見出し画像

友人の愚痴を聞いた話

ここ数か月は忙しかったのか、連絡の頻度が減っていた友人からChatでメッセージが来た。 何気ない会話だったのだが、やり取りが続くうちに、最近会話するのが億劫になる相手がいると打ち明けた。

彼は職場では上長の立場であり、多くの部下と話す機会がある。主に業務の説明や指示を出すだけなのだが、以前は「この人はどう捉えて何を考えるか」を想像して説明していたという。しかし最近では、それが面倒くさいと感じるようになってきたそうだ。

日常会話でも、文脈を理解できない人の相手をするのが億劫になってきているとのこと。さらに、説明が極端に下手な人と話していると疲れてしまうという。

その点、私はどんな相手にも丁寧に対応しているイメージがあるようで、彼はそれをすごいと感じているようだ。

具体的な例は挙げられないようだが、彼の言いたいことは理解できた。

彼は、必要な情報が不足している説明をされることが多く、それに質問を返して2、3回やり取りしないと必要な情報が得られないことが繰り返されることにストレスを感じているようだ。

もちろん、私もそのようなことは感じるし、そういう人と話せるからといってストレスがないわけではない。

彼は、業務上の問題もあるので具体的な例は挙げられないとのことだったが、以下のような例を挙げた。

例:

A: 「肉が欲しい」
私: 「何に使う?どんな肉?」
A: 「晩御飯に使う。豚肉。」
私: 「何の料理に使うの?ロースでいい?」
A: 「うん、ロースでいい。値段次第ではバラ肉でもいいかな。」

Aさんは頭の中で分かっているから言わないだけなのだろうが、受け手は事前情報を共有していないので、同じように理解できないことを分かっていない。

最初から、用途と必要なものを完全に指定したり、自分の意思の介入がない程確定してほしいと思っているのだろう。しかし、上長という立場上、完全に自分の意思が介入しないというのは許されないからちゃんと必要な情報を適当な量で話せと。そういうわけですね。

その後も、彼は注意しても改善されない場合、情報を伝えるためのテンプレートを用意するしかないのではないか、そこまでしなければならないのかと悩んだり愚痴ったりしていた。


問題は、「相手が欲しい情報が分かっていない事」だろう。

これは、仕事だけでなく、日常のコミュニケーションにも共通する問題だと思う。
Aさんが仕事だからできないのか、日常的にできていないのかは分からないが、きっとできていないのだろう。

だって日常会話でも、相手が何を知っていて、何に興味があって、どんな言葉なら上手く伝わるのかを考える必要がある。突然知らない友人の名前を出されてどんな人物なのか関係性もわからなかったら最後まで聞いて想像するしかなくなるもん。

共通の知識が何なのか、どんなことを補足してあげればいいのかを考えないとうまく会話ってできないよね。

そうしている内に会社勤めがきっといやになってしまうのだ。
いざとなったら鹿でも解体させてあげようかな。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

他の方もサポートしてますよ