出版社は本を売る気があるのだろうか?

祝1万部超え

おかげさまで、1万部を超えました。みなさまありがとうございます。出版社は、まったく販促してくれていませんが。

「運動ゼロ、カロリーを考えずに 好きなものを食べてやせる食生活」
堀口逸子 平川あずさ 木村いこ

変わらない本の流通の仕組み

調べてみたら、下記のサイトに記載されていました。

日本の出版流通の特徴3つ
●「委託販売制度」によって新刊が流通
●「再販制度」によって定価販売が一般的
●販売会社(取次)が流通の中心的役割を担っている

大きな特徴と私が考えるのは、「委託制度」のため、物流は一方通行でなく返品があるということ。だから、出版社はなるべく返品してもらいたくない
(在庫を抱えたくない)。それで何部刷るかというのが大議論になるわけです。

初版、7000部!!!!

と決まった私たちの本。どんな根拠でそうなったのか、まったくといってよい出版業界では無名の私たちなのに、わからなかった。今では想像がつく。
要するに増刷せずに1回の印刷ですませたかった。だから総量として7000と見積もったのだろう。

7000という数字について本を出版した経験者に聞いたら「多い」と言われた。
専門書だと2000くらいからと管理栄養士さんはいっていた。
そして、同時期に執筆していた専門書、放送大学の教科書はどうだったかといえば・・・

部数は、990部

でした。でもね、原稿料も印税も入った。一般書のほうは初版の印税なしなんですよね。教科書しか書いたことがない私はそんな契約が一般書なんかなと思ってます(した?)。

増刷の部数でもめる

出版社は2回もAmazonで売り切れ状態になっても、増刷に踏み切らなかった。増刷を決めたのは、大口の注文が入ったことと、販売会社(取次)からの注文が入ったから、だった。
Amazonで売り切れ状態になったのは、大手新聞社で「記事」や「書評」として取り上げられたからである。その掲載予定日も出版社には伝えていたが、売り切れ状態になった。チャンスロスである。(売る気あるの?)
3000部と提案したのに、2000部となった。そしたら、紙の価格が上昇(ウクライナ関係)した矢先に、1500部追加となった。
コスト高を自ら招いている。

初版7000部を売り切って終了(?)

とふんでいたでしょ?その意図がわかった。増刷数でもめるのも自分達が見通していたのが7000だったからだろう。
増刷したら第●版と普通は書かれるのに、書いてない。一般書ってそうなん?

どうやって売っていったのか、売れるのか

戦略をねった。だって7000と言われたから。返品になったら、私たちに次は訪れない。そう、SNS。無料で情報を流せる。突然始めたってだめだ。コツコツやっていてよかったと思った。そして、そのSNSの内容が重要だった。これも広告代理店の友人に相談した。
やりたくはなかったけど、TikTokも始めた。(今、さぼりがち)
出版社は、SNSのアカウントをもっている。でもそのTweetはあまり見られていない。だけど、これ、マジでやったらよいんじゃない?
「専門の人がいないから」って言われたけど、営業なら「仕事」としてするべきじゃないの????
出版する本に愛着はないのか???
返本されているのも、SNSで発信していったらよいのではないか???
流通のせいにすることが多いけど、SNS使ってからにしたらどうだろう?時代がかわれば営業スタイルもかわるはず。

私たちだからできたこと

これまでつきあいのあった新聞社の記者さんたちに、本を贈呈して読んでもらった。興味がわいた人たちから取材の申込をもらったのである。これは誰にでもできることでもなく、出版社ができることでもない。

ありとあらゆる知恵を使い、実践していったのです。地道に、でも手あたり次第なことはしていない。戦略をたててやっていったのです。

これから

6月には、雑誌に掲載される予定である。取材も受けた。また売れると思うけど、どうなるんでしょ。
そして、新たな企画書をつくり、別の出版社にもちこんだ。さてどうなるでしょう。新たな企画書では、もうひとりの先生を巻き込んだ。対象も変える。企画書がとおることを願って。。。




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