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読書感想文「透明になれなかった僕たちのために」
青春サスペンスの傑作という話でした。
双子として生まれたアリオとユリオ。全く同じ顔、同じ行動の二人だったが、中学生の時にユリオが自殺してしまう。それからアリオは人を殺したいという衝動を抱えながら虚しい日常生活を送る。大学生になったアリオが新歓荒らしをしていると、同じように荒らしを繰り返す美少女、蒼と出会う。彼女に紹介された自分と瓜二つの顔を持つ市堰との出会いによって、ユリオの死の真相と自らのルーツが明らかになっていく。
面白かったです。電撃大賞受賞作家の方だそうで、ラノベ感覚でサクサク読めました。会話のテンポと質がラノベ主人公で心地よかったです。
遺伝子と殺人衝動というテーマも興味深かったです。ただ、結構刺激的な内容と主人公の思想だったのにラストシーンがちょっとぬるい気がしました。もっと後味悪い感じでもよかったから突っ走ってもらいたかったです。
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