君と仲良くなったのは2つの贈り物から。
\ピンポーン/
??:○○〜早く行こや〜
僕は毎朝とある人と一緒に行くために玄関を鳴らしてもらっている
🚪ガチャ
○○:それにしても毎朝早すぎない?笑
??:そんなことない!茉央が早く会いたいだけ!
○○:まあいっか笑
茉央:ほら、はやく行こーや!
○○:はいはい笑
今の子は幼馴染の五百城茉央。小さい頃からずっと一緒でクラスも一緒。
教室
ガラガラガラ
茉央:ん〜やっぱ朝の誰もいない教室は静かでええな〜
○○:まあそれは否定しないよ笑
茉央:お!○○もやっと朝早い良さがわかってきたんか!
○○:別に分かりはしてないけど笑
茉央とそんな話をしていると
ガラガラガラ
教室の扉が開く音がする
2人で音のした方を見ると
○○:あ、冨里さんじゃん
茉央:冨里さん、おはよ!
冨里:お、おはようございます、、、
茉央:あ、そうだ!せっかくだし、冨里さん、友達になろうよ!
○○:いきなり過ぎない?笑
冨里:、、、い、いえ、私は結構です。すみません。
そう言い冨里さんは自分の席へと座る
○○:茉央、今のはさすがにいきなり過ぎるよ
茉央:そう?だって冨里さんクラスでもだれとも話さないから心配でさ
○○:冨里さんには何かしらの訳があるんだよ多分
茉央:なんにも悪いことしてなさそうやねんけどなぁ
するとぞくぞくとクラスに人が集まり授業が始まる
お昼
美空:茉央、○○君お昼食べよー
○○:良いよ〜
茉央:あっ、じゃあさ!冨里さんも一緒に食べよ?
美空:えっ!あの子も入れるの、、、?
○○:どうした美空?なんかあった?
美空:いや?あんまり関わったことないけど、あの子クラスですごいハブられてるからさ、、、
茉央:だからこそ仲良くしようや!
美空:うーん、、、
○○:まあ、美空もこう言ってるから今日は止めておかない?
茉央:○○がそう言うなら、、、
茉央はしぶしぶ納得し、3人でご飯を食べ始める。
食事中
茉央:なあ美空、なんで冨里さんってハブられてるん?
○○:そうそう。美空が言うまで僕達知らなかったし
美空:なんでって言われても、、、美空もそんなに知らないけど、噂でね?親が離婚してどっちにも置いてかれてパパ活して稼いでるんじゃって言われてるんだよ
○○:そ、そうだったんだ、、、
茉央:、、、でもさ!それこそうちらが確かめるべきなんじゃないん?
美空:って言ってもなかなか近づける雰囲気もないし、、、
○○:向こうが開いてくれないと意味ないからね
茉央:そうよな〜、どうしたもんやろか、、、
しばし3人で考える
美空:あっ!じゃあさ、なんか贈り物でもしてみようよ!
○○:冨里さんの好きな物あげるってこと?
茉央:それありやんね!けど、冨里さんって何が好きなんやろ?
美空:うーん、なんだろね
○○:無難に女子が好きな物とかあげる?
茉央:クッキーとか?
美空:あーありやけんそれ。でも駅前に美味しいプリンのお店出来たらしいよ。
○○:それプレゼントしてみよっか
茉央・美空:おー!
こうして3人は放課後プリンやクッキーを買う
美空:意外と混んどったね
○○:あんなに人気だったんだねあそこ
茉央:もう茉央限界やー、疲れすぎたわ
○○:まあまあ、明日冨里さんに渡すの忘れないでよ?笑
美空:美空明日から旅行だから2人で頑張ってね?笑
茉央:なんやそれ!聞いてないんやけど!
美空:あれ?言ってなかったっけ?笑
○○:僕にしか言ってないみたいだね笑
茉央:なんで○○には言っとるん!
美空:てっきり○○君から伝えてるもんだと思って笑
○○:茉央に伝えるの忘れてました笑
茉央:、、、、、まあええわ!美空がおらんでも茉央が何とかしたるから!
美空:頑張ってね笑
その後美空と分かれ家へ着く
翌日
\ピンポーン/
○○:はいはい、茉央行こっか
茉央:冨里さんおるかな?
○○:いつも早いからきっといるよ
2人は学校に着くと
ガラガラガラ
○○:あ、冨里さん。
冨里:あっ、お、おはようございます、、、
茉央:冨里さん!今時間いいかな!?
冨里:は、はい、、、なんでしょうか、、、?
○○:いきなりでごめんだけど、はいこれ。
○○は昨日買ったプリンやクッキーを差し出す
冨里:こ、これは、、、
茉央:茉央たちが冨里さんと仲良くなりたくてどないしようって考えたんよ
○○:そこで何か喜ぶものでもあげようってなったんだよね
冨里:そ、そうだったんですか、、、
茉央:迷惑だったかな、、、?
冨里:、、、すごい、、、嬉しいです、、、グスッ
2人からもらって冨里さんはいきなり泣き出す
○○:と、冨里さん!?
茉央:ど、どないしたん?
冨里:じ、実はね、、、
冨里さんは重い口を開いて話していく。
冨里:2人は知ってるか分からないけど、実は私、両親が離婚してて、おじいちゃん家に泊まってるんだけど、どこからか、離婚してるってことだけが独り歩きしちゃって、、、そこから少しずつクラスに馴染めなくなったんだよね、、、だから、こうやってなんかもらうとか無くて、、、
○○:、、、、、そっか。
茉央:、、、茉央たちには計り知れないくらい大変だったよね。
冨里:正直もう学校なんて行きたくもなかった。けどそう思った時に初めて五百城さんが話してくれたんだ。その時にまだ私に心を開いてくれる可能性がある子がいるって思えたんだ。
茉央:もっと早く声掛けてればよかったやんね、、、
冨里:ううん。あの時に話してくれてなかったらほんとに学校来てないから、、、でも、今さらこんな私と友達になりたい人なんていないだろうし、、、
○○:大丈夫、僕たちもう友達じゃん。一緒に作っていこうよ。
冨里:○○君、、、
茉央:○○の言う通りやで!友達作るのに早い遅いなんて関係あらへん!
冨里:五百城さん、、、
茉央:ほら、もうすぐみんな来るし話しかけよ!あ、あと奈央も茉央って呼ばんと駄目やからね!
冨里:、、、分かったよ茉央!
○○:頑張れ、奈央!
すると続々とクラスメイトが入ってきてあっという間に奈央はクラスに溶け込んでいく
放課後
奈央:茉央、○○君、帰ろ!
○○:良いよ〜
茉央:うん!帰ろ帰ろ!
3人で並んで帰る
○○:いやー、それにしてもほんとに仲良くなれて良かったね。
茉央:ほんまやで!奈央が溶け込みすぎてびびったわ!
奈央:ありがとう笑みんなすごくいい人達で、学校がこんなに楽しかったの久々だよ!
○○:奈央に友達が出来て本当に良かった。
奈央:、、、、、でも、本当に2人には感謝してる。ありがとね
茉央:急にやめてや笑照れるやん///
奈央:2人ともこれからもよろしくね?
○○:もちろんだよ笑
茉央:もちろんや!一生の友達やで!
その後美空とも打ち解け今では4人で遊ぶことが多くなっていったという、、、
ここまで読んでくださりありがとうございます!
今日のヒロインはなおまおです!
そして、今回は卯月さんの企画作品になります!
#卯月の気配
贈り物がテーマということで、仲良くなるための作戦的な感じにしてみたのですが無理やりすぎましたかね?笑
古書堂ものがたりの鑑賞会の2人で書いたんですけど、少しだけ似たような内容に出来ましたかね、、、?
楽しんでいただけたら幸いです!
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