルールが書いてあるではないか。

これでは、ホームズの名推理も台無しだ。

気を取り直して、暗号の解読に取り組もう。

しかし、この紙を見た瞬間に答えがわかってしまった。金田一幸助の孫だからではない。

それは、息子の脳内にインプットされている定型フォーマットのいつもの一文だったからだ。暗号にしてまで、定型フォーマットなのだ。

先に答えを言ってしまうと、この暗号の答えは、

「い・つ・も・あ・り・が・と・う」

なんと優しいわが息子よ(遠い目…)

では、ここでもう一度、答えと暗号文と見比べたい。

よく見ると、「い」と「が」はそのままひらがなで書かれている。どうやら、あてはまる適当なイラストが思いつかなかったのだろう。

2文字目、「つ」→多分、積み木だろう。

3文字目、「も」→絶対にお尻だと思ったが、桃だ。

4文字目、「あ」→これはわかりやすい、あり

5文字目、「り」→うみ(海?)とかかれているので、推測するだに「陸」らしい。

6文字目 「が」

7文字目 「と」→ 塔?

8文字目「う」 → ????

なんだ、「う」から始まるであろう、この毛虫のような物体は・・・。


…まさかと思って、息子に聞いてみた。

「これって、もしかして ウミウシ ?」

「正解!」

なるほど。

答えが定型フォーマットじゃなかったら、この暗号はきっと難易度が高めで、名探偵もうならせたに違いない。

ウミウシが出てくる暗号だから、間違いない。

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