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誰もが理想を演じている

人間は劇的に生きたがる。
悲劇だったり、喜劇だったり。
全ての人が脚本を持っていて、その脚本の中で役に成り切ろうと人生で奮闘する。

無意識に作った人生の脚本を理想の自分で演じて生きている。
皆それぞれ脚本を持っていて、『世界』という舞台でアドリブで演じてる。
正義のヒーローだったり、熱血スポ根野郎だったり、自己犠牲聖職者だったり、悲劇のヒロインだったり、悪の親玉だったりと様々だ。中には脇役やエキストラを選択する人もいる。
幼少期の人生経験から人生の脚本は作られ、同じく幼児期に親の価値観や社会からの影響で理想の自分が作られる。

子どもの時は、ぎこちなく演じているのだが、練習を積み重ることで大人になる頃には大層な演者さんになっているのだ。

観覧者は自分の価値観に合っていれば魅了されるし、合っていなければシラける。
演者も自分が演じたいシチュエーションになると盛り上がり、演じたいシチュエーションにならないとシラける。

全員演者で、全員観覧者である。
他人の演技を観て、演者の脚本を憶測し、自分の脚本と照らし合わせて友達になったり、恋人になったり、他人のままだったりする。

「あの人は何を演じているんだろ?」

こんな調子で人間模様を眺めている。

いろんな人がいる
人間って面白い

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