【林亮輔さん】規格外の廃棄人参を救う収穫祭を行い、特産品を作りたい。


以前、農家さんのところで収穫体験をした時のことです。
ナスの収穫を手伝っていたのですが、中にはとっても大きく育ったものや、まるで鼻が生えたような面白い形をしたものなどを発見しました。

その時は「面白い形をしてるなぁ」と思った程度だったのですが、それらは全て規格外となり売り物にすることができませんでした。
鼻付きナスをいただいたので自宅で食べてみると、綺麗な形をしたものとなんら変わりがありません。

「これが売り物にできないなんて、もったいないなぁ」と、そこで改めて感じました。

このように味は同じでも形が少しでも悪いものは『規格外』とされ、市場に出回ることがありません。
しかし、野菜だって生き物。
全てを均一な形に育てるなんてことは到底不可能だと思います。
そして大量の規格外野菜の行き場に多くの農家さんが困っています。

岐阜県各務原市にて人参農家を営む林亮輔さんも、大量の規格外人参の処理に困っていました。
その量、年間総収穫量の1/4にもあたる、30~40トンととんでもない量。
食品メーカーに卸し、加工品に使ってもらったりもするのですが、少量かつ安価な買取価格なのです。

もともと両親の人参農家を継ぐ形でスタートした林さん。
各務原市は温暖な気候が特徴で、それを生かし地域全体で50年前から人参の2期作を行なってきたそうです。
しかし、後継者不足と高齢化によって、その伝統ある人参が存続の危機にあるというのです。

規格外人参を救いながらも、各務原市を発展させ、その人参の素晴らしさを日本中に広めていくのが使命と考えた林さん。
2つのプロジェクトを考えました。

1つ目は、各務原市の人参の収穫祭。
何度かの農業体験を通したのち、収穫した人参を使って料理を作り、ふるまおうというものです。

2つ目は、規格外や廃棄人参を使って各務原市の特産品を作ろうというもの。
ドレッシング、ミートソース、金魚めしの素の3つを考案中だとか。

金魚めしというのは各務原市の特産品であり、お米1合につき人参を1本使っているという人参たっぷりのご飯のことです。


これらのプロジェクトを実行するために、今回のクラウドファンディングに挑戦しました。
残念ながら達成することはできませんでしたが、各務原市の人参を救うための大きな一歩になったかと思います。

まだまだ規格外の野菜の行き場に困っている農家さんはたくさんいます。
少し形が悪くても全然問題ないのに…と思う日々ですが、なかなか難しいのようです。
まずは少しでも現状を知って、なんとかしたいと考えることが大切なのではないでしょうか。

林さんのフェイスブックでは、日々の農業記録が書かれています。
ぜひ一度チェックしてみてください。

【クラウドファンディングページ】各務原市の廃棄人参を救え!ジェットニンジンプロジェクト発進!!



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