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幼児教育について学ぶ機会

幼児教育に関する研修会の運営に携わることがありました。

幼児教育における学びの連続性は、生まれた時から始まっています。保育者の方々は、子どもの主体的な学びを支える役割を果たしていて、本当に素晴らしい教育者です。一生懸命学んでいる姿を見ると、感謝しかありません。

課題は、その学びを小学校へとつなげることなのです。本研修会では、幼児教育にかかわる保育者だけでなく、小学校教員も参加することで、学びの連続性を確保する手立てを探っています。小学校へのスムーズな学びの継続を実現するためには、両者の連携が不可欠です。幼児教育と小学校教育を結ぶ架け橋になる研修会です。ぜひ、小学校教員の参加を促していきたい!

小学校教員の立場から言わせてもらうと、この課題は至極当然で、小学校教員の理解不足が原因です。先生たちは、幼児教育のすばらしさを知ろうともしない、こんなことが起こっているなんて、分かってもいない。幼稚園や保育園の先生方は、これほどまでに子供の学びに寄り添っているのに、どうして気付いてあげることができないのか、と思います。

小学校の忙しさが理由だとすると、小学校が達成すべき目標の優先順位が間違っている可能性があります。しかし、実際の現場では、子供たちの安全確保や特別な支援が必要な子供たちへの配慮、学力向上などが最も重要な問題とされています。管理職は、幼児教育への理解をどのように進めていくべきかが求められています。とはいえ、管理職自体が働き過ぎでストレスを抱えていることも事実です。さらに上位組織からのサポートが必要なのかもしれません。しかし、そもそもサポートとは何をすべきかという疑問にぶつかってしまうのです。

指導主事って無力だなと思ってしまう時があります。えらそうに、文科ではこんなものを出していて、こういう方向性で、こういうことを推進していきましょう、と言うのは本当に簡単なことです。はっきり言えば、AIロボットに検索ワードを入力して、引用するところをもとに、要約してもらえば、だれでも言えることばかり。本当は、その具体例をもって、もしくは経験をもって、いま目の前にいる子供たちには、こんな手立てでこのようにアプローチしていくのはどうでしょうか、と寄り添いながら提案していきたい。
この積み重ねと、現場の先生方との信頼関係で、歩み寄り、寄り添いあい、ともに子供の成長を願うことができたときに、何か存在価値が生まれてくると私は思っています。


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